家電製品ミニレビュー

「ふとんクリーナー」導入で、くしゃみと痒みにさよならできた!

 振り返れば今年の夏は毎日雨の記憶しかありません。洗濯物の部屋干し頻度も高くなりました。当然ふとん乾燥機の出番も多くなりました。

 この夏の長雨の影響は、部屋のいたるところでカビが大量発生したことからもわかります。押し入れの中などの薄暗く風通しの悪い場所だけでなく、棚の上に置いていた革製品にまでカビが生えたのです。

 9月頃でしょうか。蚊がいたわけではないのに、虫刺されのような痒みを覚えたことが何度かありました。その痒みときたら突然沸き起こって、長く続くんです。そんなことははじめての経験です。しばらくしてから、ふとんに横になったとたんくしゃみが出ました。

 「これはもうダニフラグが立った!」と思いました。ダニは温かく、湿った環境を好みます。この夏は特に湿気が多かったので、チリダニが多いに繁殖したはず。それをエサにするツメダニも当然増えたでことでしょう。ちなみに人を刺すのはツメダニだそうです。

 いろんな異変が全部繋がったような気がして、ふとんクリーナーを注文せずにはいられなくなりました。

アイリスオーヤマのふとんクリーナー「KIC-FAC2」
メーカー名アイリスオーヤマ
製品名ふとんクリーナー「KIC-FAC2」
価格(編集部調べ)10,900円

コスパの良さで気に入った「ふとんクリーナー KIC-FAC2」

 ふとんクリーナーにはさまざまな製品がありますが、今回購入したのはアイリスオーヤマの「ふとんクリーナー KIC-FAC2」(以下、ふとんクリーナー)です。決め手は、軽さ、吸引力、ダニちりセンサーによるわかりやすさ、立てて置ける構造、1万円しないというコストパフォーマンスのよさの5点です。

ハンディクリーナーそっくりな形。でも通常の掃除には向きません

 ふとんクリーナーはコードレスではなく4mの電源コードを持ちます。それでいて重さは約1.6kg。ヘッドが毎分約6,000回振動し、ふとんをたたきながら吸引します。モードは標準モード(たたきあり)、弱モード(たたきなし)、ターボモード運転(たたきあり)の3つ。電源ボタンの押下回数で変更します。

 本体前方に風の吹き出し口があり、使用中はずっと温風が吹き出します。これによりふとんをふっくらさせつつ、より効果的にダニ対策ができるといいます。

電源ボタンですべて操作します
ヘッド部分。黒いバーが1分間に6,000回振動。本体からは温風が吹き出します

 面白いのはダストカップ内のランプ。吸引成果が色でわかる「ダニちりセンサー」です。はじめて掃除する場所は、ヘッドを置いた瞬間に赤くなり、ハウスダストが多いことを知らせます。やがて吸引が進むとハウスダストが減ったことを表す「黄」(実際にはオレンジ色に見えますが)になり、綺麗になると「緑」に変わるのです。

 吸い込んだゴミはカップに集められ、集じんフィルターで分離します。また、背面に排気フィルターもついており、吸い込んだハウスダストをふたたび噴き出さないよう配慮されています。

 使用後はヘッドを90°ロックすることで、立てて収納できます。

サクッと取り外せるダストカップ
集じんフィルターの分離も簡単です
集じんフィルターの分離も簡単です

軽くてしっかり吸引。安心感が広がります

 届いてすぐ、あらゆるカバーを洗濯しつつ、ふとん乾燥機をかけ、マットレスとかけぶとん、および枕をふとんクリーナーで掃除しました。一刻も早くふとんを全面的に綺麗にしたい! というニーズをしっかり満たしてくれました。

 実はこれが初めてのふとんクリーナーなのですが、機能的には概ね満足しています。ヘッドが曲がる分、掃除中に急に曲がって困ることはありますが、本体が軽いので使い続けても疲れにくいところが気に入っています。

吸引力があるので、押すよりは引くほうが扱いやすいようです

 ふとん幅1往復につき、10秒くらいを目安にするといいそうです。最初は至る所で赤いランプが点灯していたのですが、根気よく掃除し続けることで概ね緑に。本当に綺麗になっているのか心配なとき、このようなサインはありがたいですね。ヘッドがコンパクトなので、小回りも利きますし、ふとんの端まで掃除しやすくなっています。

最初は至る所で赤いランプが点灯しました
吸い込んでいるうちに黄色、というかオレンジ色になり……
やがて緑になって、綺麗になったことがわかります

 コードがあるおかげでパワーやバッテリーの心配もなく、裏も表も納得いくまで掃除できました。コードも4mあるので、届かなくて困ることはありません。

 その後ダストカップと集じんフィルターに溜まったホコリを見てかなり萎えました。ホコリが再度舞わないように、フィルターからゴミを取り除く作業は、洗面台に水を溜めて行ないました。この中にどれだけの・・・・・・!! という細かい粉じんが水に浮かび上がり、日々このゴミに包まれていたのかと思うと、なぜもっと早く買わなかったのかと思うほどです。

マットレス両面、枕、羽毛布団から吸い上げられたゴミ

 入念にふとんクリーナーをかけ、除去したゴミの量を確認すると、その晩は「今日このふとんはとても綺麗!」ととても安心した気分でふとんに入る自分がおりました。

 その後も何度か使っていますが、ふとんクリーナー導入後はおかげさまでくしゃみや痒みに見舞われておりません。取扱説明書によると、「ダニ、ふけ、ハウスダストが溜まりやすい枕の周辺は2日に1度」「1週間に1回はふとん全体をしっかり掃除する。敷き布団は1カ月に1回は両面掃除する」と良い、とのこと。これからもできるだけマメに掃除したいと思います!!

すずまり