10分こそうじ

トイレが汚れにくくなる3つの要素とは? 10秒の「ついで掃除」も

年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
10分でできる「こそうじ」、やってみませんか

「トイレ掃除」と聞くと、一瞬顔を歪めてしまう方も多いのではないでしょうか。

面倒・触りたくない・臭い。

たった1畳ほどの空間ですが、快適にするには気合いが必要なのかもしれません。ですが、お風呂と同様、トイレはリラックスできる場所。衛生的な空間作りと楽に続けられるお掃除について考えてみましょう。

汚れにくい空間作り

そもそも、「お掃除=ゴミ・汚れをとる」。このゴミや汚れが少なければ、お掃除は本当に楽になります。そこで、自宅トイレのドアを開けて3カ所チェックしてほしいところがあります。

  • トイレマットやカバーを使っている
  • 壁や棚に飾りや置物が多い
  • 換気口が目詰まりしている

いかがでしょうか。仕事上、多くの家庭を訪問しますが「掃除が大変」と言われるトイレの特徴です。この3つに共通するのが、ホコリと臭い。

トイレに入ってまず感じるのが、ホコリの多さ。なぜこんなに溜まるのかと疑問に思いませんか。これは衣服の脱ぎ着や、トイレットペーパーから出るもの。そのホコリが、湿気を吸ってこびり付きやカビの原因となるのです。

布製のマット・カバーを使うとさらにホコリがたちます。また床のマットは、知らぬ間に飛び散った尿を吸収して悪臭の原因にもなっています。

さらに壁や棚の装飾品にはホコリが付着しやすく、モノが多いことで掃除の妨げにも。そのうえ換気口が目詰まりしていると、空気の循環も悪くなってしまうのです。

トイレ掃除は、便器掃除! と思いがちですが、実は汚れる場所は天井から床まで広範囲。それでも先に挙げた3カ所を改善するだけで、ずいぶん楽になりそうですね。

  • 布製マットをやめるとホコリが減り、洗濯の手間が省ける。飛び散った尿もすぐに拭ける
  • 装飾の数を減らしたり、拭きやすい材質に変える
  • 換気口フィルターのホコリは、定期的に掃除機で吸いとる

このように汚れを溜めにくい空間作りは、お掃除を楽にします。10分もあれば隅々まで掃除できるようになるでしょう。

まずはトイレを汚れにくい空間にすることが大切です

トイレのこそうじ

筆者が行なう10分のこそうじは、週に1回程度。使用する道具は、掃除機・トイレ用ブラシ・トイレ用使い捨てウェットシート2枚・乾拭き用の雑巾(トイレットペーパーで代用可)です。

トイレの10分こそうじ
  1. 小物のホコリを拭き、一旦移動させる
  2. 掃除機の先端を細いノズルにし、換気口フィルターと床の掃除機掛け
  3. 便器をブラシで擦る
  4. 貯水タンクの上から順に便器をウェット拭き&乾拭き(1枚目)
  5. 壁(タオル掛けなどの設備も含む)・ドア・スリッパの裏・床をトイレ用シート(2枚目)で拭き、小物を戻す

掃除機の通常のヘッドはリビングにも使うので、トイレと兼用したくない方が多いでしょう。そのため、先端を付け替えて掃除します。先が細いノズルはフィルターに付いた細かなゴミを取りやすいのでおすすめですよ。

また乾拭きは必須ではありませんが、した方がピカピカになって仕上がりがアップします。筆者は便座やフタ、ペーパーホルダーだけ乾拭きしています。

10秒でできるついで掃除

10分と言わず、トイレに行ったついでの10秒で掃除をすれば、常にキレイを保てますよ。

ついでの10秒掃除
  • 流した時に、便器をブラシで軽くこする
  • 出るときに、トイレットペーパーで便座を拭く
  • タオル交換時に、タンク周りをさっと拭く

筆者がついで掃除で便利に使っているのは、ワンプッシュボトルタイプの「スクラビングバブル アルコール除菌トイレ用」です。片手で使用でき、二度拭きいらず、香料が入っていない点も良い。

在宅時間が増え、使う回数も増えた自宅のトイレ。トイレの神様がいるかいないかは別として、感謝を込めてお手入れしたいですね。

片手で使える除菌用アルコールが「ついで掃除」に便利
丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。ほかにも、子供からシニアまで幅広い層へ片づけや掃除の楽しさを伝える講師としても活動中。