家電製品ミニレビュー
妻にも好評! 東芝のコードレス掃除機は吸引力バツグンの実力派だった
2016年11月10日 07:30
東芝ライフスタイルから発売された、コードレスタイプのスティッククリーナー「TORNEO V cordless(トルネオ ヴイ コードレス) VC-CL1300」を使ってみた。
メーカー名 | 東芝ライフスタイル |
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製品名 | TORNEO V cordless「VC-CL1300」 |
価格 | 55,800円 |
今年は様々なスティッククリーナーを家に持ち帰って使ってみたが、今回の「VC-CL1300」は、妻に好評だったのが特徴。彼女の評価ポイントは、吸引力だった。「これまでで一番、ちゃんとゴミを吸い取ってくれている感じがする」とのこと。
我が家の床は、フローリングもしくは畳。メインの生活スペースとして使っている部屋が畳ということもあり、よほど寒い日でない限りは裸足で過ごしている。必然、床のゴミには敏感だ。
この2カ月間ほど畳の部屋をメインに使ってみた。子どもの食べこぼしや、外から入ってきた砂などを、ササッと掃除するのに重宝している。掃除をすれば、確実に足の裏に細かいゴミがくっつくような感覚もなくなるので、キレイに吸い取ってくれている様子だ。
運転モードは、ゴミの量に併せて吸引力を調整してくれる「自動モード」を主に使った。
畳の掃除は、見た目だけではキレイになったかどうか分かりづらい。そこで、普段は自転車を置くために玄関に敷いているマットを掃除してみた。薄いが毛羽立っていて、ゴミが貼り付いている状態。
結果、1カ所を1回往復させるだけで、細かいゴミまでどんどん吸い取ってくれた。トルネオの集じん方式には、微細なゴミや花粉などを99%以上分離し、吸引力を99%持続させる「バーティカルトルネードシステム」が採用されている。各社が力を入れているコードレスサイクロン式クリーナーの中でも、なかなかの実力派と言えるのではないだろうか。
取り回しが軽快で、家具の下の隙間も奥まで入る
本体は軽く、重さが気になることはない。従来モデルより重心バランスが見直されており、取り回しは軽快。ヘッドを左右に振るのも、頑張らなくて良いので、家具を細かくよけながら掃除するのもラク。ハンドル部が広く、掃除する場所によって持ち方が変えられるのも便利だ。
ハンドル部をほぼ床に付けた状態でも、掃除ができるのもポイント。床から約8cmの高さしかない家具の下の隙間にも、ズズゥ〜っとクリーナーヘッドを入れていける。奥行約48cmの家具をくぐりぬけて、コツンと向こう側にある壁に当たる音がした。
エアブローやふとん用ブラシなど多彩な付属品
できれば全ての掃除を1つのクリーナーヘッドで済ませたいが、年末の大掃除の時などには付属品が活躍するだろう。「VC-CL1300」には、床ブラシ/ふとん用ブラシ/丸ブラシ/隙間ノズル/ホース、そしてエアブローノズルが同梱されている。
VC-CL1300の大きな特徴の1つが「エアブローノズル」を新搭載した点。空気を吸い込みつつ、空気を吐き出すことで、ゴミを吹き飛ばして掃除できる。
玄関掃除や窓のサッシの掃除に便利。使ってみると、窓サッシは複雑な形状をしているため、意外とゴミを吹き飛ばすのが難しかった。ただ、靴をキチンと片付けた後の玄関掃除には有効。数秒で、玄関のホコリが外に出せる。もちろん、風が宅内に吹き込まないよう、他の窓は閉めておいてから行なうのが良いだろう。
なお、付属品を収納するための袋などは付属していない。別途に収納ボックスを用意して、入れておくのがよいだろう。
これで自立してくれれば……
バッテリーの駆動時間は強モードで約8分、自動モードで最大20分。3DKの我が家では、隅々まで完璧に掃除しようとすると途中で切れてしまうこともあった。だが、2部屋だけなど、ちょこちょこと掃除するのには問題ない。
多くの点で不満を感じなかったが、筆者はスティッククリーナーには自立してほしいと思っている。自立してくれれば、掃除中に気になった物が落ちている時に、すぐに掃除機から手を離して対処できるからだ。それができないVC-CL1300には、代わりにクリーナーヘッドの方向をサクサクと変えられるなどのメリットがあるのも分かる。だがやはり……。
では壁に立て掛けるのはどうか? 実は、立て掛けるのにも慎重さが求められる。壁との接点となる部分に、ゴム状のストッパーのようなものがないので、雑に立て掛けるともれなく倒れてしまう。また、不用意に立て掛けておくと、子どもが触って倒してしまうので、妻からの非難がゴォゴォである。
まぁでも、我が家に導入する際には、壁との接点となる部分に自作ストッパーを付ければいいだろうなとは思う。両面テープとゴムのシートがあれば簡単だろう。
ほとんどのメーカーにも言えるゴミ処理問題
サイクロン掃除機全般に言えることだが、VC-CL1300も、ゴミの処理の問題を解決してくれている、とは言えない。
ダストカップを外すこと自体は簡単。スイッチを押せば、パカっと本体から取り外せる。外したダストカップ部は、大きく2つに別れる。この時点で、ゴミのほとんどがゴミ箱に落ちる。
とはいえ、必ず長い髪の毛が巻きついているので、引き剥がすのが大変だ。この過程でも、細かいホコリが舞い散ってしまう。
繰り返すが、これはサイクロンクリーナー全般に言えることで、今回のモデルが特段ひどいわけではない。
ダストカップ全体が水洗い可能なのは嬉しい。メンテナンス時には、5つのパーツに分離できる。この全てが水洗い可能なのだ。