ぷーこの家電日記

第227回

我が家に猫がやってきて2カ月経ちました! 2匹の猫との生活はいかに……?

 我が家に2カ月前にやって来た猫。来たばかりの話は以前書いたけれど、あれから丁度2カ月経った。1カ月経っても触らせてもくれず、私達の姿を見るだけで家具の裏側に隠れたりして、「いつになったら慣れてくれるんだろうか」と思っていた。

 相変わらず先住猫の事は好きすぎて、ずっと追いかけ回しているし、いつも添い寝している。ワンパクが過ぎて見ているこっちがハラハラする位に手荒い愛情表現で、先住猫のストレスになったらどうしようかと思って心配していたけれど、どうやらまんざらでもないらしく、乗られても吹っ飛ばされても、「はいはい」と言う感じで、堂々としたもんだ。

 むしろ時々自分から近づき「はい! 追いかけて!」と言う感じで誘ったりしている。喧嘩はあまりしないだろうと思っていたけれど、ここまで仲良くなるとは思っていなかったので嬉しい誤算。この子を迎えて良かったなと本当に思う。

 あとは私達とも仲良くしてくれたら最高なのになー! と思いつつも、「気長に。気長に」と自分達に言い聞かせながら、放置して家庭内ノラ猫状態。人に怯えるもんだから、私達がいる時は基本息を潜めるか昼寝をしてエネルギーを溜めて、私達が寝静まる夜中になると一気にエネルギー爆発。完璧な夜型で、毎晩夜になると大運動会が始まるのであります。

 先住猫は猫でありながら猫っぽくないというか、テーブルの上に乗ることも全く無いし、人の食べ物にも全く興味がないもんだから、仮に美味しいお肉を置いてたとしても、全くの無害なわけです。それが新入りはどこにでも登るし、何にでも興味満点で大変。こっちの耐性がない。

 毎晩ドタバタ猛烈にうるさいし、完全なる安眠妨害。唯一の救いは部屋の防音性の高さと1階であるという事。猫って足音立てないかと思ってたら、それは歩く時だけで、結構うるさいという事も初めて知った(笑)。

 夜中に「ガシャーン!!!」って音で目が覚めると、キッチンで洗って乾かしてたグラス落としてるし、それに自分で驚いてまな板倒してるし、寝ぼけながらも「えー!?」と焦る私。「怪我してない?」と寄ってくる人間(私)に、これまたパニックを起こしてダッシュで物をなぎ倒しながら逃げる猫。軽く地獄絵図(笑)。

 何も知らない夫が朝起きたら、床に散らばったグラスの破片で流血事件待った無しの状況に、しょぼしょぼの目のまま夜中にグラスを片付けながら、猫って凄いなーと感心しつつ、部屋を綺麗に片付けておかないと色々危険だなと再認識。猫チェックに日々「すみません」と言いながら、猫に尽くす日々。こんなに尽くしても愛情は一方通行。

 ある日寝ていたら、これまた違和感で目が覚める。

 薄らぼんやりと目を開けると、猫が私の足をペシペシ叩いて遊んでいるのだ。奇しくも新入りの猫自ら私に歩み寄って来た瞬間(笑)

 夜中の謎行為にびっくりしながらも、嬉しさなのか可笑しさなのか分からないけれど、笑いが止まらない。足先を猫じゃらしのように動かしてみると、さらにエキサイトして楽しそうで良かった良かった。これだけ慣れて来たならもう大丈夫かなと思いきや、翌朝には何もなかったように私に怯えて逃げて行く猫。猫の気持ちが全然分からない!

 触らせてもくれないし、近付くと逃げるというのは何も変わらないのだけれど、1カ月ほど経った頃から少しずつ距離が縮まった。トイレから出ると扉の前に居た猫がダッシュで逃げて行くし、お風呂から出るとこれまた逃げて行く姿が見える。ベランダで土いじりしていると、窓の前でじーっと待って観察しているし、明らかに私に興味津々なのだ。むしろ好かれてる!

 手が届きそうで届かないこの距離。嬉しいけれどもどかしい!

 ということをしてつい先日、いつものように手を伸ばしたら、普段ダッシュで逃げていくのに、そのままポンと頭の上に手を乗せられたのだ。「え? ええ!?」と想定外に事にめっちゃ驚いたけれど、声出したら驚くだろうから、グッと堪えて、頭をナデナデ。喉をナデナデ。体ナデナデ。

 私が受け入れられたー!!! 喉をゴロゴロ鳴らしながら素直に撫でられてる猫に涙が出そう。小さな先住猫と骨格からして違う! 骨太な感じと肉感が堪らない!!!

 突如撫でられる事を受け入れた新入り猫。やっぱり猫の気持ちは分からない。そんなこんなで、2カ月目にしてやっとで我が家にバッチリ馴染んだ猫なのでありました。個体差はあるけれど、野良猫出身の子は飼われるのに慣れるのに結構時間がかかる子も多いみたいなので、私みたいなせっかちには中々忍耐の期間でした。

 そして……。

 私に慣れた猫は、翌日以降「このご飯好きじゃない」と、食器の周りをカリカリ掘る仕草をして訴えてくるようになりました。めっちゃ美味しいご飯を奮発してたのに。やっぱり猫の考えてる事は分からない事だらけであります(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。