家電製品ミニレビュー
自宅でキメ細かい泡立ちの「カクテルビール」が楽しめるビールサーバー
2018年6月15日 07:00
ビールとジュースなどを混ぜるカクテルビールは、ビールが苦手な人でも飲みやすい。また、カラフルでSNS映えもすることから、女性を中心に人気となっている。
そういった背景から生まれた家庭用のビールサーバーがグリーンハウスの「カクテルビールサーバー GH-BEERLシリーズ」だ。缶ビールやペットボトルを1本ずつセットできるビールサーバーで、単三形乾電池2本を入れて使用するコードレスタイプ。屋外など、好きな場所で使うことができる。
メーカー名 | グリーンハウス |
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製品名 | カクテルビールサーバー GH-BEERLシリーズ |
実売価格 | 13,824円 |
事前に保冷剤を凍らせて、ビールはしっかり冷やしておく
本体サイズは、203×218×460mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約1.48kg。中に缶ビールやペットボトル飲料を入れて使用する。対応するのは330/350/500mlの缶飲料またはペットボトルだ。
カクテルビールを作る前に、やらなければならない準備がある。冷凍庫で付属品の保冷剤4個をしっかり凍らせ、ビールも冷蔵庫の扉ではなく棚の奥で冷やしておく。次に、単三形乾電池2本(別売り)を上部ユニットに入れる。
あとは、本体にお好みの缶ビールとジュースなどのペットボトルを1本ずつ入れ、中蓋ユニットのチューブをそれぞれ差し込む。上部ユニットをかぶせたら、レバーを倒して注ぐ。
抽出モードは切り替えスイッチで切り替え、「L(左格納飲料)」、「Blend(自動ブレンド)」、「R(右格納飲料)」から選ぶ。例えば、左側にビール、右側にジュースを入れると、Lにするとビールだけ、Rにするとジュースだけ、Blendを選ぶと半々に混ぜられたカクテルビールとなって注がれる。
レバーを手前に倒すとビアカクテル、奥に倒すと超音波のきめ細かい泡が出てくる。1秒間に4万回の振動で泡が注がれるが、これはビールの泡を作り出すのに最適な振動回数とのことだ。電池持続時間は6時間。
泡が超クリーミー! 失敗なくお店で飲むような泡立ちを楽しめる
最初に作ったのは「ビール×ジンジャエール」のシャンディガフ。ビールはペールエール、ジンジャエールはウィルキンソンを選んだ。
「Blend」を選び、レバーを手前に倒すと勢いよくカクテルビールが注がれる。グラスは少し傾けるのがコツだ。最後にレバーを奥に倒して泡を注ぐ。驚くほど泡が細かく、本当にお店でいれたビールのようだ。注ぎたてのビールは7.7℃と冷たい。
ビールとジンジャエールは混ざって出てくるので、そのまま飲むことができる。琥珀色のシャンディガフは、ピリッとした刺激的な後味とビールの苦味が程好くマッチし、爽快な喉越しだ。
残念なのは、ビールとジュースの割合を自由に変えられないこと。「Blend」は右と左が半々で固定となっている。「ビール:ジンジャエール=7:3」といった割合にしたくてもできないのは残念。ただし、ビールのみ、ジュースのみといった切り替えは可能なので、自分で調節することはできる。
保冷材は優秀で、45分後にそのまま残ったビールとジンジャエールを注いでみたが、温度は同じだった。気が抜けてしまっているかと思ったが、泡立ちも変わらなかった。
どれくらい残っているのか、残量がわからないのは不便だが、缶ビールをそのままセットできるので、補充は簡単だ。
ファンタメロンとビールも爽やかで飲みやすい。ファンタのせいか泡立ちやすいので、泡は少しだけにするとちょうどいい。色がとてもきれいなのでホームパーティなどで盛り上がりそう。
ほかにもトマトジュースとビールを合わせたレッドアイ、コーラとビールを合わせたコークビアなど、組み合わせを変えれば色々なカクテルビールを楽しめる。
子どもにはジュースを泡立ててビール風にして出したところ、とても喜ばれた。カクテルビールが苦手な人は、ビールだけでもクリーミーな泡立ちを楽しめる。好みに合わせて変えられるのは嬉しい。
後片付け水洗いするだけで簡単! でも酔っぱらった後だと結構ツライ……
本体ユニットと中蓋は丸洗いができる。電池が入っている上部ユニットだけは水洗いができない。ジュースやビールを変える場合は、チューブの簡易洗浄を行なおう。中蓋をひっくり返し、注ぎ口から水を勢いよく入れると両方のチューブから水が出てくる。あとは表面も含めてサッと洗えばよい。
ただ、チューブだけを取り外すことができず、例えばチューブをキッチンへ持っていくときにブランブランするのが気になった。揺れた拍子にあちこち飛び散るので、少し大きめのボウルなどにチューブを入れて持ち運ぶのがおすすめ。本体は軽いので本体ごと持ち運んで水道の横に持ってきてから外して洗ったほうが、さらにラクかもしれない。
しっかり洗う場合は、本体ユニットに水を入れてからカクテルビールを作る要領で、上部ユニットを操作して抽出モードを「Blend」にしてから、水通しをする。作業としてはそれだけなので、お手入れは難しくない。
ただ、カクテルビールは口当たりがよく、自分の許容量よりうっかり多く飲んで酔うことがあった。グイグイ飲んでいるうちに、気が付くと泥酔することも。後片付けをせず、そのまま放置しておくとチューブがベタベタになってしまうので、飲み終わったらすぐにお手入れをしなければならないのだが、正直言うとこれが一番つらかった……。もし、片付けてくれる人が他にいるなら別だが、全部自分でやらなければならない一人飲みの人は、そこは覚悟したほうがよいだろう。
とはいえ、ビール専門店で出てくるようなキメ細かい泡立ちのキンキンに冷えたカクテルビールを自宅で楽しめるのは幸せだ。この泡に慣れてしまうと、缶ビールを飲むと物足りなさを感じるほど。樽をイメージしたというデザインも気分がアガるし、友達を家に呼んだときも盛り上がる。レバーを倒す動作も、プロっぽくていい。
色々な組み合わせを考え、オリジナルのカクテルビールを作るのも楽しそうだ。カクテルビールが好きな方は、ぜひお試しいただきたい。