家電製品ロングレビュー
最新スティッククリーナー5機種の実力をガチ比較 後編
~ダイソン、エレクトロラックス、東芝、シャープ、マキタ 使い勝手で選ぶならどこ?
by 編集部(2014/7/15 07:00)
最近人気のコードレススティッククリーナー、ダイソンやエレクトロラックスといった外資系メーカーだけでなく、東芝やシャープなどの国産メーカーも本格参入したことで、ますます市場が盛り上がっている。
あらかじめ充電しておくことで、使いたい時にさっと使えるという手軽さが人気の製品だが、各メーカー、訴求ポイントも違うし、値段にも幅がある。家電Watch編集部では、主要5機種を独自にテストした。対象機種は、ダイソン、エレクトロラックス、東芝、シャープ、マキタの5機種だ。
メーカー名 | 製品名 | 本体サイズ (幅×奥行き×高さ) | 重量 | 充電時間 | 運転時間 | 希望小売価格 | 実売価格 |
ダイソン | DC62 モーターヘッド | 211×208×1,180mm | 2kg | 3.5時間 | 20分 | オープン | 55,940円(Amazon) |
エレクトロラックス | エルゴラピード・リチウム ZB3013 | 263×150×1,070mm | 2.6kg | 4時間 | 35分 | オープン | 27,367円(Amazon) |
東芝ライフスタイル | TORNEO V cordless(トルネオ ヴイ コードレス) VC-CL100 | 210×207×1,060mm | 2.3kg | 5時間 | 20分 | オープン | 37,060円(Amazon) |
シャープ | コードレスサイクロン FREED EC-SX200 | 218×199×1,003mm | 2.2kg | 1時間20分 | 20分 | オープン | 43,200円(Amazon) |
マキタ | 充電式クリーナ CL141FDRFW | 114×152×981mm | 1.3kg | 22分 | 40分 | 38,232円 | 26,762円(Amazon) |
前編では、吸引力を中心に見てきたが、後半では使い勝手を徹底比較。家具の下、高いところ、すき間、掃除機で掃除したいところは何も床面だけではない。今回は、各メーカーの付属アタッチメントを駆使して、様々なテストを行なった。
差が歴然! な前編は→コチラ
まずは充電スタイルから
コードレススティッククリーナーは、収納時に充電しておくというスタイルのため、収納場所の近くに電源コンセントが必須となる。キャニスター掃除機のように戸棚の中にしまっておけないので、収納スタイルも製品選びの重要なポイントとなる。
まずは、ダイソン、エレクトロラックス、東芝の3機種を見てみよう。いずれも専用の充電スタンドが付属する。ダイソンは、壁掛け式のブラケットを使って壁に固定するスタイルだ(壁にかけずに本体に直接アダプタを挿して充電することもできる)。
次に、バッテリーを本体から取り外して充電するシャープとマキタの収納方を見てみよう。どちらも、本体からバッテリー部分を取り外して別に充電するスタイル。本体は電源のない戸棚の中に収納することもできる。なお、シャープは付属の壁掛けスタンドを使って壁に掛けた状態で収納することもできるが、充電はバッテリーを本体から外して行なう。
高いところ、階段、すき間……掃除するのは床面だけではない!
・高いところ
次にチェックしたのは、使い勝手だ。まずは高いところを掃除する場合。今回はブラインドのある一定箇所を目指して掃除した。高いところに届いているかはもちろん、男性の肘の伸び具合にも注目して欲しい。
・階段掃除
次にチェックしたのは、階段掃除のしやすさ。延長管を取り外した状態、つまりハンディクリーナーとしての使い勝手をみた。ヘッドの大きさ、かがんだ状態で掃除しやすいサイズなどに注目だ。
・家具下の掃除しやすさ
ベッドやソファの下にどこまで入っていけるかを実験した。ヘッドが床面に密着した状態であることを条件として、本体とパイプをどこまで傾けられるかをテストした。機種ごとに大きな差が出た。
・すき間掃除しやすいのは?
冷蔵庫と壁の間や、サッシの間など家の中に“すき間”は多々ある。今回選んだ5機種には、そういったすき間を掃除するための専用ツールが付属する。
ゴミ捨てしやすいのはどのメーカー?
最後にチェックするのは、ゴミの捨てやすさだ。コードレススティッククリーナーは、本体がコンパクトで集じん容量も少ないため、基本的には毎回ゴミ捨てするのがベター。ゴミ捨ての頻度が高いため、ゴミの捨てやすさは大事なポイントになる。
なお、このテストは前回行なった小麦粉集じんテストの後に行なっているため、ダストボックスやフィルターが粉で汚れた状態であることをご了承いただきたい。
・ダイソン 1ステップ
・マキタ 2ステップ
・東芝 4ステップ
・シャープ 5ステップ
・エレクトロラックス 5ステップ
掃除スタイルに合わせて選ぶのが重要
今回、人気のコードレススティッククリーナー5機種を比較してみたがいかがだったろうか。同じコードレススティッククリーナーでも、機種によって個性があるということが分かっていただけたと思う。コードレススティッククリーナーというと、“サブ”で使う製品のようなイメージが強いが、最新の機種は、価格も装備もメイン並み。自分の掃除スタイルに合わせて最適な1台を選んで欲しい。