ぷーこの家電日記

第297回

増税前の駆け込み購入検討が、物欲に火を点けただけだったの巻

 もう9月が終わる! え? もう秋になって、そしてすぐに年の瀬とかやってくるの!? と驚きつつ、朝晩はなんとなく涼しいけれど、エアコン消すとムワッと蒸し暑かったりするし、半袖じゃ寒い時もあるけれど、長袖だとなんだか暑い……といつもの「着るものがない」ループにハマっております。秋物の服を買っても、着るタイミングなくいきなり冬がやってきたりして、迷っているあいだにますます時期を逃すという、学習能力のなさを毎年発揮するのであります。

 そんな9月末から10月にかけての着るもの問題以上に、気になるのは消費増税問題だー。10月からは消費税が8%から10%に上がるわけで、税金が1.25倍になる! と思ったら、私も「駆け込まなきゃー」と、バタバタ検討しているところ。特に大型家電などだと結構なインパクトがあって、どうせ買わなきゃいけないものならば、9月中に買っておいた方が良いよなと思ったり。

 「増税前に買っとかなきゃってものあったっけ?」と夫に聞くと、「うーん……。レクサス!?」などとふざけた返事。「宝くじ当たったらね(笑)」なんて軽くあしらいつつ考えてみたけれど、駆け込みで買っておかなきゃ! みたいなものはそんなになさそうな我が家。どうせ買うなら今買った方がお得というところの「どうせ買うなら」という前提が飛んでいき、「今買った方がお得」という部分だけで、物欲の暴走が起こりそうになってむしろ危険(笑)。

 買い替えようかなぁと結構本気で思っていたものがオーブンレンジ。現在私が使っているのは、パナソニックのビストロ「NE-R3500」だ。2012年に買ったのでほぼ7年使っている。オーブンレンジの耐久年数は大体10年と言われていて、買い替えるにはちょっと早い気もするけれど、決して新しくはない、というもの。タイミング的には非常に悩ましい。

 私がこのビストロで1番使っている機能は、レンジよりもオーブンよりもグリル機能かもしれない。グリルに強いビストロ先生には我が家の食卓を日々支えてもらっている。オーブン機能は、庫内を一定の温度でじっくりと焼き上げるのに対して、グリル機能は高温&対流で外はカリッと、中はジューシーに焼き上げる機能だ。

 予熱はいらないので、仕上がりも早い。グラタンなどはもちろん焼き魚だって、魚焼きグリルは使わずビストロで調理する。グリル機能に惹かれて選んだ機種だったけれど、ここまで使い倒すとは正直思っていなかった。グリル機能がなきゃもうダメだというくらいに使っている。

 そして7年も使っていると、ある程度お手入れをしていても、経年の汚れというものが結構染み付いてきて、他の人の10年分くらい使ったんじゃないかなと思ったりもするんだけれど、なんせ全然使えるので買い直す必要性はないと言えばない。最新の機種を見ていると、見た目は断然格好良くなっているし、スチーム機能が俄然強化されているし、ヘビーユーズのグリル機能だってもちろん機能アップしていて、非常に惹かれるのである。

 今壊れたら「仕方ないよね」と踏ん切りがつくのに……。なぁんて期待しながら、残念ながらというかむしろありがたいんだろうけれど、全然問題なく使えちゃってるので、踏ん切りがつかないまま10月に突入しちゃいそうだ。

 買い替えるというか、買うぞ! と決めていたものがもう一つ。それは半年~1年くらい、うわ言のように「ほしい」と言っていたパナソニックの「ジアイーノ」だ。次亜塩素酸で除菌脱臭してくれる空間除菌脱臭機。学校や病院などに導入されることも多いこのジアイーノだけれど、我が家の場合は猫が2匹いるのでペット臭が気になっていたことと、私自身が免疫機能がすこし低めなのか、風邪や感染症を患いがちなので、部屋の除菌をしっかりしてくれるジアイーノがずっとほしかった。

 水と塩を電気分解することで、次亜塩素酸を発生させて除菌効果を発揮するこのジアイーノは、塩タブレットを3日に1回くらい投入する必要があったんだけれど、塩タブレットの自動投入機能が追加された新機種がこの9月20日に発売した。発売が決まってから「それまで待つぞ!」と、首を長くして待っていたのであーる。

 自動投入機能はズボラな私にはめっちゃうれしい機能だ! ということで、発売早々の増税前にすべり込みで買った。この2%は大きい! と感動するとともに、「今年はインフルエンザにもノロにもかからないぞー!」と期待と希望を抱いている。あとは猫ちゃんの臭いにも期待。

 増税前だーと思い切り踊らされている感が否めないけれど、満足な買い物。あとは猫ちゃんのおやつを大量に買って、心穏やかに10月を迎えようと思っているのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。