片付け過ぎない片付け術

[片付け過ぎない片付け術93]「片付けに悩まない暮らし」で快適に(1)

以前は「常に片付けなきゃ!」と思っていた私ですが、片付けについて学び、片付けやすい仕組みを作ったら、毎日が楽で快適になりました。今回と次回で、その手順と効果をご紹介しましょう。1回目の今回は、私が実際にやった片付けの「手順」です。物を「分ける」「手放す」「収める」、そして片付いた状態を家族と一緒に「維持する」仕組み作りの1例から、あなたの暮らしをラクにするヒントを見付けてみてください。

 

ステップ1:ストレスなく「分ける」

片付けのステップで最初にやったことは「現状把握」です。今どんな物をどれだけ持っているか、必要・不要な物がどれくらいあるかなど、「片付けたい場所の現実」と向き合うことです。そのために大切なのは、全ての物を「分ける」作業。分ける基準は「要・不要」に限らず、「好き・嫌い」「大切・どうでもいい」など、自分のやりやすいもので構いません。まずは混然とした物たちを「分ける」と、視覚的にスッキリしますし、この次に行なう「手放す」作業に移るのも楽になります。また、手放すかどうかを迷ったものは「とりあえず取っておく」という手段もありますよ。

【片付け過ぎない片付け術53】「捨てられない人」でも片付く、3つのコツでは、「捨てる・捨てない」「要る・要らない」に分けるのが苦手な人へおすすめしたいテクニックをご紹介しています。

 

◇【片付け過ぎない片付け術53】「捨てられない人」でも片付く、3つのコツ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/tidyup/1162776.html

 

ステップ2:不要な物を「手放す」

私は以前、「捨てること」が苦手でした。まだ使える、いつか使うかもしれない、「もったいない」と考えて、何でも取っておいていたせいで、物は増える一方でした。そこで「なぜ、私は捨てるのが苦手なのか」を考えていくうちに、それぞれの物に「捨てられない理由」があることが分かりました。

 

それでも「捨てなくては」と思ったときに、その理由に合った手放し方をすれば、心がラクな状態で物を減らせることに気付いたのです。「捨てる」という行為は片付けの1つの段階であり、捨てることそのものは決して「片付けのゴール」ではないのですが、それでも物は少ない方が暮らしやすくなるケースは多いものですよ。

【片付け過ぎない片付け術39】心も部屋も軽くする「ハッピーな手放し方」では、3パターンの「捨てられない理由」に合わせた手放し方をご紹介しています。

 

◇【片付け過ぎない片付け術39】心も部屋も軽くする「ハッピーな手放し方」
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/tidyup/1162480.html

 

ステップ3:片付けやすく「収納する」

多過ぎる物を分け、不要な物を手放したら、残った物(=必要な物、使う物)を使いやすく収納するのが次のステップです。私は最初、インテリア雑誌やインターネットの記事で見た美しい収納を真似してみました。でもその収納は長続きしませんでした。どんなにきれいで機能的でも、私自身にとっては「取り出しやすく、元に戻しやすい」収納ではなかったからです。特に私の場合、「使ったあと、元に戻しやすい」ことはとても重要でした。そこで自分の行動を思い起こしてみると、「使う場所に収納する」ことが一番片付けやすいと分かりました。思い当たる節のある人も、いるのではないでしょうか。

【片付け過ぎない片付け術5】よく使う物は「使う場所収納」でスッキリでは、「使う→片付ける」を楽にするための具体例をご紹介しています。

 

◇【片付け過ぎない片付け術5】よく使う物は「使う場所収納」でスッキリ
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/tidyup/1161855.html

 

ステップ4:家族全員がラクに「維持する」

せっかく片付けたら、その状態を長く維持したいですよね。でも、自分はできても家族ができない、協力してくれないというご家庭も多いのではないでしょうか。もちろん我が家もそうでした。夫も息子も片付けが苦手で、物を使ったら出しっぱなし。しかもその状態で平気でいるので、私だけはストレスがどんどん溜まっていきました。そこで、ステップ3でご紹介した「使う場所収納」を家族にも適用させてみました。大切なのは「各人の動線や使いやすさ」に合わせた収納の仕組みを作ることです。これで、家族全員で快適な空間をキープしやすくなりました。

【片付け過ぎない片付け術56】散らかす家族にイライラしない「仕組み」このリンクの記事では、家族の価値観を尊重しながら収納の仕組みを作るヒントや、お子さんの片付け力をサポートするためのアドバイスをご紹介しています。

 

◇【片付け過ぎない片付け術56】散らかす家族にイライラしない「仕組み」
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/tidyup/1162841.html

 

まとめ

ここで紹介したのは私が行なった1例ですが、「分ける」「手放す」「収める」「維持する」の4ステップは片付けの基本でもあります。ご紹介した中から自分に合ったやり方を見付けて、家族みんなが快適に過ごせる空間作りにチャレンジしてみてくださいね。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」