調理の下処理

ソースの乳化がポイント! シンプルな材料だけでできる「ペペロンチーノ」のコツ

第90回

 「ペペロンチーノ」は、ニンニク、オリーブ油、唐辛子で作るシンプルなパスタです。パスタの本場イタリアでは、家庭料理として食べられています。オイルをベースにした「ペペロンチーノ」は乳化がポイント。水に溶けない油へ、デンプンが溶け出したパスタの茹で汁を加えることで乳化させ、ソースをパスタに絡みやすくします。今回は、「ペペロンチーノ」の作り方をご紹介します。

ソースを乳化させるとパスタとよく絡む

基本のペペロンチーノの材料

 ペペロンチーノには、ソースが絡みやすい細めのスパゲティーがよく使われます。パセリを加えるレシピと、加えないレシピがありますが、ニンニクの香りをマイルドにしたいなら加えるのがおすすめ。このレシピでは乾燥パセリを使用しましたが、生のパセリを使うと、より爽やかな香りが楽しめます。

<材料(1人分)>
・スパゲティー:80g
・唐辛子:1本
・ニンニク:1片
・オリーブ油:大さじ2
・水:1L
・塩:小さじ2
・乾燥パセリ(お好みで):小さじ1
・パスタの茹で汁:50ml

ペペロンチーノは、少ない材料で作れるパスタ

材料を全て準備してからパスタを茹で始める

 唐辛子は中の種を取り出し、そのまま使うか、手で2つにちぎります。ピリッと辛い味わいが好きな場合は、輪切りにして辛味を強くしましょう。ニンニクは根元部分を切り取って輪切りにします。中心にある芽は焦げやすいため取り除きましょう。生のパセリを使う場合は、葉のみをみじん切りにして茎は使いません。材料を切り終えたら、塩を加えた湯でパスタを茹で始めます。

焦げやすいニンニクの芽は取り除く

ニンニクが焦げないように火に掛ける

 パスタを茹でている間に、フライパンへオリーブ油、ニンニク、唐辛子を入れて弱火に掛けます。ニンニクがキツネ色になったら、ニンニクと唐辛子を取り出します。ニンニクに火が通りすぎると、苦味が出てしまうからです。

 フライパンへ乾燥パセリを加えたら、強火にしてパスタの茹で汁50mlを加えてよく混ぜ合わせます。ソースがトロッとしたら、茹で上がり1分前のパスタ、取り出しておいたニンニクを加えて、よく絡めたら完成です。味が薄いと感じる場合は、塩で味を調えましょう。お皿に盛り付けたあと。唐辛子をパスタの中央に飾ると、彩りが良くなりますよ。

苦味が出ないよう、じっくりと弱火に掛け、オリーブ油に風味を付ける

じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。