ミニレビュー

自転車・オートバイ向けのドラレコ「2way Style」をe-bikeサイクリングで試してみた

ミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

自転車で手軽に使えそうなドライブレコーダーが発売されました。LeFH-e(リーフ・イー)の「2way Style」という製品で、自転車・オートバイ向けのドライブレコーダー。ドライブレコーダーとしてもアクションカムとしても使える機能性を備えます。価格は19,800円。実機をお借りしてe-bikeで試用してみましたので、レビューをお届けします。

筒型のドライブレコーダーで、サイズは95×30mm(長さ×直径)。重量は86gです。USB充電して使い、最大120分間動作します。モバイルバッテリー接続で連続稼働させることも可能
本体は手のひらサイズなので、コンパクトに持ち運べます。また付属のブラケットから本体を容易に外せますので、駐輪時は手軽に自転車から取り外して保管できます
付属の取り付けブラケットを使えば、自転車のハンドルに取り付けることができます
サドル下部へ取り付けられるブラケットも付属しています
スマートフォン(iOS/Android)とドライブレコーダーをWi-Fi接続して「Car_DVR」アプリを使えば、スマートフォン上でドライブレコーダーの細かな設定や撮影済み動画などの再生を行なえます。ドライブレコーダーで撮っている映像も見えますので、スマートフォン画面を見ながらの撮影角度調節などができます

取り付けは簡単。すぐに使い始められる

まずはドライブレコーダーを自転車に取り付けるわけですが、付属のブラケットを使うことになります。結果から言いますと、ハンドルにはすぐ取り付けることができました。工具(六角レンチ)も付属していたので、自分で工具を用意する必要もありません。カンタン♪

ただ、用意したe-bikeのサドルがやや特殊だった(サドルの下に樹脂カバーがある)ため、ドライブレコーダー付属のブラケットではサドルに取り付けられませんでした。サドルへの取り付けは自分で用意したブラケットを使いました。

本体および主な付属品。これ以外にもゴムのシムや六角レンチなど必要なもののほとんどが含まれています
中央は本体をホールドするブラケットで、下側に三脚ネジ穴があります。右はGoPro互換のブラケットです
基本的にはこのように組み合わせ、自転車側に装着する付属ブラケット(GoPro互換)に取り付けます。すでにGoPro取り付け用ブラケットを自転車やオートバイに装着しているなら、すぐ取り付けられますね
自転車のハンドルに取り付けた様子
サドル付近にも取り付けてみました。一般的なサドルなら付属ブラケットで取り付けられますが、今回用意したe-bikeのサドルはやや特殊な形状で、付属ブラケットでは取り付けできませんでした。なので、自前で用意したマウント器具を使ってシートポストに装着
こんなマウント器具を使いました。左端に三脚ネジがあります。ドライブレコーダーをホールドするブラケットの下に三脚ネジ穴がありましたので、容易に車載することができました

アクションカムとして使い、サイクリングの様子を撮ってみた

2way Styleのドライブレコーダーとしての性能は、解像度が2K QHD(2,560×1,440ピクセル/27.5fps)およびFull HD 1080P(1,920×1,080ピクセル/55fps)で、水平画角が140°で、防塵防水レベルはIP65(粉塵がなかに入らない/あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない)。microSDカード(Class10推奨)に動画や静止画を保存でき、容量8~128GBのカードに対応します。

録画時間の目安

このドライブレコーダーには、アクションカメラモードとドライブレコーダーモードがあります。詳細は公式サイトからダウンロードできる取扱説明書でご確認いただければと思いますが、両モードの主な違いは電源オンで自動的に録画を開始するかしないか、メモリカードがいっぱいになったら録画を停止するか古いファイルを消して録画を続けるかといったところです。

録画時間の目安
動作モードや録画解像度は、本体後部(フタの内側)のスイッチで変更できます

今回はサイクリングの風景をちょっと撮ってみたいと考え、アクションカメラモードで使いました。録画解像度はFull HD 1080P(1,920×1,080ピクセル/55fps)。まずはどんな映像が撮れたのかご覧ください。

ハンドルに装着したドライブレコーダーで走行中の前方を撮った動画
シートポストに装着したドライブレコーダーで走行中の後方を撮った動画

画質はそこそこといったところでしょうか。手ぶれ補正機構などは持たないので、段差などによる揺れがあると、動画も少々乱れてしまいます。なお、夜間の撮影動画は公式サイトで見られますので、そちらでチェックしてみてください。

気になったのは音。上の動画には音も録音されてはいますが、たとえばGoProアクションカメラなどのように「しっかり大きく音が録れる」というわけではないようです。大きな音は聞こえますが、話し声や環境音はとても小さいレベルで入っている(音声処理をすれば聞こえてくる)程度です。

ドライブレコーダーとして、事故などの際に現場を確認するための映像としては、まずまずの画質かなと思います。実際のどの程度細かなところまで写っているか、チェックしてみましょう。

動画から切り出した全体像(1,920×1,080ピクセルの静止画)
こちらは、そのドットバイドット画像です。通り過ぎる車両のナンバーを確認できました
全体像
ドットバイドット画像。すぐ近くに車両がある場合、よりハッキリとナンバーを確認することができます
全体像
ドットバイドット画像。画面右下には撮影年月日時刻が常に表示されています

このくらい撮れていれば、ドライブレコーダーとして十分使えると思います。また、より高い解像度である2K QHD(2,560×1,440ピクセル/27.5fps)を使えば、さらに高精細な“証拠映像”を残せますので安心感が高いでしょう。

といった感じの2way Styleドライブレコーダー。ドライブレコーダーとしては普通に使えますが、筆者的印象では「キレイな映像を残すアクションカメラ」という感覚では力不足かな、と。記録映像を一応残すというなら2way Styleの画質・音質でも“あり”だとは思いますが、「思い出を残す」という方向性なら素直にアクションカメラを使うのがいいと思います。

ただ、2way Styleドライブレコーダーの手軽さは好印象。例えばアクションカメラモードでの操作性が簡単でイイです。電源ボタンを長押しすればバイブレーションで起動を知らせつつ電源が入ります。録画開始は電源ボタン短押しで、これもバイブレーションで録画開始を知らせます(録画停止も同様)。

コンパクトに持ち運べて、自転車への取り付けも簡単で、録画開始などの操作も超シンプル。なので、「いつもは自転車やバイクでドライブレコーダーとして使い、ときには記録映像を残すためにも使う」という使い方によく向くのではないかと思います。

すでに自転車店などにも実機が置かれているようです。興味がある方は一度実機に触れてみてください。

スタパ齋藤