藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
我が家の布団環境はアイリスオーヤマの布団乾燥機「カラリエ」におまかせ!
2019年5月31日 06:00
生まれてこのかた、関東圏以外で暮らしたことがない。「そのこと」が何を決定づけているかということを、40歳近くになって筆者は初めて認識した体たらくである。
“布団は、天日干しするもの”
これ。この思い込みである。思うのみならず、おとなになって以降ほとんど強迫的な日々の習慣として家事行動に組み込んでもいた。できうる限り毎晩、しっかり干されたふかふかの布団で眠ることに自分のなかで、ほとんど血道をあげていたのだ。自嘲気味に言えば、私は「おふとん干し教」の熱心な信者だった……。花粉やPM2.5、その他健康を脅かしかねないさまざまな塵に脅かされるようになるまでは、のことだけれど。
「おふとん干し」に限らないかも知れないが、個人のなかで日々のQOLを左右するレベルの快適性を実現するため習慣化されたある行動を、それ以上のリスクと勘案して諦めるとき生じるストレスというものは、思いのほか深いものなのではないかと思う。私のそれを振り返っても、それは「深い」し、はっきり「不快」だった。
今なら思う。だったら、しのごの言わずにさっさと導入すればよかったのだと。「布団乾燥機」を!
しかし「おふとん干し教」信者の私にとって、「布団乾燥機」を導入することは、一種の「自分への裏切り」のようなものだった。
「布団乾燥機」、実は市場に現れたのは1977(昭和52)年と古い。40年以上もの長きにわたる歴史をもつ、古株の家電なのだ。しかして、その普及率は、さほど高いものではない。
古い内閣府の調査結果しか拾えず残念なのだけれど、2004年時点で全国で見て40%を切っている。またこの数字のなかにおそらく相当の地域差が含まれているだろうことを勘案するに、真冬でも快晴日の多い関東圏のそれが一段と低いだろうことは想像に難くない。
私が渋々、我が家的初代にあたる「布団乾燥機」を購入したのは、2011年の5月だった。それは敷き布団と掛け布団の間にシートを敷き込んで温風で膨らませるタイプだったのだが、正直に言うと、めちゃくちゃ億劫なしろものだった。
ベランダに干しさえすれば、いちどきに家族5人の眠る4組の敷き布団と掛け布団のセットが干せるのに、「布団乾燥機」ではいちいち1セットずつしか稼動させられない。もどかしい……。そもそもともかくセットすること自体と片付けが「面倒臭すぎ!」たのである。
あれに比べ、2019年現在使う、アイリスオーヤマの「カラリエ」の簡便さは異次元的ですらある。
メーカー名 | アイリスオーヤマ |
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製品名 | ふとん乾燥機 カラリエ FK-C2 |
価格(編集部調べ) | 8,400円 |
機械本体ごく小型で邪魔にならず、布団にホースを挿してスイッチを入れるだけという取り扱いの手間や乾燥にかかる時間は、「ベランダに布団上下を運び出す」「数時間後取り込む」あの肉体的な負荷と引き比べて、バーターと言っては失礼なほど。
現状、我が家の布団環境はこの機械と、この調湿シートと、このダニ捕りマットで何とか調えられている。
この三揃い、関東圏外での汎用性もあると信じているのだが、どうだろう。もし「おふとん干し教」の仲間がいるなら、ぜひ聞いてみたい。