ぷーこの家電日記

第296回

ラグビー大好きな夫のワクワクが止まらない!

 我が夫はスポーツ観戦が大好きだ。私にはその楽しさもスポーツ自体も何が何だか理解できないのだけれど、夫が好きで好きで堪らない様子は理解できる。

 テレビでのスポーツ観戦に全く興味がないと言うか、むしろ嫌いだったので、結婚したての頃にいつもいつも何かスポーツ番組が流れているのが、ドラマやバラエティが見たい私にはストレスの種だった。当時は仕事から帰ってくるのも、朝起きるのも私の方が遅かったので、私が部屋に入るとスポーツ番組を見ていて「またか」とため息は出るし、下手するとテレビも電気も煌々と付けたまま爆睡してたりして、ふつふつと沸いて溜まった怒りは、ある時盛大に爆発し「私はスポーツ観戦が嫌いで嫌いで堪らないのよー!」と絶叫するまでに(笑)。

 落としどころとして、夫が応援しているソフトバンクホークスの試合は、どんな番組よりも優先して良し。それ以外は見てくれるな! そして寝る時はテレビも電気も消せ! という、なかなか強気の案で妥協してもらうことに。

 とは言え、野球の試合がは年間150試合程度あるのだし、夕飯時のゴールデンタイムを譲るのだから、私の中でかなり譲歩したつもりのだった。自分で決めた妥協案なのに、毎晩野球がテレビで流れることが、最初は苦痛で仕方がなかった(笑)。

 それでも「どうせ見るんだから、好きにならないとこの苦痛はずっと続く」と自分に何度も言い聞かせ、私も一緒に楽しめるように努力をした結果、徐々に苦痛は快感へと変わり、今では「その話嘘でしょ?」と言われるほどの野球ファンのホークスファン。

 ファンクラブも入っているし(笑)。いやぁ、人って変わるものだなぁ。好きなことが増えるって楽しいね! 共通の趣味が出来ると楽しいね! そして、他のスポーツ番組も見たい夫と、録画の録り溜めを見たい私の戦いは、テレビ2台と言う物理的な解決をもって一応終わったのであります。

 実はスポーツ全般、見るのも結構好きになったんだけれど、横で興奮して騒ぐ夫と、うんちくを聞いてほしい夫がちょっと面倒臭いから見ないと言うのはナイショにしているのです(笑)。

 そんなスポーツ観戦大好きな夫が、野球以外で1番好きなのはラグビーと陸上競技(特にマラソン)だと思う。一生のうちもう見ることが出来ないかもしれない日本開催のラグビーW杯に、もう数カ月前から興奮が凄いのだ。

 夫自身ラグビー部だったし、思い入れはひとしおだろう。私も実は元々ラグビーは結構好き。おそらくそれは兄が高校時代にラグビー部だったから。冬休みの夜中、兄の隣に座り花園の高校ラグビーをずっと見ていて「何て格好いいんだ!」と感動していた。そんな因果か、夫との初めてのデートはそう言えばラグビー観戦だった! かなり寒い冬の日で、ワンカップの熱燗買ってもらって美味しかった(笑)。

 先週最終回を迎えたドラマ「ノーサイドゲーム」は、何度も見返しては感涙。ストーリーも良かったけれど、ガチで格好良くて最高に興奮した。もうラグビーW杯観戦への心の準備は万全よ!

 数カ月前のチケット発売日には、夫と2人でスマホを片手に頑張って取ろうとしたんだけれど、私は全然購入出来ず。夫は辛うじて1枚だけ買えたらしく、ひとまず行けて良かったね! とホッとしてたんだけれど、「ちょっと高い席になっちゃうけど、折角だし2枚買える試合のチケットも取る?」と夫に言われたけれど、チケット情報を確認して「ン万円」のチケットに「ダメダメダメ! 却下!」と目玉飛び出しそうになった(笑)。

 私はテレビで十分です。そんなこんなで、珍しく私も自らテレビでラグビー観戦なんてする予定。

 試合開催日が近づいてきて、もうワクワクが抑えられない夫。

 静かだなと思ったらスマホを凄く神妙な顔でじっと見ている。「どうしたの?」と聞いたら、「日本代表のジャージを買おうと思って」だそうな。

 「あははー、買うんだ?」なんて軽く流したけれど、「追加でこっそりと、公式のTシャツでも買っておいてあげるかぁ」なぁんて思って、翌日オフィシャルグッズサイトを見てみた。「か、可愛くない……」と、どうにも私の趣味とは合わなさすぎて思い付きサプライズを即撤回(笑)。

 ラグビーと言えばビールでしょー! と、家でのテレビ観戦用に、出場各国のビールでも揃えて置こうかなと思っているのです。

 仕事の帰りにラグビーグッズが買えるお店に足を伸ばして、ジャパンレプリカジャージを買ってきた夫。超ご機嫌な様子に、試合前から私もワクワクしてきたよ。あー、私もやっぱり観戦行きたかったなぁ……なぁんて、ちょっと思ったけれど、ここ日本での大会の盛況を祈りつつ、家で楽しく観戦しようと思っているのであります。

 頑張れ日本!

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。