老師オグチの家電カンフー
個性と自由ではみ出していく「新しい鍋家電」の勃興
2023年11月22日 06:30
地球も終わりかと思われた夏の暑さでしたが、ちゃんと寒くなるもんですね。冬になると、わが家では週に5回は鍋料理となります。ある材料で作れるし、調理が簡単だし、体も部屋もあたたまる。鍋といっても料理もつゆの種類もたくさんあって、飽きもこないと、いいことずくめです。
そんな鍋料理で便利なのが、鍋家電です。卓上で簡単に扱え、火を使わないので安心です。おうち時間に目が向けられるようになった昨今、これまでとは違った「個性と自由ではみ出していく」ような鍋家電が登場。とくに個性的な4つをご紹介しましょう。
まずは、シロカの「おうちいろり」。焼き網、深皿、ボールプレートに加え、上位モデルには伊賀焼窯元・長谷園の土鍋もセット。いわゆる鍋から、すき焼き、ステーキ、磯丸水産的な浜焼き、たこ焼きにまで幅広く対応できます。土鍋は、キッチンのガステーブルで調理しておいて、最後の加熱だけを本体で行なう使い方もアリですね。
レコルト「Party Cooker(パーティークッカー)」は、上部のプレートとは別に、ミニパンでソースやチーズを加熱できる鍋家電。おでん+焦がしねぎ味噌、たこ焼き+チーズなど、味変でわいわいできる、まさにパーティーグッズ。ソースあたため用のミニパンは4個あるので、それぞれ実験的にソースを開発する楽しみもあります。子供なんかは特に喜びそうですね。
「一人暮らしで家でパーティーなんかしねえよ」という人には、エレコムの「Hot a la Pot(ホッタラポット)」はいかがでしょう。容量800mlとコンパクトな電気鍋で、ほったらかし調理に対応。卓上に置いて直に食べられるので、仕事しながらでもOKですし、器の洗い物が減らせるメリットもあります。麺類の調理や日々の炊飯にも使える有能さです。
最後は、SOTOMO「スタッキングクッカー」。なんと、キャンプなどアウトドア用途を想定した電気鍋です。コンパクトに収納でき、AC電源付きのキャンプサイトやポータブル電源があれば火を使わずとも調理でき、鍋やフライパン自体は、アウトドア用のガスコンロ・バーナーでも使えるという二刀流。
鍋料理のように多種多様かつ混沌としてきた電気鍋の世界。この冬は、どの鍋を選びますか?