10分こそうじ
水まわりの掃除は洗剤の使い分けが重要! キレイを保つコツも
2022年12月23日 06:05
今年も残りわずか。いよいよカウントダウンする時期になりました。年越しの準備は進んでいますか?
2カ月に渡って、「今年こそ満足するためのスッキリ大掃除計画」と題して、大掃除の準備から実施方法をお伝えしていますが、今回は実践編その2。水まわりのお掃除です。普段のお掃除に“プラス1”したいポイントもご紹介します。
汚れをとる前にやっておくべき2つのこと
水まわりのお掃除をするときは、濡れている・汚れている部分から手をつけたくなりますが、ちょっと待って!
1.お風呂以外の水まわりは、床面からお掃除するのがオススメ
特にトイレや洗面所は、床面のほこりや髪の毛が目立ちます。そのまま拭き掃除をするとスリッパやズボンにほこりが付いて、再び床に落ちたりして残念な仕上がりになってしまいます。お掃除のはじめに、まずは1度キレイに掃除機で吸い取りましょう。
掃除機に付属しているノズルは使いこなせていますか? 使っていないノズルをトイレ専用として置いておくと衛生面でも安心。ノズルがない場合は、毎回除菌シートで拭きましょう。
2.床面の次は、小物の汚れを取り除き一旦移動させておく
お風呂を含め、水まわりのお掃除はまず小物を。意外と汚れている小物は掃除中にあちこち移動させているうちに汚れを広げてしまいます。
お風呂は洗面器、椅子、シャンプー類のボトル。洗面所は洗面台の上やゴミ箱など。多くのモノが、ほこりと水滴、洗剤残りなどで汚れています。
トイレは、スリッパの裏やサニタリーボックス、お掃除ブラシのケースに至るまで除菌シートで拭くことをオススメします。
上述した1と2でお掃除する環境が整ったところで、汚れに合わせたお掃除に進みます。
洗剤の効果を最大限に生かすには
洗剤は大きく分けて3種類があります。「中性」「アルカリ性」「酸性」、この3種類を適切に使い分けられると、掃除の効率がぐんとアップします。詳しく見ていきましょう。
中性
中性洗剤は食器洗い・トイレ掃除・お風呂掃除など、日常的にお手入れする場所に。素材に影響を及ぼしにくいのが特徴ですが、たくさん使ったからといって効果があるわけではないので、使いすぎに注意です。
アルカリ性
軽い油汚れ・皮脂汚れの掃除には弱アルカリ性の洗剤を。合成洗剤のほか、重曹やセスキ(セスキ炭酸ソーダ)、石鹸などがあります。重曹はそのまま使うだけでなく、少しの水と混ぜるとペーストクレンザーとして焦げ落としにも便利です。
ひどい油汚れ・カビ汚れには強アルカリ性洗剤を使いましょう。カビ取り剤は塩素系漂白剤として表示されています。酸性洗剤とは絶対に混ぜてはいけません。また素材を傷めやすいため、長時間つけ置きするのもNGです。
酸性
水アカ・石鹸カスに効果的なのが弱酸性の洗剤です。ひどい尿石には酸性のものを。ただし、素材を傷めやすいため、大理石や金属には使えません。
便利なスプレータイプの洗剤が主流になっていますが、使いすぎには注意。コスト的にも、環境の面から言っても気にしたいところです。
洗剤を使えば使うほど汚れ落ちが良いとも限りません。洗剤の効果をアップさせたい場合は、洗浄時にお湯(35℃〜)を使い、界面活性剤の効果をアップさせましょう(※界面活性剤とは石鹸をはじめとする洗剤の主成分。油と水に馴染みやすい性質を持つ)。
汚れにくい環境にしておくと次が楽に
大掃除後のキレイな状態はできるだけキープしておきたいもの。きれいに保つことで、次の掃除も楽になります。そのため、汚れやすいキッチンや水まわりには、汚れを溜めないひと工夫をしておきましょう。
キッチンは汚れたらすぐに拭けるよう、クロスやペーパーを置いておきましょう。水・油汚れが混在する場所なので、頑固な汚れになる前に拭くことでキレイが保てます。
バスルームは水分や汚れが溜まらない状態にしておきます。小物類を置きすぎないようにし、吊るす・浮かす収納でボトル類の底が汚れるのを防ぎます。ゴミはこまめに取りましょう。
お風呂に入った後は、湿度75%以下、室温20℃以下になるように換気を。お掃除の後に燻煙タイプの防カビ剤を定期的に使うのもオススメです。
洗面所もお風呂場同様、洗面台に小物を置きすぎないように。スポンジや専用のクロスを常備しておき、ボウルや鏡をこまめにお掃除しましょう。換気扇のホコリ詰まりにも要注意。
トイレは毎日5分の「こそうじ」を。便座や便器の中、床を拭くだけでもOKです。換気扇のホコリにも気を付けましょう。
年末の大掃除は、1年間蓄積した自宅のホコリやすすを落として神様を迎えるという平安時代からの行事が由来となっているとか。忙しい時期ですが、今年の汚れは今年のうちにすっきりさせたいものですね。