家電製品ミニレビュー

音、光、香りで睡眠環境を整える「Sleepion2」が使いやすくなっていた!

 以前本誌で「Sleepion」なる睡眠サポートデバイスをご紹介しました。眠りに誘う独自の音楽、ろうそくの炎を感じさせる光、こだわりのアロマオイル、聴覚/視覚/臭覚の環境づくりをすることで、眠りやすい環境を整えられる製品です。

 その後、2017年6月にさまざまな改良を施された後継機「Sleepion2」が登場しています。発売されて1年が経過していますが、使えば使うほどジワジワくるその魅力を改めてお伝えしようと思います。

Sleepion2
メーカー名cheero
製品名Sleepion2「CHE-612」
価格(編集部調べ)21,384円

携帯しやすくデザインとサイズを大幅リニューアル

 「Sleepion2」のコンセプトは、聴覚、視覚、嗅覚に訴えかけて、リラックスさせようとしている点で初代と変わりません。しかし初代が据え置きで利用することを想定していたのに対して、「Sleepion2」は携帯性を重視。重さわずか190gで手のひらに乗る程度まで小型化、見た目にも大幅にデザインが変わりました。

片手で楽々持てるサイズに
据え置き型の初代(右)とSleepion2(右)

 電源も着脱式のCheeroのモバイルバッテリーに代わったためコードレスに。電源の有無を気にすることなくどこにでも置いて使えるようになっています。そのバッテリーはモバイルバッテリーとしても使えるもので、容量は3,350mAh。単体で充電でき、フル充電からスリープモードで約28時間利用できます。

バッテリー駆動になりました。Cheeroのポータブルバッテリーが採用されています

睡眠だけじゃない。3つのモードを使い分け

 機能面でもモードが増えています。それまで睡眠だけにフォーカスしていましたが、瞑想や仮眠、勉強や仕事に集中させるというモードも追加されました。

 ライトやBGMはモードごとに用意されており、「睡眠モード」のときはオレンジ色のライトで、1曲60分のBGMを全18曲から選択可能。瞑想や仮眠用の「マインドフルネスモード」のときはグリーンのライトに変わり、1曲25分のBGMを8曲から選択できます。学習や作業などの集中力をアップさせる「フレッシュネスモード」にはパープルのライトで、1曲90分BGMが8曲となっています。

 なお、すべてSleepion専用の完全オリジナル音源です。モードは本体の「M」ボタンを押すことで切り替わります。

睡眠モード
仕事や勉強のための「フレッシュネスモード」
瞑想や仮眠のための「マインドフルネスモード」
外部スピーカーとして使う「Bluetooth」モード

 選曲時には、底面に曲の番号が表示されるので、お気に入りを覚えておけるという配慮もプラス。以前は1、2、3……と番号を数えながら切り替えていく必要があったので、選曲しやすくなりました。

 さらに、スマートフォンと連携させてワイヤレスの外部スピーカーとして使える「Bluetoothモード」も搭載されました。スマートフォンのスピーカーで聴くよりもとてもナチュラルに広がる音で、ポータブルスピーカーとしても十分に活用できます。

モードごとに曲番号を表示します

目的に応じた香りが付属

 香りの扱いも大幅に改良されました。初代は専用ストーンにアロマオイルをたらしていましたが、今回は天然成分100%の精油のみを使用したアロマリングが添付されているので、パッケージを開けて本体に乗せるだけ。スピーカーの振動によって、香りが広がる仕組みです。

アロマオイルではなく、オイルを浸透させたリング状のシートが付属

 香りは5種類で、ラベンダー5枚、ヒノキ5枚、レモングラス3枚、ゼラニウム2枚、フォレスト2枚となっており、1枚で2〜3日間使えます。自分の好きな香りが使える無臭のリングも3枚付属します。使わない時間は付属のカバーをすることで蒸発を防げますが、使い切ったらアロマリングだけの追加注文も可能です。

 ラベンダー、ヒノキ、ゼラニウムは睡眠や瞑想、仮眠に、レモングラスとフォレストは学習や仕事にと使い分けてみてください。特にヒノキの香りの成分、セドロールは鎮静効果が認められていますから、入眠サポートにはおすすめです。

使わないときはカバーをしてアロマオイルの蒸発を防ぎます

昼間は集中、夜はリラックスへ

 我が家の枕元につねに置かれている「Sleepion2」。初代に比べて圧倒的に小型化したので、置き場所にも困らなくなりました。なんだか今日はすんなり眠れそうもないな、と思ったら、バッテリーのスイッチを入れればオンに。BGMを聞く限り、特に呼吸のリズムが考えられているわけではないですが、その雰囲気にあわせて深呼吸しているうちに意識が遠のいていきます。

旅行にも持って行きやすくなりました

 以前より睡眠モードのBGMが長くなっているので、眠れないうちに先にBGMが終わってしまった! という眠れない残念感を強調するようなことがないのも好きです。むしろ「Sleepion2を使って60分深呼吸して、それでも眠れないならもうしょうがない。本でも読もう。明日昼寝でカバーしよう」そんな気持ちになります。

 翌日のことを考えると眠れなくなるかもしれないという心配から、実際に1泊出張の際に携帯したときは、コンセントの見当たらないベッド脇のサイドテーブルに置いて使えました。寝具が変わっても、目を閉じていつものサウンドを聴くと、寝るんだ、という気持ちになって落ち着けます。今では、ほぼ入眠儀式化している状態といえます。

 スマートフォンとの連携機能といえば、外部スピーカーとしてのBluetooth接続。それ以外は単体で完結するところも大きな魅力。寝る前にスマートフォンの画面を見なくて済むからです。スマートフォンに頼らない睡眠改善を考えている方は、ぜひ一度お試しください。

仕事中でもバリバリ活用できます

 と、夜間の睡眠改善デバイスとして推しの「Sleepion2」ですが、仕事中はレモングラスを香らせつつ、「フレッシュネスモード」のBGMを流したり、外部スピーカーとしてスマートフォンの好きな曲を流しています。つまり、昼間はどこにでも置けるポータブルスピーカー兼アロマディフューザーに早変わり!

 「Sleepion2」、夜はリラックスさせて快眠へ、昼間は仕事のパフォーマンスをサポート。なんだかんだと1日使える製品になっていました。 このコンセプト、結構すごいかもしれません。

すずまり

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