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【始めよう薬膳レシピ14】二日酔い・胃のむかつきに「モヤシのスープ」
2017年 7月 27日 17:45
暑気払いでお酒を飲む機会が増え始める時季ですね。今回は、解毒作用のある「緑豆モヤシ」を使い、「黒コショウ」でピリッと仕上げた、二日酔いや胃のむかつきに効く、スープのレシピをご紹介します。「緑豆モヤシ」はむくみにも効くので、体の水はけが悪いと感じるときにもおすすめです。もやしの甘味と、黒コショウがピリッと効いたスープを味わいましょう。
「モヤシのスープ」の食材効果
今回ご紹介するのは、体の熱を冷ましたり、「水毒」の解消に役立つ「緑豆モヤシ」を使い、「黒コショウ」で香り付けした「モヤシのスープ」です。胃がムカムカするときや二日酔いにもってこいですよ。スープに使った「昆布ダシ」は、老廃物を排出するため、体を内側からスッキリしてくれます。また「モヤシ」の冷性をほどよく緩和してくれる「黒コショウ」は、食欲がないときにおすすめのスパイスです。このスープはさっぱりした味付けに、「黒コショウ」の辛さが爽やかなので、体がだるいときでも食べやすいですよ。ぜひお試しくださいね!
「モヤシのスープ」の材料(2人分)
水:600cc
緑豆モヤシ:200g(1袋)
昆布:適量(ダシを取るのに使用)
顆粒中華ダシ:大さじ1(または牛ダシ、お好みで増減可)
黒コショウ:小さじ1/2~1/3くらい(お好みで増減可)
醤油:小さじ1
塩:少々
アサツキ:適量(または小口ネギ)
「モヤシのスープ」の作り方
1.緑豆モヤシは、ヒゲが気になる方は取ってから、軽く洗ってザルに上げ、アサツキは細かく刻んでおきます
2.鍋で水、昆布を加熱してダシを取り、沸騰する直前に昆布を取り出しておきましょう
3.鍋へ、顆粒の中華ダシまたは牛ダシ、黒コショウ、醤油、塩を入れて煮立たせ、緑豆モヤシを加えて約2分加熱したら出来上がり
4.器に盛り付け、アサツキを散らしていただきましょう
薬効1「モヤシ」
かさ増しに便利な「モヤシ」は、豆が原料なので疲れが取れるほか、涼寒性という分類で熱を冷ますため、夏バテにも効果的な野菜です。特に薬膳で「緑豆モヤシ」は、「水毒」を解消して余分な水分や老廃物を体外へ排出する効果があるので、むくみ・だるさ・二日酔いを和らげます。また「緑豆(リョクトウ)」は、解毒作用があるため漢方薬としても使われ、のぼせ・熱などに効果があります。
薬効2「コショウ」
薬膳で「黒コショウ」「白コショウ」はどちらも、お腹の冷えを和らげたり、冷え症を緩和するスパイスです。血行を良くして代謝を上げたり、食欲を取り戻す作用があるほか、殺菌作用もあるので肉・魚の下処理に最適で、生臭さを取ります。ですが胃の弱い方は摂り過ぎない方が良く、「黒コショウ」は辛味が強いため、辛い味付けが苦手な方やお子さんは適量を使うようにしましょう。
夏を元気に乗り越える食べ物や飲料
スープや味噌汁などの汁ものは、汁に溶け出した食材の栄養素をすべていただけるので、薬膳でもよく登場するメニューです。今回ご紹介したのは「モヤシのスープ」のレシピですが、「味噌汁」の具材を「モヤシ」にするだけでも似た作用が得られますよ。「味噌」は解毒作用があり、胃腸への作用が穏やかな調味料。腸内環境も改善するため、【不調の薬膳8】の便秘対策でもご紹介しています。
夏は「暑さ」で夏バテする以外に、冷たい食べ物・飲み物を摂りすぎて体調を崩してしまうことがあります。そんなときは、【不調の薬膳11】でご紹介した、「弱った胃腸」を元気にする料理や飲料を試してみてくださいね。
またお子さんが夏休みに入ったり、お盆休み・夏季休暇でついつい食べ過ぎてしまったときは、消化不良を和らげるサッパリ味の「玉ネギ」レシピ(【旬の薬膳50】)や、胃の働きを高める「ブロッコリー」「キャベツ」を使った料理もおすすめです。そして夏はキャンプやバーベキューで肉類を摂る方が多いと思いますが、肉の脂っぽさを和らげたいときは、付け合わせに「クレソン」をどうぞ。みなさんが楽しく夏を過ごせるよう願っています!