ぷーこの家電日記

第382回

鶏ガラから作る白湯ラーメンが最高だった

とうとう関東も梅雨入りしました。ジメジメシトシト。この雨降りで洗濯が乾きにくいことよりも気になるのは週末の天気。週1で週末にしか畑に行けない家庭菜園趣味の私にとって、週末の天気はとても大切だ! 1週間行けなかったことと雨上がりで調子に乗った雑草のダブルパンチでなかなかの惨状になる。どうか土日のどちらか1日は晴れてくれー! と祈りながら過ごしている。

そんな雨続きの今日この頃、相変わらず家でおとなしく飲んでいる、もとい、過ごしている。人にも会わず予定も入れずほぼ家で過ごしているこの1年半、趣味が食べることということもあり、もともと好きではあった料理の腕もそこそこ上がった気がしている。

それなりに調理家電や鍋たちは充実している。そんな中、私はもう何年も、圧力鍋を持っていなかった。かなり長く使ったWMFの圧力鍋は、使い倒してから引退していたただき、その後「圧力鍋欲しいなぁ」と思ったりもしたけれど、コトコトゆっくり煮ながら作るご飯の美味しさに目覚めたし、狭いキッチンスペースとの兼ね合いも考えて買い替えなかった。あれだけ使い倒していた圧力鍋なのに、無かったら無かったで、まぁやって行けるし、大好きなストウブの重たい鉄鍋でコトコト煮込むほうが性に合っているような気がする。

電気圧力鍋を持っていた時期もあって、それはそれで「これやっぱりスッゲー!」って感動したけれど、私の場合「時短」というのは、「お腹が空いたらすぐに食べられる」ことであって、「時間はかかるけれど手がかかる時間が短い」ということではなく、私の生活スタイルと合わないというか、なかなか使うタイミングがなくて眠っている時間のほうが長かった。私は料理を作っている時間は苦じゃないし、むしろ好きなのだ。その電気圧力鍋は、使わずにいるのがもったいなく、友人の家に行ったのだけれど、友人の忠実な相棒となって大活躍してくれてて本当によかった! 相性ってあるよなぁ。

そんなこんなで圧力鍋を持たないこと数年。特に困ったこともなかったけれど、「あぁ、イワシをまるごと骨まで食べたい!」とか、「お豆をふっくら炊きたい!」とかってときどき思う。あれば便利なんだよなぁ。欲しいなと思いながらも、「まぁ、いいか」って思いながらやり過ごしてきた圧力鍋という存在。それが、つい先日とうとう買ってしまった。あと1週間待てばAmazonのプライムセールとやらが始まるのに、衝動的に買ってしまった!

私の背中を押した存在、それは「鶏白湯スープ」である。作っていたのはすんごい料理上手な友人。そんな彼が先日鶏ガラを使って、見るからに濃厚で美味しそうな白湯スープを作っていた。写真を見て「これどうやって作るの!?」と思わず前のめりに作り方を聞いた。

奇しくもその数日後、同じ地鶏が我が家に届くことになっていたのだ。そこの鶏肉がとにかく絶品! 地鶏って普通のブロイラーの生育期間の倍くらいの80日とか育てるのだけれど、今回注文していた鶏は、さらにその倍以上の187日齢という、バッキバキに仕上がった私好みのすんごいやつ! そんな最高に美味しい地鶏を丸っと1羽捌いた形で注文していたんだ。噛めば噛むほど肉の旨みがじゅわーっと出てきて、「もう、ずっと噛んでいたい! ずーっと噛んでいたい!」と、とにかく美味しい。

1羽丸っと注文しているので、砂肝やレバーに白子などの内臓はもちろん、鶏ガラや頭、モミジ(足)なんかも全部いただける。そこで白湯スープが作りたくなってきた! 今まで何度も鶏がらからスープを取ってきて、美味しくいただいてきたけれど、数時間煮込んで作る透明な鶏がらスープだった。「家で綺麗な白湯スープって作れるの!?」と、とにかく作って飲みたくて仕方なくなった私。それには圧力鍋がなければどうにも歯が立たなそうなのである。

思い立ったが吉日! 「圧力鍋買うぞー!」「白湯スープ作るぞー!」と、完全にスイッチが入ってしまった(笑)。「明日欲しい!」「4リットルサイズ」「お値頃」の3条件。憧れのフィスラーやWMFまでは求めていないって思っていたけれど、「今すぐ欲しい。明日欲しい」の条件で選択肢はほぼ随分絞られた(笑)。じっくり探すのも良いけれど、こういう衝動の買い物で案外後悔しない運を持ち合わせているのか、長く使うことが多い気がする。今回ゲットしたのは、ティファールの「クリプソ ミニット デュオ」の4.2リットルだ。見た目良し! 大きさ良し! 使いやすさ良し! 大満足で即購入。

そして、鶏ガラと圧力鍋が同日に我が家に届くという、白湯スープ日和となった(笑)。夕飯にお肉をもぐもぐ食べてから、いざスープを仕込む。白湯スープができるまで2時間半~3時間ほど。夜中にグツグツとスープを煮ながら、我ながら自分の食欲に呆れる(笑)。でもとにかくワクワクが止まらない。

出来上がったスープは、まるで牛乳のように真っ白で美しい! かなり感動してしまった。翌日に同じ鳥の胸肉で作った鶏チャーシューと、煮卵を乗せた鶏白湯ラーメンが完成したときには、「家でこんなのが食べられるの!?」と、とにかく感動! 「これ、行列できるやつじゃね?」「1杯いくらで出す?」などと、くだらない会話をしながら、すぐに食い尽くす我々夫婦。何時間もかけて作ったのに、数分で消えてしまったのであります(笑)。

圧力鍋のすごさを目の当たりにして、「煮たい! 煮たい! 何もかも煮尽くしたい!」と圧力熱が上がってきた。次は何を作ろうか。圧力鍋はやっぱり最高だと思った。プライムセール中は絶対に値段を見ない(笑)。少しでも後悔したくない大大大満足のお買い物だったのでした。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まないアラフォー世代。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。