藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

心配性のカゼ対策グッズその1 ~携帯式ハンドスプレー

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です

 今年は、9月のうちからインフルエンザA型が猛威を振るっているのだそうだ。嫌すぎる。そんな流行にはおいそれと乗りたくない。

 ところで、無くて七癖。無意識の時に自分がどういう所作をしているか、把握している人というのは、どれくらいいるものだろう。カメラを仕事机などのどこかにしかけておいて、自分の様子を録画でもしない限り分からないのではないだろうか。

 筆者の場合は自覚している範囲で、かなりしょっちゅう頬杖をついている。肘をテーブルや机につき、手の甲で左右を問わず、ほっぺたから顎の辺りをさすっている。あと鼻の下を擦ることも多い。人がいるところで鼻をほじることはしないが、無意識下では如何だろう。自信はない。

 だが、こういうことをしていると、手に付いてしまっている細菌、そしてインフルエンザ含むウイルスを、顔の周りにわざわざ塗りたくっているようなものらしい。そのまま粘膜に「ピッ」とくっつければダイレクトイン。伝染することになる。これはかなりやばい癖なのである。

 とかく「手は、相当に汚い」という話を昨今あちらこちらで聞く。いわゆる「うがい手洗い」の「手洗い」行為の意義を思い知る。

 とはいえ我々、近代的衛生的なオフィスにいるなどして、頻繁に手を洗える環境にでもない限り、案外「手洗い」できる場所というのは少ないことに気づくのだ。出先、特に公園や公衆トイレなどでは、その水道自体の衛生状態に疑念が生じてしまう事もある。

 でも時と場所を選ばず、手の衛生状態を整えたい。そこで、このハンドスプレーのお出ましとなる。こちらは、既存のジェルタイプと異なりサラッとした水状なので、手のひらや指の股に行きわたるのが早く、ベタベタ残らないのが、なかなか具合良い。

クレベ&アンド ハンドスプレー 20ml
メーカー名大幸薬品
製品名クレベ&アンド ハンドスプレー 20ml
実売価格550円

 スプレーなので、さっと除菌したい場所、出先のトイレの便座などのチョイ掃除にも使いやすい。かなり汚いと噂の、スマホの画面拭きにもいける。

 スタイリッシュデザイン(!)かつ、邪魔にならない小さいサイズ感なのだが、この20ml量でもだいたい150回使えるそうだ。1日3回でも2カ月弱、結構長くもつんだなと思う。

 集団生活をしている中高生の娘たちも、カゼ予防に使いたいというので持たせているのだが、「臭い上履きの内部」に吹き付ければ除菌となり、下駄箱にこもるニオイ対策になるのだそうだ。

 ふうむ。なにげにかしこい使い方である。だがやはりそれは持ち帰って自分で洗え、と母は思った。

小さくて持ち運びしやすい

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして17年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、中3、小5、小1の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。