調理の下処理
柔らかくなりやすい「柿」を、最長で3週間シャキシャキに保存する方法
第76回
2018年11月29日 06:45
秋から冬にかけて収穫される「柿」は、2~3日経つと熟して柔らかくなってしまいますね。今回は、すぐに熟してしまう「柿」を最長で3週間長持ちさせるコツをご紹介します。「柿」を長持ちさせるには、低温で保存し、乾燥させないことがポイントです。また、シャキシャキした食感が好きな場合に固い実のまま保つコツと、柿の選び方も併せてお伝えします。
皮に張りがあって形が整っているものを選ぶ
柿は、ヘタを下にして売られています。全体がきれいなオレンジ色で、皮に張りがあり、形が整っている柿を選びましょう。また、ヘタが隙間なく果実に張り付いているものが良品です。また大きな傷があったり、青い部分が残っているものは避けましょう。
1週間ほどで食べ切るなら、1個ずつポリ袋へ入れ野菜室へ保管
柿は熟すスピードが速く、そのまま置いておくと、すぐに柔らかくなってしまいます。1週間ほどで食べ切るなら、1個ずつポリ袋へ入れ、ヘタを下にして野菜室で保存します。ポリ袋へ入れて乾燥を防ぎ、低温に置くことで、熟すスピードが常温よりも遅くなります。
2週間以上シャキシャキの状態を保つなら、濡らしたキッチンペーパーでヘタを覆う
柿はヘタで呼吸しており、収穫後も水分が蒸発していきます。そして、実の水分が少なくなるとエチレンガスの発生が多くなり、柔らかくなる性質があるのです。シャキシャキのまま柿を保存するには、濡らしたキッチンペーパーでヘタを覆い乾燥を防ぎます。そのあとラップで包み、ヘタを下にして野菜室で保存しましょう。保存中に、キッチンペーパーが乾いたら再度濡らします。購入した柿が新鮮であれば、長くて3週間ほどシャキシャキのまま保存できますよ。
追熟の必要がない柿などの果物は、新鮮なうちに食べ切ると良いと言われています。しかし、安いときにまとめて購入したり、たくさんもらうこともあるでしょう。そのような場合には、今回ご紹介した保存方法を活用してみてくださいね。どうしても熟しすぎてしまったら、実を潰してシャーベットなどのスイーツに利用してみましょう。