家電製品ミニレビュー
部屋の隅の隅までサッと掃除できる「スミサット」
2017年2月16日 07:00
我が家の掃除担当として、これまでロボット掃除機やスティック掃除機を様々使ってきた。ロボット掃除機にはざっくりと掃除してもらい、思い立ったらスティック掃除機で入念に掃除する、という役割分担も確立している。
そうして掃除をきっちりとこなしているつもりでいても、なお部屋の隅など、ホコリが溜まりやすい場所が、部屋のあちこちにある。そんな隅っこを掃除するのに適したキングジムのコンパクトクリーナー「スミサット CCS10」を試してみた。
メーカー名 | キングジム |
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製品名 | スミサット「CCS10」 |
価格 | 6,008円(Amazon) |
スミサットは、バッテリー搭載のコンパクトな掃除機。ネーミングからも分かるように、隅っこをササッと掃除するのに適している。
基本的な使い方は簡単で、手に持って、電源ボタンを押せば吸引がスタートし、離せばストップする。細長いメインの吸引口のほかに、ホースでより細かいエリアの掃除も可能だ。
実際にどれだけキレイにしてくれるのを試してみた。まずは畳の部屋を掃除。我が家は畳の部屋をリビング&ダイニングとして使っているので、最も汚れる場所が畳の部屋なのだ。しかも畳は、畳と畳の境目にゴミが詰まることが多い。
境目に沿ってスミサットを使うと、どんどんキレイになっていくのが分かる。徐々にダストカップにゴミが吸い込まれていくのが分かる。多いのは、キビダンゴの黍などの粉系や、息子がガリガリと削る畳のカスのようだ。
どうやら外側を刷毛が並び、内側に少し硬めのホースが何本もある、歯ブラシのような配置が良いようだ。柔らかい刷毛で隅っこの狭い場所まで入り込み、少し頑固に絡んでいるゴミも太いホースで掻き出すイメージ。
特性が分かれば、どんな場所を掃除するのに向いているのかが、具体的に分かってきた。見えない場所では、長押(なげし)の上、テレビの裏側、あまり使っていないパソコンのキーボードなど、ホコリの溜まっているエリアはいくらでもある。
では、もっと本格的なゴミは吸い込めるのか。コーン茶を床に撒いて試してみた。結果、予想はしていたが、いくらかは吸ってくれるものの、一般的な掃除機のように一網打尽に吸い取ることはできなかった。やはりこの製品は、部屋全体を掃除するのには向かず、棚の上や部屋の隅など、限られた用途で活躍してくれる掃除機なのだ。
バッテリーの充電やメンテナンスがしやすい
付属の充電台が使いやすい。電源コードを充電台の裏側から、端子の先だけニョキッと突き出させるようにセッティングすれば、本体を立て掛けるだけできちんと端子が本体に差さるように設計されている。
また、充電が切れていても、コードをつなげたままで使えるのは嬉しい。スティック掃除機などもそうだが、掃除を思い立った時にバッテリーがゼロで掃除できないと、ガッカリしてしまう。コードをつなげて掃除できるのは助かる。
それほど強力なモーターではないので、溜まったゴミは、こまめに取り除いた方が良いだろう。本体は説明書を読まなくても、簡単に分解できる。
まずは、本体下部のボタンを押すと駆動部とブラシ部とに分かれる。駆動部の先端にダストケースがあり、ケースを少し回すと駆動部から外れる。さらにケースから、フィルターとフィルターカップを取り外せば、あとはゴミをポイッと捨てるだけ。
食べかすなどを散らかす幼児が居る家庭なら、常備しておいて損はない
我が家には2歳児がいる。まだスプーンも箸も上手に使えないので、食事が終わると彼の周りは食べかすだらけになる。酷い時にはスティック掃除機を出して掃除する。それでも掃除した後に、服からボロボロと付着していたゴミが落ちていく。畳の部屋ということもあって、よく見れば汚いなぁと思うことが多い。
そうした時に、スミサットが置いてあれば、すぐにササッと掃除できて重宝している。
また、オフィスに1台置いておくと、パソコンの裏側のケーブルがカオスになっている場所や、机の中などを掃除するのにも良いだろう。ただし、それなりの音が出るので、使う前には周りの同僚にひと声掛けてからにしよう。