家電レビュー
e-bikeサイクリングがより楽しく!! 親指サイズのアクションカメラInsta360 GO 3Sを試す
2024年9月6日 09:05
2024年6月13日にInsta360から発売された最新アクションカメラこと「Insta360 GO 3S」。新たに4K30fps撮影が可能になり、引き続き強力な手ブレ補正機能を搭載し、動画・静止画・タイムラプスなどの様々な撮影モードを手軽に切り換えて撮影できます。
使いやすさや画質、そして楽しさまで含めて、最も注目されているアクションカメラのひとつですが、このアクションカメラの最大の魅力はそのサイズです。ほぼ親指サイズ!
こんなサイズなので、ほかのアクションカメラと比べると「撮影スタイルの自由度が突出して高い」です。クリップ式固定ブラケットを使って帽子のつばにInsta360 GO 3Sをセットしたり、磁気ペンダントを使って服にセットしたり、あるいはフレキシブル粘着マウントを使ってクルマのダッシュボードに装着したり。ペット用ハーネスマウントを使えば猫や犬の行動を記録できるペット・ウェアラブルカメラとしても使えます。64GBモデルの直販価格は61,800円。
とまあ、自由自在にさまざまなところへと固定できるInsta360 GO 3S。アイデア次第でいろいろな撮影が可能というわけです。
また、アクションポッドと合体させれば一般的なアクションカメラのように画面を見ながら撮影するようなことも可能。アクションポッドとInsta360 GO 3Sが合体していなくても、両機が近くにあれば、Insta360 GO 3Sが捉えている映像をアクションポッドで無線モニターすることもできます。
という感じで、どんなふうにでも撮れる万能型のアクションカメラというイメージのInsta360 GO。うーん、実に楽しそう! いや楽しいハズ! e-bikeサイクリングで使ってみたい! と思っていたら、実機を使う機会を得ましたので、しばらく試用してみることにしました。
日常を撮りっぱ、自動編集させて、ラクして楽しい&カッコいいVlogを残す
実は筆者、初代のInsta360 GOを使っていました。2019年の冬頃です。
それは非常に斬新なアクションカメラで、とても愉快に使えました。使用感としては、体に装着して動画などを撮影させておき、あとでその映像をスマートフォンに転送して自動編集させて楽しむ、みたいな。
Insta360 GOは「これをこう撮ろう!」という感じでも使えますが、むしろ「Insta360 GO任せでとりあえず全部撮っちゃえ!」と撮りっぱなしにするのが王道的使い方。全部撮っておいて、あとで自動編集させて、その時々の楽しさをふり返る。
全部Insta360 GOに任せておいて、ラクに楽しくてカッコいいVlogを残す、というイメージです。
なにこのラクさ! しかもイイ感じで自動編集してくれちゃう! 「頑張ってVlog撮ろう!」的なモチベーションがなくても、毎日イカシたVlog残せるじゃん!
Insta360 GOを手に撮る気満々……というかInsta360 GOに撮らせる気満々の筆者でした。が、直後にコロナ禍。えぇぇ~外出もままならない! という感じでせっかくのInsta360 GO熱もフェードアウトしました。
しかし現在は外出自在。初代Insta360 GOと違い、最新Insta360 GO 3Sにはアクションポッドがあって使い勝手も非常にイイとの評判。しかも4K30fpsへと高画質化! これは絶対楽しいハズ!
そう思ってリベンジ的にInsta360 GO 3Sの試用を開始した筆者でした。そして結果から言えば、も~の凄く楽しいですこのカメラ。初代Insta360 GOの方向性はそのままに、使いやすさも画質も楽しさも格段に上がっていました。
画像はとてもステーブルでクリア、操作性もイイ!
筆者はアクションカメラが好きで、他社のアクションカメラもいろいろ使っています。どのアクションカメラもブレ補正性能が高いので、テキトーに撮っても非常に安定して観やすい動画が撮れます。
そのあたり、Insta360 GO 3Sはどうなのか? 試してみたら予想以上に安定した動画が撮れて、映像も音もクリア。
そして操作も容易です。多彩な撮影モードを持つカメラなので、細かく使いこなそうとするとそれなりに慣れが必要ではありますが、基本的には初期設定の動画モードで撮ればいいかな、と。とりあえず「この状況をInsta360 GO 3S撮らせておこう」と、どんどん動画撮影しちゃえば、後で必ず楽しめます。
Insta360 GO 3Sは操作性も非常に良好です。タッチパネルはスマートフォン並みに操作しやすいですし、メニュー類も直感的に扱えます。ボタン数は少なく、操作間違いも生じにくい。
前述のように「動画をどんどん撮っちゃえばOK」というスタンスだと、たとえばInsta360 GO 3S本体を帽子などに装着し、本体をつまむようにボタン操作すれば、電源が入ったり撮影が始まったり終わったり(ビープ音やLED色で動作がわかります)。それを繰り返して日常生活をしていれば、後述の自動編集により、簡単に動画で楽しく観られる生活記録が完成です。
また、Insta360 GO 3S本体で動画撮影中などに、近くでアクションポッドをオンにすると、撮影中の動画や動作モードなどを確認できます。アクションポッドは、Insta360 GO 3Sのリモコンとしても使えます。また前述のように、Insta360 GO 3S本体をアクションポッドにセットすると充電されますし、その状態でアクションカメラのように撮影することもできます。
自動編集が楽しい! これなら飽きない、撮り続けたくなる!
Insta360 GO 3Sで撮った動画は、Insta360 GO 3S本体をアクションポッドにセットすれば観られますが、スマートフォンの「Insta360」アプリで観ることもできます。また、アプリでは映像の自動編集などもできますし、画面も大きいので、Insta360 GO 3Sで撮った映像はアプリで観るほうがいいと思います。
アプリを使うとInsta360 GO 3Sで撮った映像を快適に閲覧できるのに加え、動画を自動編集させて楽しむことができます。自動編集は、最終的に完成する動画のなかに盛り込みたい動画ファイルを選ぶ程度で、あとはアプリが自動的に「イイ感じに編集」してくれるという機能。出来上がりが気に入らなかったら、ユーザーが別のテーマ(テンプレート)を選んで編集し直させることもできます。
あ~ら楽しい! オリジナルの動画は残りますので、気が向いたらいろいろなパターンで自動編集させて「この自動編集動画も残す」という使い方がよさそう。アプリではユーザーが自分で全部編集していくこともできます。また、もちろん動画や写真をスマートフォンの写真へと読み込んだり、それをPCに転送することも容易です。
ともあれ、動画を撮りっぱなしにして、それを自動編集させて……というだけで、かなり楽しめる動画が残せます。他人が観て楽しめるかどうかは……場合によりますが、自動編集された動画を撮った本人が観ると「そうそう、こういう経験だった」「それがコンパクトにまとめられていてイイ」「しかもけっこうカッコイイVlogだぞコレ」と、ユーザー本人が楽しめるのは確実だと思います。
余談ですが、筆者の場合はInsta360 GO 3Sで「タイムシフト動画」を撮るのが楽しいと感じています。タイムシフト動画は、歩くなどの行動が早送り的に再生される動画です。ゆっくり歩く動画を撮っても、再生時は走るようなスピードの動画になります。タイムラプス動画は数時間の時間の流れを十数秒などに早回しにする動画ですが、タイムシフト動画は数分の時間の流れを十数秒などに早回しにする動画、という感じです。
タイムシフト動画はその性質上、音声が入りません。観ていると、スピード感はタップリで、経験が時間軸でコンパクトに圧縮されていて楽しいんですが、音がないのは寂しい。というわけで、これも自動編集で音楽を入れたりしています。
自動編集で音楽が入ったりモーションブラー(動きを強調するブレ効果)が入ったりすると、「あらま、単にe-bikeで走っただけの動画なのに、けっこう楽しいゾこれ!」てな気分に。数分から数十分の行動が、十数秒といった時間に圧縮・早回しされる「タイムシフト動画の自動編集」は、筆者にとって非常に楽しいInsta360 GO 3Sの使い方になりました。
また、こんな動画が編集されて、つい笑ってしまいました。単なるサイクリングをタイムシフト動画で撮って、それを自動編集させたら……ヤケにスゴそうな映像になってしまいました。
おもしろ~い! またタイムシフト動画で自動編集やろっと! とか思ってしまいます。
でもお借りしているInsta360 GO 3Sは……そろそろ返却期限。
というわけで筆者はInsta360 GO 3Sを購入してしまいました!
残暑厳しい現在ですが、買ったInsta360 GO 3Sとともにサイクリングして、どんどん楽しいVlogを残していこうと思います。
という感じで、試用してみたら楽し過ぎて思わず購入に至ってしまったInsta360 GO 3S。使い方は簡単だし、ラクに撮って自動編集させて楽しめるし、それに親指サイズなのでアイデア次第で撮り方は無限かもしれません。全体的にハードルが低く、恐らく誰でも楽しめる非常に身近なアクションカメラだと思いますので、興味のあるかたはぜひチェックしてみてください!