ぷーこの家電日記

第277回

平成最後の金曜日。懐かしの思い出に浸ってみた

 本日は平成最後の金曜日で、平成最後の「ぷーこの家電日記」なのでございます。特に感慨深い訳でもなく、ただ最初で最後の「平成最後の」って言ってみたかったと言うか書いてみたかっただけである(笑)。私も「昭和だ昭和だ」などと言われるお年頃ではございますが、人生の4分の3は平成と言う時代に生きてきた。

 30年を振り返った時に、小学生時代、中学生時代、高校生時代、大学生時代、社会人時代と過ごし、振り返ることが多すぎるくらいの平成人間! 平成になった時、私は小学5年生だった。まだ冬休み中の1月、元号の発表は友達の家のテレビで見ていたのを覚えている。「私たちも年取ったよねぇ~」なぁんて言いながらお菓子を食べていたのが懐かしい(笑)。

 平成に入った時、確か我が家には電子レンジもなかったし、炊飯器も保温専用の物しかなかった。テレビにはリモコン付いてなくてまさしくガチャガチャチャンネル回すもので、ビデオデッキなんてものもなかった。洗濯機も二層式だったなぁ。もちろんファミコンなんて夢のゲーム機もなし。同級生宅などと比べても、我が家の家電環境は脆弱! 今の私は確実にその時の反動だと思っている(笑)。

 自分が欲しかった物を大人になってから自分で買えるようになったらもう止まらない! 家電量販店とか住みたいレベルに好きだし、新製品のリリース情報とか見ながらいつも喉から手が出ている。今は普通の家よりも家電は随分多い部類だろう(笑)。家電もだけど、ジャンクフードだってそうだ。

 私はアレルギー体質だという事もあり、子供の頃から市販のお菓子を食べることがほとんどなかった。体に良さそうなオヤツをいつも母が作ってくれていた。パンだって母が焼いたパンしかほぼ食べたことなかったし、コンビニで肉まんを買って食べたのも高校生の頃に部活帰りで初めてだった。

 母は料理も裁縫も、とにかく上手な人なので、確かに美味しいのだけれど、何せその世界しか知らないから、相対的に比べる事ができず、自分で欲しいものを選んで買って食べるという買い食いにずっと憧れながら大きくなった。全く食べさせて貰えなかった訳でもないし、時々買ってもらったりしてたけれど、それでもビックリマンチョコをたくさん買ったりする子を見て「この人は富豪に違いない!」と驚いたもんだ(笑)。

 子どもの体の為を考えるんだったら、食物アレルギーとか特にない場合、適度に色々体験させておくべきだと私は思う。知らない世界って魅惑的なもので、10代の最後から1人暮らしを始めて、お菓子やファストフードやインスタントラーメンなどなど、これでもかというほど食べた(笑)。

 大人になって訪れる反動って、中途半端に実行できちゃう力を持っているので、タチが悪いよなぁと思う(笑)。青春を取り戻すかのように色々買ってみて一人暮らしを満喫していた。ただ、私の場合は弾けた反動は、ある程度経って落ち着いたので良かった。やっぱり子供の頃から馴染んだ食生活が落ち着くのだろう。

 それでもジャンクブームは定期的にやってくるし、駄菓子の大人買いだって時々しちゃう。そして、家電とかに関しては、物欲はまったく落ち着かない。きっと一生治らないだろう。何故ならば、入口は不便からの反動だったかもしれないけれど、今はただ単に私が大好きすぎるだけからだ。完璧ハマってしまった趣味の世界(笑)。

 ただ、年々どんどん昔に回帰していっていると言うか、両親に似てきている。戻っているのか進んでいくのか分からない「母化」「父化」と言う現象が起きている(笑)。母と同じように自分で何でも作るのが趣味になっているし、何が楽しいか全く分からなかった家庭菜園と言う父の趣味を完全に受け継いでいる。「あの料理のレシピ教えて!」と母と話したり、「今年は何の苗植えたの?」って父と話したり。「似ないで良かったのに!」と言われる晩酌習慣だってバッチリ引き継いじゃってる!(笑)。

 そんなこんなで、私にとっての平成は両親の背中を見て大人になり、自立して歩いてると思いつつも、実は両親の軌跡を辿り直すような時代だったなぁ。そして今気付いたけれど、私は母が30歳の頃に生まれたので、平成が始まった時の母の年齢を、平成が終わる今年私が迎える。何だか不思議な気分!

 私にとって「令和」は、夫と共に2人それぞれの元の家庭からの融合文化を築いて、我が家と言うものを作っていく時代になるのかなと予想している。どの時代も楽しいことばかりじゃないし、これからも色んな事があるだろうけれど、“1日ひと笑い”くらいな緩い目標で、新しい時代を生きて行きたいなと思っているのであります。

 それではみなさま、令和で会いましょう!(来週は憲法記念日と言う事でおやすみでーす!)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。