片付け過ぎない片付け術

【片付け過ぎない片付け術56】散らかす家族にイライラしない「仕組み」

片付かないとイライラする原因には「自分は頑張っているのに、家族が協力してくれない」ということもありますね。今回は、「家族の物が散らかっても、イライラしない仕組み作り」についてお話します。片付けのスキルや意識は、家族と言えども人それぞれ。家族もママもストレスを感じずに、出したものをサッと片付けられ、スッキリ整えられる仕組みを作って、みんなが笑顔で過ごせる家を目指しましょう。

 

家族が散らかす物は、「一角」にまとめる

 

 「自分の物は自分の部屋へ片付けて!」とルールを設けても、リビングで読んだマンガ、遊んだゲーム、脱いだ上着などを放置されると困ってしまいますね。でもこれは、家族がリビングでくつろいでいる証拠。家族がよく使う物を「一角」にまとめ、定位置に決めると、片付けが苦手な家族でも片付けやすくなり、スッキリ見えますよ。

 

リビング以外の、パパの書斎やある程度大きい子の子ども部屋など個人の部屋は、その部屋を使う家族のやり方をできる限り尊重するようにし、掃除がしにくいなど衛生面で支障が出る場合は、ママが片付けをサポートしてあげるというスタンスがおすすめです。

 

リビングで遊ぶ子どもの物は「〇〇ちゃんのコーナー」へ

個室がある大きいお子さんでも、リビングへ持ち込んだ私物をそのまま置きっぱなしということは多いですね。リビングにスペースがあれば、リビングでよく遊ぶおもちゃや本はリビングに収納するのも手です。棚の一角を「〇〇ちゃんのコーナー」と決めれば、片付けがグッとしやすくなりますね。小さなお子さんの場合も、リビングで遊んだあとにそのまま片付けられるので、お片付けの習慣が付きやすくなります。

 

勝手に触れないパパの物は「専用ボックス」へガッチリ固めて

本や雑誌、CDやDVD、趣味のグッズや仕事の書類など、勝手に触れないことが多いのが「パパの物」。書斎があればいいですが、ない場合はリビングや寝室に溢れがちですね。この場合も、「パパのコーナー」を作って1カ所にまとめるのがおすすめですが、なかでも有効なのが、「パパ専用のボックス」を作ってあげること。読みかけの本、溜まっている書類など、週末にまとめてやろうと思っている物を入れる場所を作るだけでもスッキリしますし、リビングと寝室の間を持ち運ぶのも簡単。ママや子どもが触れないのを逆手に取り、「この中の物はパパが自分で管理してね!」とお任せしてしまいましょう。

 

散らかる小物は「使う場所」へ「人別」にまとめる

 

鍵や財布、定期券など、朝出掛けるときのグッズのような細かい物は、帰宅時にリビングにポンと置いてしまうと、散らかる原因に。家族ごとにまとめた「人別カゴ」を作り、玄関や個室などそれぞれが使いやすい場所へ設置してみましょう。また、帰宅時に手を洗う前に時計をはずすなら、洗面所へ「時計用トレー」を置いたり、娘さんが髪をセットするときに使うヘアアクセはドライヤーの近くにまとめるなど、「着脱する場所」を定位置にすれば、身支度のときも、外したあとも同じ場所で完結。また上着を掛けるフックを玄関に設置すれば、リビングに上着が脱ぎっぱなしという事態も防げますよ。

 

まとめ

家族には家族の価値観があります。家族が大切にしているものや、やりやすいやり方は尊重してあげましょう。そのうえで、置きっぱなし、出しっぱなしを防ぐために、家族が置きやすい場所へまとめるなど、定位置を作るといいですね。

 

我が家では、息子が思春期になったとき、20代の若手男性陣に「息子さんの部屋にカビや虫など、『生物』が出現しない限りは、触らないであげてください」とアドバイスされました。子どもには子どもなりの世界が、自分の部屋にあるのですね。親が積極的に手を出すのではなく、片付けやすい環境作りのサポートをすることで、息子も少しずつ「片付け力」が育まれています。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」