家電製品ミニレビュー
2杯目も冷え冷え! クリーミーな泡が作れるビアサーバーでお店みたいなビールを再現
2016年8月17日 07:30
黒とゴールドのスタイリッシュなデザインで、すでにビアホール気分!!
暑ければ暑いほどビールがおいしく感じられる季節。ビールは缶や瓶のより、お店で飲むほうがおいしいと思い込んでいたが、ビールメーカーのホームページによると、お店の生ビールと瓶ビールの中身は同じらしい。ならば気分の問題?(笑)。いや、温度管理とグラスに注いだときの泡が肝というわけか。
そこでこの夏は、ビアホールのようなクリーミーな泡が作れるというビアサーバーを使ってみることにした。見た目からして本格的な、グリーンハウスの「スタンド型ビアサーバー」だ。
メーカー名 | グリーンハウス |
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製品名 | スタンド型ビアサーバー |
品番 | GH-BEERF-BK |
実売価格 | 7,640円(Amazon) |
家庭用ビアサーバーといえば、もっと簡易的なものは使ったことがあるが、これはお店にあってもおかしくなさそうな高級感あるカラーリング。土台部分となる「下部ユニット」、ビールを吸い上げるチューブと注ぎ口を備えた「本体ユニット」、操作レバーがついた「上部ユニット」の3つのパーツで構成されている。そして中に缶や瓶のビールをセットし、上部のレバーを傾けることで、ビアホール風のビールが注げるという。
おいしいビールに重要なのは、実はこの泡だ。泡がフタの代わりとなり、ビールが空気に触れて酸化することによる味の劣化を防ぐという。そしてこのビアサーバーは、1秒間に約4万回振動する超音波振動により、超クリーミーな泡を作り出してくれるというのだ。
メレンゲのようなきめ細かでクリーミーな泡ができた!
ではさっそくビールを注いでみる。事前準備として、付属の保冷剤を冷凍庫で冷やしておき、上部ユニットには単三形アルカリ乾電池2本(別売)をセットしておく必要がある。
対応するビールのサイズは、缶ビール330〜500ml、瓶ビールは小瓶サイズ(直径68cm以内、高さ242mm以内)。これらも適温の4〜6℃に冷やしておく。
まずは下部ユニットに、フタを開けた350mlの缶ビールを置き、冷やしておいた保冷剤をセットする。次に、本体ユニットのチューブを缶の中に射し込みつつ、下部ユニットにセッティング。最後に、上部ユニットをしっかり取り付ける。さあ、うまく注げるか!? 「おいしいビールは、泡の割合が全体の20%〜30%が理想的」だそうだが……。
レバーを戻しても、ビールが5秒程度、液だれしてしまう。しかも泡が止まらないだけでなく、すでに注がれた液体も泡に変化しているのか、ほとんど泡になってしまった(笑)。
初めてということもあり、いろいろうまくいかなかったが、注目すべきは、この泡! 泡立て器でホイップしたメレンゲのように、きめ細かくふわふわした泡がビールを覆っている。口当たりもなめらかで、時間が経ってもなかなか消えることはなかった。少なくとも泡の出来については、ビアホールで飲むビールか、それ以上だ。
2杯目のビールもキンキンに冷えていた!
ちなみに保冷剤については、350mlを1度にほぼ注ぎきってしまったため、あまり意味がなかった(笑)。そこで別の日、500mlの缶ビールでチャレンジすることにした。
今回は、昨日の反省を活かしつつ、以下の点に注意して自分なりに工夫して入れてみた。
1.液体ビールは、グラスをかなり斜めにして、グラスに注ぎ口がつくギリギリのところで静かに入れる
2.半分まで入れたらいったんレバーを戻し、少しずつ増やしていく
3.泡も同様にそっと注ぎ、まだ早いかな? というタイミングでいったん止め、微調整しながグラスのふちギリギリまで入れる
その結果、やはり泡を入れると泡一気に増えてしまうが、今度はこぼすことなく、キレイに注ぐことができた。
さて、1杯めは飲み終わったが、まだサーバーにビールが残っている。わざわざ冷蔵庫に取りに行かなくても、レバーを引けばまたビールが出てくる。これもまた、ビアホールのビールサーバー感が味わえていい。
そして2杯目のビールの冷たくおいしいことと言ったら! 1杯目から30分以上経っていたが、保冷剤のおかげで、むしろ2杯目のほうが冷たく感じられた。そこで温度を測ってみると、なんと2.8℃! 最初に飲んだのが、冷蔵庫から出したときの5℃前後と考えると、ぬるくなるどころか、むしろ冷たくなっている。キンキンに冷えたビールは、1杯目にも増しておいしく感じられる。
ただ取扱説明書によると、ビールの温度は高すぎても低すぎてもクリーミーな泡ができないらしいので、泡のためには冷やし過ぎにも注意したほうがよさそうだ。
おいしい泡を作りたい人、ビアホール気分を味わいたい人に!!
何度か入れてみて、あふれさせずに入れるコツはある程度掴めた。ただレバーを止めても液だれが止まらなかったり、出てくる泡の量以上に泡が発生したりして、泡を全体の2~3割に留めておくのは、どうしても難しかった。
ちなみに、この“液だれが止まらない問題”については、チューブに残ったビールが出て来ている場合と、本体ユニットの空気穴がふさがっている場合があるらしい。確認してみたが、とりあえず空気穴のほうがふさがってはいなかった。
このように完璧とはいえないものの、ビールサーバーが生み出すクリーミーな泡は、当然のことながら普通に入れて作れるものではない。使う終わるたびにお手入れが必要だが、そんなに複雑な構造ではなく、しいていえばチューブの中に水を通すくらいで、大した手間ではない。
何よりスタイリッシュなデザインは、置いておくだけで絵になる。自宅でビアホール気分を味わいたい人は、ぜひ一考をおすすめしたい。