家電ミニレビュー
ダイソンの掃除機に装着する「ペットグルーミングキット」を使ってみた
2022年12月13日 07:05
ダイソンがコードレス掃除機のオプション品として発売した、ペット向けのグルーミングツール「ペットグルーミングキット」。掃除機に装着するブラシで、ペットのブラッシングをしながら抜け毛をそのまま吸い込でくれるというアイテムです。実売価格は8,800円。
我が家の愛猫りきおは長毛種なため、毎日のブラッシングが欠かせません。ですが一度に抜ける毛の量が多く、周囲に舞ってしまうことがしばしばあります。ダイソンからこのグルーミングツールが発売されると聞いて、まさに我が家のためのアイテムだと思いさっそく使用してみました。
なお、使用できるのはミディアム、ロングコートヘアのペット。説明書には、ペットに適しているか使用前に必ずかかりつけの獣医やトリマーに確認するよう書かれており、今回もかかりつけの獣医に確認して了承を得てから使用しました。
説明書には製品に適していないペットとして、プードルやビションフリーゼ、プーリーなど縮れた被毛を持つ犬種が記載されていました。
グルーミングキットは、3パーツで構成。ペットにブラッシングをするグルーミングツール、延長ホース、掃除機に取り付けるための変換アダプターが同梱されています。
対応機種は、Dyson V7/V7 Slim, Dyson V8/V8 Slim, Dyson Cyclone V10、Dyson V11、Dyson Digital Slim、Dyson V12 Detect Slim、Dyson V15 Detect。今回は、普段使っているDyson V11と、Dyson V12 Detect Slimの2機種で試してみました。どちらも問題なくセットできました。
グルーミングツールは、背面のレバーを押すとブラシが出てくる仕様。掃除機の電源をONにした状態でレバーから手を放すとブラシが収納され、毛が吸い込まれます。ブラシは結構チクチクしているので、強く当てずにやさしくブラッシングした方が良さそうです。
なお使用時は、ペットの被毛が清潔なこと、完全に乾いていること、大きな毛玉やもつれがないことを確認する必要があります。掃除機の運転モードは吸引力が一番弱い「エコ」に設定。
りきおは普段掃除機を怖がることはないのですが、ブラッシングがあまり好きではありません。掃除機の電源を入れて運転音がしても気にしていなかったのですが、グルーミングツールを構えると少し嫌そうにしていました。
りきおを落ち着かせながら、毛の流れに沿って優しくブラッシングします。ダストカップを見ると、毛がしっかり吸い込まれていることを確認できました。ブラッシング時は同じ場所に何度も当てないようにし、短時間で終わらせるように気をつけました。
今回2機種の掃除機で試しましたが、Dyson V12 Detect Slimはボタン式スイッチなため、一度電源ボタンをONにすればそのまま稼働し続けるので両手が空いてブラッシングしやすかったです。
一方Dyson V11は、電源トリガーを押し続けないと稼働しないので片手が塞がり、ペットがじっとしない場合もあるので、大人1人ではブラッシングしづらかったです。大人1人でグルーミングツールを使ってブラッシングをするなら、ボタン式スイッチのV12が向いています。
とはいえ毛はしっかり吸い込まれて、ブラッシング時に毛が舞い上がる問題は解決できるアイテムでした。一度試しに電源を入れずにブラッシングし、その後電源を入れて毛が吸い込まれる様子を見てみましたが、一瞬で吸い込まれていって面白かったです。
ただしブラッシングアイテムはペットとの相性もあり、掃除機を嫌がるタイプかどうかも重要なのでそのあたりを事前にチェックしておくと良さそうです。
また、Dyson V12 Detect Slimのコンプリートモデルには、ペットや人の毛が絡まない新ヘッド「Motorbar」も同梱されています。絡まる毛をほどくクシから着想を得たコーム型のブレードを装備しており、強力な吸引力と組み合わせて毛絡みを解消しながら掃除できます。
実際に掃除してみると、これまでは床に落ちた猫の毛が絡まりがちだったのが、かなり絡みづらくなりました。手入れの手間も軽減し、快適に使えています。もちろん人間の毛も絡みにくいので、毛絡みが気になる方にオススメできる1台です。