ぷーこの家電日記

第238回

私より飲兵衛! 夏野菜の吸水力を前に給水力が試される

 真夏日続きで暑い暑い。6月が終わって、「え!? 今年がもう半分終わったの!?」と驚きを隠せない中、「え!? 梅雨がもう終わってしまったの!?」と、6月のうちに梅雨が明けてしまった東京にも驚き。完璧に夏でございます。

 早いもので2月から種まきが始まっていた夏野菜。この暑い夏になって、色々実を付けてきて楽しい! 葉物と違い、実が付く野菜はめちゃくちゃ楽しい。毎日収穫で食べきれないー! なんて嬉しい悲鳴を上げるはずだったのに、そこは思うように行かないのが、私の素人ベランダ栽培(笑)。

 ある日、「おや? 葉っぱに穴が!」って思ったら、その日の夕方には葉脈を残して全部虫に食い荒らされてたり、「おや? 何か葉っぱに斑点が……」って思ったら、野菜がカビ系の病気にかかったり、「おや? 何だか葉っぱが縮れて成長しない」って思って調べてみると、ウイルス系の病気だったり。太陽と水と酸素さえあれば成長しそうな植物だけれど、案外敵が多いわけです。

 虫は数年前は見るだけでも鳥肌が立って本当にダメだったけれど、手塩にかけて育ててる野菜になんて事をするんだ! と、果敢に退治できるようになってきた(笑)。カビ系病気には重曹水作って毎日葉っぱにスプレーしたり、慰めたり言い聞かせたりと言う、効果の無い民間療法も(笑)。

 ウイルス系の病気は、予防しかできなく、かかってしまったら治療は出来ないので早目に処分して、他の野菜に移らないようにするしか無いらしい。涙涙ですよ。しかも狭いベランダで発生すると、気付いた時には既に遅しって感じで、大体感染しちゃったりしてる。

 おかげさまで、今年は植えていたナス科唐トウガラシ属の野菜たちピーマン、シシトウ、唐辛子、島とうがらしが壊滅状態になってしまった。種から大事に大事に育てたのに、ここに来て撤去だなんて悲しすぎる。ウイルスを媒介するアブラムシが発生した時点で、ちゃんと予防をやっておけば!!! と、自分の無知を嘆きつつ、リベンジしようにも1年後という現実に悔しくてしょうがないわけです。

 去年の冬野菜も日当たりの悪さだとかで、かなり失敗していて、リベンジするぞと1年がかりで企んでる。後手後手ながら、年々少しずつ経験値として増えて行っているので、きっと来年にはもっと上手くいくハズ(笑)。そして、まだ元気な生き残った野菜たちの世話に勤しむ私なのです。

 生き残った野菜と言えば、もう元気で元気で嬉しいんだけれど、真夏の成長と共に、バカみたいに水分を吸収しまくる。今年の我が家のベランダ菜園は、省スペース化とか可動性とか色々考えて、ペットボトルを使った水耕栽培にかなり切り替えて来たんだけれど、成長すると当たり前だけど水を吸う量も増えてくる。苗を定植して暫くすると、根が張って来て下から少しずつ水を吸えるようになってくる。

 最初のうちは1週間くらい持っていた水が、だんだん3日に1回、2日に1回と水を足してあげないと行けなくなり、今はもう朝晩水を入れてあげないと追いつけない。むしろそれでも足りないくらいで、朝水をあげて夕方に帰宅して1回、夜遅く寝る前に1回水を注いでいる。ペットボトル給水にめっちゃ追われている。それでも足りないくらいで、休みの日は昼前に1回という、計4回給水することも。成長は嬉しいのだけれど、給水に追われまくり!

 大きな2Lのペットボトルを工作して水耕栽培器を作っているので、1度に給水できるのは大体1L。たくさん繁ってたくさん実をつける夏野菜にはきっと心許ないサイズ。ペットボトルでの水耕栽培は、虫や病気を除くと非常に元気に上手く行っているので、このスキームのままもう少し大きなサイズが欲しいよなぁ。

 と思っている中、先日スーパーのお酒売り場で目に入ったものが。4Lペットボトル入りの焼酎とウイスキーだ。「こ、これが欲しい」とめちゃくちゃ釘付けになってしまった。かなり昔にこのでっかいペットボトル入りのお酒を買ったことあったけれど、毎日つい飲み過ぎちゃうという自堕落さで、もう決して絶対に手を出してはならぬと自分で決めてある禁断の飲み物を前に、真剣に悩むこと数十秒。何とか衝動は抑えたけれど、でっかいペットボトル欲しいなぁという気持ちは収まらない。

 とりあえず今年の夏野菜には間に合いそうにないので、来年の夏野菜の準備前までには何かしら代替え装置を発明してやるぞと、工作大好きの血がウズウズしているのでした。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。