e-bike試乗レビュー

静岡に完成した新MTBパーク、ハイエンドe-bikeに乗れてコースも走りごたえあり!

2026年4月25日に、静岡県森町にMTB(マウンテンバイク)向けのバイクパーク「Forecha(フォレッチャ)」が新たに誕生しました。運営元は国内e-bikeメーカーの雄、ヤマハ。なんと最新ハイエンドモデルのe-bikeにも乗れる! ということで、プレオープン初日に行ってきました。

ヤマハ初の直営MTBパーク

フォレッチャのある森町は、都心からクルマで200km超。(渋滞がなければ)高速道路でだいたい3時間余りの場所にあります。

フォレッチャのある「森町体験の里」

都民としてはかなりの距離があるので「気軽に遊びに行く」というわけにはいかないかもしれませんが、首都圏に近いところで思い切り走れる貴重なMTBコースであることは間違いありません。

フォレッチャは、工芸品などの創作やアウトドア体験をテーマにした「森町体験の里」という施設の中にあり、もともとはパターゴルフ場だったところを整備してMTBパークにしたもの。

パターゴルフ場を整備してMTB用のコースを設営

同施設は開業からすでに30年以上が経過しており、設備の老朽化、利用者数の減少といった課題に直面し、再生を期してこの4月から運営元(指定管理者)が変更となりました。再スタートを切った直後のタイミングということもあり、フォレッチャはその目玉アトラクションの1つに位置付けられているようです。

プレオープン初日はリニューアルの記念式典も実施

e-bikeメーカーであるヤマハ発動機自らがフォレッチャの運営を担う点にも注目です。こういった体験施設は自転車販売店や施設管理元などが主体となって運営することが多いので、メーカー自身が手がけるのは珍しいこと。実際、ヤマハとしても初の試みなのだとか。

国土の大半を山林が占める日本ですが、権利関係の問題などからMTBで走れる場所が海外と比べて極端に少ないため、MTB人気がなかなか高まらないのが実情です。ヤマハとしてはこうした状況を打破するべく、地域との協力関係を築き、MTBで楽しめる場所を拡大したい、という狙いもあるのだそう。

今後は運営を通じて得たノウハウを活かし、企業などとタッグを組んで他地域へのフランチャイズ展開も検討していくとのこと。フォレッチャはその最初の足がかりとなる施設、ということのようです。

最新e-MTBで4つ+αのコースを楽しめる

フォレッチャの受付

ヤマハ直営というだけあって、ヤマハの最新e-MTBをはじめ、多数の自転車がレンタル車両として用意されています。大人用と子供用合わせて約50台あり、そのうち数台が同社のハイエンドe-MTB「YPJ-MT Pro」です。

ヤマハの最新ハイエンドe-MTB「YPJ-MT Pro」がレンタルできる
子供用のペダルバイクも
レンタル車両は十分な数が用意されているようです

プランは「2時間」と「全日」の2種類あり、大人用e-MTBのレンタルとパーク利用のセット料金が4,000円から。ヘルメットやグローブといった基本的な安全装備は無料で貸し出してもらえるので、動きやすい服装であれば手ぶらで行って遊べる、というのもいいところ。

ヘルメットやグローブも借りられます
フォレッチャのレンタル+コース利用の料金表

そして、肝心のメインコースは起伏に富んだ4パターン。初級・中級コースが1つずつ、上級コースは2つあり、それらが並行するレイアウトになっています。各コースの全長は150メートル前後と長くはありませんが、走ってみると意外にも結構ハード。

コースマップ

初級者向けのコースはさすがに平坦が多いのですが、後半には連続で蛇行していたりと少しチャレンジングなセクションもあります。大人と子供が一緒に走るのも、もちろんOK。中級者向けは細かな起伏が多く、リズムに乗って走る方法を学ぶのにもちょうど良さそう。

コース全景
細かな起伏からスタートする中級コース

上級者向けは、複数のジャンプポイントと大型のバーム、それにメリハリのあるアップダウンが組み合わされていて、カッコよくクリアしていくのは簡単ではなさそうです。基本をしっかりと身に付けたうえで、いかにスピードを乗せていけるかがカギかもしれません。

ジャンプポイントも多数ある上級コース

パッと見は短いコースレイアウトではあるものの、実際に走ると要素が多いので密度が高いというか、思った以上に長く感じられます。コース幅が広めでビギナーでも全コース走りやすいのですが、同時にライン取りの自由度が高いとも言え、上級者にとってはコース攻略を突き詰めていく楽しさもありそうです。

メインは4コースですが、他に子供向けのミニパンプトラックや坂道エリアもあります

近隣の本格トレイルコースにもチャレンジできる

ちなみに、今回新設されたパーク内のコースとは別に、ヤマハ社員の有志による活動で整備されたトレイルコースも新規オープンとなりました。近隣の山中に作られたトータル10km超のダウンヒルを含むコースとのことで、フォレッチャの窓口で利用を受け付けています。

フォレッチャでe-MTBに慣れたら、次のステップとしてトレイルコースにチャレンジしてみるのも良いでしょう。他にも、森町体験の里でバーベキューや川遊びをしたり、レンタルしたe-MTBで市内や市外をのんびりサイクリングしたりと、楽しめるスポットが盛りだくさん。ゴールデンウィークは終わってしまいましたが、次の連休にはぜひ家族連れでみなさんも訪れてみてください。

バーベキュー場が併設
すぐ脇には清流が
川魚の塩焼きに舌鼓を打つのもよし
日沼 諭史

モバイル、ガジェット、エンタープライズ系サービス、旅行、クルマ、バイク、オーディオ&ビジュアルなどなど、なんでも書くライターみたいなことをやっている人。