ぷーこの家電日記

第278回

ズボラでグウタラな人間の10日間

 気付けばゴールデンウィークが明けてしまいました。あれあれ? という感じ。

 私のゴーデンウィークの前半は、風邪をこじらせてただひたすら寝てた。休みに入る直前の数日、「あれ? 何かちょっと風邪っぽい。喉痛い」とは思っていたんだ。休みに風邪なんてひいてられるか! と気合を入れつつ風邪薬を飲んで数日後……。

 あー、そっちに倒れたかーって感じでどっぷり風邪っぴき。その上、蕁麻疹(じんましん)のような発疹が全身に出て、痒いし痛いし喉も痛くて声おかしいし、風邪に完全降伏。

 ショック!

 「連休はお泊まり会しよう!」と姪っ子家族と約束をしていて、我が家に泊まりに来るはずだったけれど、どうにもこうにもならず、泊まりに来てもらう予定を急遽変更して、夫が1人で姪っ子家に泊まりに行くことに。

 1人で心置きなく1日寝込んで、復活してから合流するぞー! という算段。平成最後の日、風邪は治る様子もなく、猫とただひたすら寝ていた。数年前までは、「お布団大好き! 寝るの大好き!」といくらでも寝られたのに、ここのところは、寝過ぎると腰が痛くなるということを知った私。

 起きていても辛い。寝ていても辛い。そんな状況の中やっとで復活の兆しが。あの蕁麻疹はなんだったんだろうか。

 結局合流できることもなく、改元のタイミングは1人(と猫)でテレビの特番など見ながらボケーっと迎えた(笑)。しかし、ある意味レアな体験、静かな休日。

 夫は姪っ子達と色々遊びに行ったようで良かった良かった。折角の休みに「ごめんねー」なぁんて気を使いながら寝込むのも面倒だし、せっかくの休みに風邪ひいた人に付き合って、どこにも行けないのも無意味で楽しくないし、中々良い選択だったんじゃないだろうか。

 私も姪っ子達と遊ぶの楽しみにしていたから、とても残念ではあったけれど、たまには1人で好きな時間に起きて、好きな時間に食べて、好きなだけ寝るというのも悪くないなぁなんて思ったり(笑)。やっとで復活しかけた頃に、夫が色んなお土産を抱えて帰ってきた。その日もゆっくり過ごして終了。気付けば連休の半分終わってる! 驚愕。

 翌日は飲み会予定が入っていたので、連休後半は飲み会からスタート。ほぼ全快、いや完全に治ったはず! 今日から私の連休はスタートだ! と気持ちを取り直して夫と2人で飲み会に。普段は人でごった返すオフィス街のど真ん中だが、連休中はガラーンとしてて面白い空間だった。そして美味しいものいっぱい食べていっぱい飲んで2次会まで行って、休みを取り戻すべく思い切り遊んだんだけれど、病み上がりの私にはちょっと無茶しすぎた感じで、翌日どころか当日の夜中から二日酔いで頭はガンガンで令和初後悔(笑)。

 翌日は昼まで寝ても復活しなかったけれど、連休前半に作業できなかったしと、這うように起き出して這うように畑に行って家庭菜園。まだ寒い季節から種を蒔いて大事に育てていた夏野菜の苗が見事に育っていたのだ。この子達を畑に植えてあげなければ! という使命感。

 畑でせっせと作業していると、暑いからというよりも変な汗がどんどん流れてくる。これは前日のアルコールだな!? と思いながら、デトックスだと自分で言い聞かせて支柱なんか立てつつ野菜を植えてみた。水をガブ飲みしてえっさほいさと作業していたらバッチリアルコールは抜けた模様。

 そんなこんなで10連休は残り3日。体感的にはただの3連休じゃん! と思いながら、連休中にやろうと思って溜め込んでいた仕事をせねば! と焦り始める。

 「あー、仕事しなきゃー。あー、ゴロゴロしたーい」と、中途半端にダラダラ過ごしちゃう私。その間、夫は釣りに行ったり令和の御朱印貰いに出かけたりとアクティブにお出かけ。仕事だけじゃなくて、普段から時間があったらあれやりたい、これやりたい、って思ってる筈なのに、いざ休みになると何もせずにただダラダラ過ごしてしまう私は、根っからのグウタラな人間。

 そして忙しくなると「次まとまった時間が取れたら……」って考えるんだよなぁ。いくら時間が取れても、たぶん私は何もしない人間だな、と分かっているけれど改めて気付いて、こうありたいと言う自分の姿と現実とのギャップに結構凹んだりした。

 そんなこんなで、今までで1番の長期連休は、あっという間に過ぎたと言うか、溶けて無くなった感じで幕を閉じたのでありました。この反省を生かしてもう一度連休やり直したい! 仮にやり直せても、きっとダラァ〜と過ごしちゃうんだろうけど(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。