ニュース

水フィルターでゴミを取るスティッククリーナーの実力を見てきた

 既報の通りツカモトエイムは、ゴミやホコリを捉えるフィルターに“水”を使用したコードレスクリーナー「VAGUA(バグア) AIM-SC100」を発売した。

コードレスクリーナー「VAGUA(バグア) AIM-SC100」

 吸い込まれたゴミやホコリを含む空気が、本体の水タンク内に取り込まれ、水で浄化するという独特の機構を採用。そんな本機が、実際にどのようにゴミを吸い込み、どんな使い勝手なのかを、実演販売が行なわれている東急ハンズ新宿店で見てきた。

ゴミが水の中に溜まって、キレイな空気だけを排出

 基本的な構造としては、吸引されたゴミやホコリが本体のタンク内の水中に送り込まれていく。ゴミやホコリだけが水の中にとどまり、浄化された空気だけが排出口から外に戻っていくというもの。

ゴミを吸引中の水タンク、絶えずゴボゴボと水が踊っている
タンクを取り外したところ。ホコリとゴミを伴った空気が吸い込まれれていき(赤矢印)、タンク内の水の中に送り込まれていく。水の中にゴミやホコリだけが残り、キレイな空気が排出されていく(青矢印)
ホコリやゴミはタンク内の水の中に入るため、排気口からはキレイな空気だけが出てくる

 独特の構造を採用した本機。実際に使ってみたところ、吸引力に関しては、ほかのコードレスクリーナーと遜色ない。また、水を使っていることによって、重さが気になるのではないかと思ったが、重心が床に近い位置にあるため、掃除機を持ち上げない限りは重たいとは思わなかった。

床にまいてゴミに見立てたスモーク用チップ
スモーク用のチップをゴミに見立てて、気になる吸引力を試してみた
ゴザに粉をまいて畳み、ゴザの上から粉を吸い取るという実演も行なわれた
掃除後にゴザを広げてみると、だいたい吸い取られていた

 ヘッド部に関してはパワーブラシを採用。少し硬めの毛が回転し、床に散らばるゴミを掻き込んでいく。LEDライト3灯でヘッド前方を照らしてくれるので、テーブルやイスの下など陰になった部分でも、ゴミを視認しやすいはず。

パワーブラシを搭載
ブラシは簡単に取り外して水洗いできる
回転中のブラシを触ると、力強く回っているのが実感できた
LEDライト3灯でヘッド前方を照らす

浄化フィルターに水を使うから、ゴミ捨て時にホコリが一切舞わない

 浄化フィルターとして水を採用したことによるメリットは、タンクに溜まったゴミやホコリを捨てる時にある。

 現在、コードレスクリーナーで主流になっているサイクロン式の弱点は、ダストボックスに溜まったゴミを捨てる時に、どうしてもホコリが舞ってしまうこと。紙パック式も、ホコリが舞う量を抑えられるものの、取りこぼしがなくはない。

 一方で、本機の場合は、“まったく”ホコリが舞わない。なぜならゴミやホコリが水に取り込まれ、タンク内のゴミを捨てる時には、水ごと捨ててしまえばいいからだ。

水からゴミを濾すための付属カップに、タンク内の水を流す
水が残り、ゴミだけが取り出せる
残ったゴミやホコリはゴミ箱に捨てればいい。湿っているので、舞うことは一切ない

 水フィルターを使うことで、ゴミ捨て時にもハウスダストを一切起こさない、という点で非常に優れた機構だと感じた。

ゴミを捨てたら、水を入れてフタを閉める
あとは本体に装着すればいいだけ
タンクを本体に装着したところ

水タンクには紫外線を照射して、衛生面での配慮

 水を使うことで気になるのが、タンク内の水の管理。その点は、UVライト(紫外線)をタンク内の水に照射することで解決できるという。充電をはじめると自動的にUVライトの照射を開始。水タンク内の菌の繁殖やニオイの発生を防げるとする。

バッテリー充電時にはUVライト(紫外線)を照射し、水タンク内を除菌する。ニオイの発生を防ぐほか、吸い込んだ細菌を死滅させる
UVライトはオフにもできる

ハンディクリーナーを本体に内蔵。細かいところも掃除しやすい

 もう1つの特徴としては、ハンディクリーナーが本体に内蔵されていること。ハンディクリーナーとして使う場合は、水タンクは使用せず、通常のフィルターを使ってゴミを取る。

内蔵のハンディクリーナーを取り外したところ
ハンディクリーナーとして使う場合は、一般的なフィルターを使う
ダストボックスからフィルターを外したところ

ハウスダストやアレルゲンが気になるユーザーには適したクリーナー

 前述したとおり、水をフィルターとして採用しているため、掃除機に溜まったゴミやホコリを捨てる時に、ホコリが舞い散ることがない点は非常に良い。

 これまでの掃除機を使っていて、ホコリが舞うのが気になっていたユーザーは、購入を検討すべき製品だと感じた。