10分こそうじ

油汚れは夏に落とす? 掃除の年間計画で大掃除をなくせるかも

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
大掃除は1年間に分割させれば、年末に慌てなくて済みますよ

皆様はお正月をどのように過ごされましたか? 年末の大掃除を頑張って、清々しく新年を迎えられたご家庭も多いでしょうか。間に合わず、やり残してしまったお掃除もあったかもしれませんね。

今年はお掃除を年間でスケジューリングしてみませんか? 大掃除を1年間で分割して行なうことで、年末に慌てることもなくなります。

お掃除の年間スケジュール立てる際のポイントは、気温など季節の特徴を活かすこと! 1年を春夏秋冬に分けて考えると、それぞれの特徴が思い浮かびませんか? ご自身のスケジュールも加えて、書き出してみましょう。

【春(3月〜5月)】
・過ごしやすい気温
・衣替え
・年度の区切り
・春休み
・GW

【夏(6月〜8月)】
・梅雨
・暑い
・夏休み

【秋(9月〜11月)】
・台風
・過ごしやすい気温
・衣替え

【冬(12月〜2月)】
・寒い
・冬休み
・年末

油汚れは夏に。季節の特徴を活かして楽にお掃除

春は収納

3~5月は年度替わりで持ち物の入れ替えを行なう時期。その際は、収納の内部もしっかりお掃除しましょう。衣替え時にはクローゼットや押し入れの奥までチェック。ホコリや湿気が溜まっていることもあります。

油汚れの掃除は気温が高い時期に

6月~8月は「水まわり・キッチン・カーテン」のお掃除を。梅雨が始まるこの時期、ご自宅のカビやすい場所は空気を入れ替えて除湿を念入りにしましょう。気温が上がり、油汚れが緩む時期に入ればキッチンのお掃除には最適です。真夏は洗濯物が乾きやすいので寝具やカーテンなど、大物の洗濯もおすすめ。ついでに窓のサッシやカーテンレールなどもしっかりお掃除しましょう。

カーテンなどの大物洗いは夏に。レースカーテンであれば、洗ってそのままレールに戻しておけば乾く場合が多いです

秋は台風対策が肝心

9月~11月は「外・窓・家電」がポイント。夏の終わりから秋にかけて台風が発生しやすい時期は、家の周囲を整えたり、排水の掃除も必要になってきますし、窓も汚れやすい時期です。またエアコンや扇風機など夏物家電は、使い終わったらフィルターや羽根のホコリを取っておきます。

年末年始の掃除で気持ちの区切りを

12月~2月は「照明・玄関・冷蔵庫」。照明器具が汚れていると2~4割も明るさに影響があると言われます。冬は日照時間が短く、照明を使う時間が長くなるので、この機会にお掃除しておきましょう。冷蔵庫も年末にかけて食材が多くなる時期。お掃除をするタイミングで食品の賞味期限なども確認し、詰め込み過ぎには要注意です。照明も冷蔵庫も使う時間が長い分、省エネ対策としてもお掃除は欠かせません。

さらに年末は、新しい年を迎える準備として「玄関・床の間・仏壇」などのお掃除も、気持ちの区切りとして取り組みたい場所です。

照明が汚れていると明るさに影響があります。日照時間の短い冬にはぜひ掃除しておきたいところです

毎月1カ所の掃除で無理なくキレイに

上記の内容であれば、毎月1カ所など、ご自分のスケジュール合わせて無理なくお掃除を組み込んでいただけるかと思います。カレンダーやスケジュール帳にあらかじめ書き込んでおけば、忘れずに済みますね。

年間を通して使えるお掃除道具として以下のものがあります。常備しておくと、日頃の小掃除から季節ごとのお掃除まで、いつでも使えます。おすすめは過去記事でも紹介していますが、100円ショップやホームセンターで気軽に購入できるものばかりなので、使いやすいものを選んでください。

・ホコリとり
・モップ(モップシート)
・掃除機
・マイクロファイバークロス
・水まわり用ブラシ
・中性洗剤
・アルカリ性洗剤(重曹含む)
・クエン酸

季節の特徴を活かしながら大掃除を分割して行なえば、楽に取り組めて、頑固な汚れにもなりにくいので、特別な道具や洗剤を慌てて買うこともなくなります。メリットがたくさんの「お掃除の年間スケジュール」。無理のない範囲で計画を立てて、1年間快適にお過ごし下さい。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。