家電製品ミニレビュー
1万円台で買えるシロカの全自動コーヒーメーカーが進化! 風味も使い勝手もアップ
2016年11月9日 07:30
コンパクトなのに電動ミル付き
今年購入してよかったものの1つが、シロカの全自動コーヒーメーカー「STC-501」です。全自動のミル付きで、カップで4杯分、マグカップで2杯分のコーヒーが、コーヒー豆から自動的にドリップできるというもの。これがおいしい、便利、オシャレの3拍子でお気に入り! 毎日挽き立て豆でコーヒーを飲むのが日課になっていました。
とそこへ新しい全自動コーヒーメーカー「SC-A121」が登場したというではないですか。実物をチェックしてみると、見た目はほぼ変わらず、操作も変わらないよう。なになに。今度は蒸らし機能付き!? これまで蒸らしてなかったんかい!
メーカー名 | シロカ |
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商品名 | 全自動コーヒーメーカー「SC-A121」 |
実売価格 | 12,880円 |
場所を取らないコンパクトなデザインに、ヨーロッパの家電製品を彷彿とさせる配色は、siroca crossline 全自動コーヒーメーカーのシリーズ全体に共通したポイント。持っているSTC-501はステンレスシルバーですが、今回手元にやってきたのは渋いタングステンブラック。置いておくだけでもたたずまいがかっこいい!
ミル付きですが、構造はシンプルで、お手入れもしやすくなっています。ふたを外して本体中にミル付きバスケットをセットしたら、その中に円形のフィルターを入れるだけ。給水タンクは本体内蔵で、側面から目盛りをみながら注ぎます。給水タンク以外はすべて取り外して水洗いできます。
より香り豊かに。挽き立て豆からオイルを含んだコーヒーをドリップ
使い方はとても簡単です。付属のスプーンでミルにコーヒー豆を、給水タンクに水を入れたら、モード切り替えスイッチをあわせてスタートボタンをオン。ガーッという音とともにコーヒー豆が粉砕され、コーヒーが抽出されていきます。電動ミル作動中は決して静かとは言えませんが、手動でゴリゴリやりたくないときは本当に助かります。
肝心の蒸らし機能は、ミルでコーヒー豆を粉砕したあと30秒間行なわれています。蒸らし機能がないSTC-501でも十分おいしくいただいていましたが、蒸らされることで、より香り豊かになっている感じがしました。
ちなみにメッシュフィルターは、洗えば何度でも使えるというメリットもありますが、抽出されるコーヒーに油分も含まれるため、口当たりが柔らかくなるという変化も。ペーパーと違ってコーヒー粉を完全に分離することはできないので、多少通過してしまいますが、フレンチプレスが好きな方は口に合うかもしれません。
変わったのは工程だけじゃなかった。使いやすさも向上
蒸らし機能が追加されたという以外でも、STC-501から改良されている部分が2カ所ありました。
1つはモード切り替えスイッチ。STC-501では「切」「コーヒー粉」コーヒー豆の「1」「2」の4つしかありませんでした。「1」「2」というのは、2杯までなら「1」、3~4杯なら「2」という感じで、ちょっとわかりにくかったんです。これが、SC-A121ではストレートに1~4杯までが選択できるように変わっていました。
もう1つはサーバーの注ぎ口です。STC-501の注ぎ口はかなり小さいため、サーバーを使って給水タンクに水を入れようとすると、こぼしてしまう危険性がありました。実際怖いので給水は別の計量カップで行なっていたほどです。SC-A121では注ぎ口がしっかり作られているので、安心して使えます。
フィルターとミル付きバスケットの予備があるといいかも
SC-A121は、従来機種のスタイリッシュなたたずまいはそのままに、細かい部分がブラッシュアップされた製品でした。
ペーパーフィルターがいらないので、本機だけですぐ本格的なドリップコーヒーが味わえます。コーヒー粉からも入れられるので、状況に応じて使い分けられます。保温は30分までなので、1人の場合は毎回ドリップしたほうがいいでしょう。
気になったのは、1日に何度も使うとき。洗えば再利用できるのがメッシュフィルターの魅力ですが、ミルを続けて使いたいときは、一旦洗浄してからよく水を拭き取らなくてはいけないので、ちょっと面倒です。時々洗い忘れて飲みたいときに淹れられず、がっかりしてしまうこともありました。1日に何度も使う方、続けて淹れることが多い方は、フィルターとミル付きバスケットがもう1セット用意できるとよさそうです。
これから寒さが増してくると、温かいコーヒーがより恋しくなります。風味と使い勝手がアップしたSC-A121があると、幸せなひとときが演出できそうです。