ぷーこの家電日記

第381回

お籠り生活が明けるにも準備が必要だ

つい先日、蒸し暑くて蒸し暑くて、ただ室内にいるだけで汗かくほどに暑かった。もう完全夏じゃん! と思いながら、今年初めてエアコンをつけた! はぁ、サラッと涼しい。ドライ最高! ドライ快適!

そんな東京、そろそろ梅雨に入るそうです。気温の乱高下も体がついていかないし、気圧の乱高下で体調が悪い。洋服の衣替えくらいな勢いでパキッと体を切り替えられたらいいけれど、体はそこまで切り替えが効かないようでグダグダ。私の体はいつも気圧とホルモンに支配されているようで、ちょっとばかり悔しい。くっそー!

天気はちょっと蒸し蒸しジメジメ、週末畑に行ったら雨降り出したりとか、あまりカラッと気持ちが良いものではないけれど、このズーンと気持ちが重たいコロナ禍で1年半過ごしている中で、ワクチンの接種が急激に進んできたりして、去年のよく分からない時期なんかに比べて、明るい雰囲気を感じる。高齢者のワクチン接種で、義母からも「1回目打ってきたよぉ」なんて連絡も来た。おぉ! 時代が動いている。

私は一応基礎疾患を持っている部類に入るので、そこそこ神経質に日々過ごしてきた気はする。人にも会わずに楽しめる家庭菜園とか、爽快な上にディスタンスばっちりのe-bikeなどでストレス発散したりして、日常の充実は満たしていたものの、70代の両親に年単位で会えないというのは、ものっすごく何かいろいろ引っ張られるような気持ちでいたし気になっていた。このあとまた年単位で会えないとなると、ますます落ち込むよなあと思っていたけれど、来年の春どころか、年末には帰省できるかもしれない! と、かなり気持ちが前向きになって嬉しいし楽しみ。

そんなワクワクや楽しみを抱えている私だけれど、いざ世の中が動き出しそうなときに、ちょびっと焦りがある。自分が思っていたよりもちょっと早い展開で、「やっベー!」な焦りだ。友人が家に来るときに、「やばい! あと30分で家にくる! 片付け間に合わなーい!」に近い焦り(笑)。

この1年半ほとんど在宅勤務で過ごしていた私は、あまりにも家に籠りすぎて、外に出ることなんてほとんどなく、いざ外に出て行くときに着る服がない! それどころか、そもそも根っからのズボラでいい加減な私は、毎日外に出るということでどうにか保っていた「着替える」という習慣さえ失いつつある。本当に我ながらどうしようもない人間なのだ。

ここ1年で買った服といえば、自転車に乗るときのサイクリングジャージと、畑作業に合う作業着、いつでもどこでもパジャマでも使えるTシャツくらいなもんだ。あ! そういえば去年の夏は変わり映えのない家籠り生活でテンションを上げるために、結構派手なアロハシャツは買ったか。でも基本ほぼ部屋着生活。買い物に行かなきゃいけないときに、外に出てもまぁOKだろう部屋着に着替えるくらい(笑)。

コロナ禍の1年半くらい、私は何かしら大切なものをいろいろ失ったんじゃないだろうか。コートもブーツもワンピースもスカートもパンプスも、全く買っていないし、欲しい気持ちもほぼ沸かなかった。服より食に走っていたし、食べられないもので目が行くのは、可愛い洋服よりもお皿とかカトラリーとか食に関連する雑貨ばかり。

コロナ禍前の一応普通の生活をしているときも、パンツとか靴下とか穴が空いて「捨てよう」って思っていたのに、つい洗濯してしまい、「洗濯しちゃったからもったいないし、もう1回履いてから捨てよう」って思って、その後また洗濯しちゃった……。と、永遠に捨てられない問題は昔から抱えていた。貧乏性というか何というか、ちょっと恥ずかしいなぁと思うけれど、もったいないが勝つ(笑)。

しかも着古したものって肌馴染みが良くてお気に入りだったりもするのだ。私だけかと思ったけれど、案外周りにもいて、「結構あるあるなんだなー」とかってホッとしてちょっと笑っていた。捨てようと思っても思っても捨てられないゾンビパンツ現象、このズボラでいい加減な生活の中で加速してしまっている。「つい間違えて洗濯してしまった」というより、「まぁいっか。まだまだいける!」と、完全にあえてのゾンビパンツ生活を送っている。洋服だけじゃなくて、下着や靴下も全く買っていないこの1年半。

待ちに待ち望んでいた、「早く会いたいねぇ!」の生活が少しだけ見えかけてきた今日この頃、まずは買わなきゃ捨てなきゃ! 服ってどこで買ってたっけ? 何を着ればいいんだっけ? と、ちょっといろいろ忘れかけてて、私にはそこら辺のリハビリから必要そうだ。そして、数十年後に来るであろう老後こそ、こんなダラっとした生活ではなく、小綺麗にしてメリハリのある生活を心がけなきゃいけないよなぁと、ちょっとした老後のイメトレにもなった気がして危機感を感じたコロナ禍生活なのでありました。今日こそ捨てるぞゾンビパンツ! でも捨てる前にパンツ買わなきゃ(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。