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冷たい水に触らない、水流式の米とぎボウルがラクでした
2025年3月28日 09:05
おいしいご飯を炊くために欠かせない「米とぎ」。玄米から白米に精米する過程で付着する、臭みの原因となる糠(ぬか)や汚れを洗い落とす作業です。と同時に米に傷をつけ、水が浸透しやすい状態にするのも米とぎの目的。米の中心までしっかり吸水させてから炊飯すると、芯までふっくらしたおいしいご飯が炊き上がります。
とはいえ、冬場の米とぎはやはりつらいもの。冷たい水に触りたくないのが本音です。そんな冬の米とぎ問題を解決してくれたのが、KOKUBO(小久保工業所)の「ぐるぐる舞米(まいまい)」。ゴム手袋を使わなくても、手を濡らさずに米をとげる便利なアイテムです。価格は1,500円。
冷たい水に触らずにお米をとげる
KOKUBO「ぐるぐる舞米」は、水流式の米とぎボウル。持ち手の付いたポリプロピレン製の容器に米(1~3合)を入れてフタを閉め、水を勢いよく注ぎ入れて、そのまま水流の力で米を30~40秒ほど回転させて洗う仕組みです。そのため、洗米中は米にも水にも触ることがありません。
使用前は、米がきちんと回転するのか半信半疑でしたが、米1合の洗米を試したところ、容器内の米粒がぐるぐる舞うように回っているのを確認できました。「ぐるぐる舞米」と名づけたネーミングセンスにも感心したほどです。
本品を使って一度に洗米できる米の量は、最大3合まで。米の量が増えると、水を勢いよく注ぎ入れても、回転しにくくなるのではないかと思ったのですが、その心配はありませんでした。容量マックスの3合でも、米は水流でぐるぐる回転するので、しっかり洗米できることがわかりました。
米をうまく回転させるコツは、水を蛇口から勢いよく出すこと。このとき、フタの注ぎ口に蛇口をぴったり合わせていないと水が周囲に飛び散るので注意しましょう。
水を注ぎ続けるとフタの水切り部から水が溢れ出しますが、容器内の米が水流で回転しているため、30~40秒ほどその状態をキープして米をとぎます。水の勢いでやや負荷がかかるので、蛇口がフタの注ぎ口から離れないように、持ち手をがっちりホールドして容器を支えるのもポイントです。
なお、水圧が十分でなく、水流が弱いと米がうまく回転しないことも。米が回転しない場合は、水を入れて容器を振ることで洗米できます。
昔は精米技術が今ほど発達しておらず、糠や汚れを落とすために、力を入れて米とぎをしたものですが、現代ではその必要はありません。むしろ米をとぎ過ぎないのが、おいしいご飯を炊く秘訣なのだとか。本品は水流でやさしく、かつスピーディーに洗米できるので、近年の米とぎのやり方にも適しているのではないかと思いました。肝心なご飯はというと、臭みもなく、おいしく炊けたので満足でした。
本品を使うと手を濡らさずに米をとげるので、冷たい水に触れたくないときはもちろん、指をケガしている、手荒れが気になる、ネイルにダメージを与えたくない、といった場合にも重宝します。
水切りも簡単! 米をこぼさずに排水できる
米とぎが終わったら水切りです。先ほども紹介しましたが、フタには水切りがあるので、そのまま容器を傾けるだけで、米をこぼすことなく簡単に排水できます。水を切ったら、米は炊飯器の内釜に移しましょう。
炊飯器の内釜を使って米をとぐと、排水の際に米が飛び出る、十分に水切りできない、といったストレスがつきもの。一方、本品を使うと、米を落とさずに短時間でしっかり水切りできるのも良いと思いました。
計量カップいらず! 米・水を計量できる目盛り付き
容器の側面には、米、水、それぞれを計量できる目盛りが付いています。計量できるのは、米1合・2合・3合、および炊飯用の水1合・2合・3合です。使用の際は、米と水を別々に計量します。
容器に入れるだけで米あるいは水の量を簡単に計れるので、別途計量カップを用意する必要がありません。ただし、米用と水用の目盛りが異なるので、計量の際に間違えないように注意が必要です。
米をといで水切りし、炊飯器の内釜に移した後、炊飯用の水を計って、サッと入れられるのはかなりラクです。内釜に表示されている水位線に合わせて水を入れるよりも、あらかじめ米に合う水の量を計って入れた方がスピーディーかつ省手間であると感じました。
KOKUBO「ぐるぐる舞米」を使用する前、米とぎ専用のグッズをわざわざ購入する必要はないと思っていた筆者でしたが、実際に使ってみると、あると便利だなと感じました。特に、冷たい水に触りたくない冬場の米とぎで活躍してくれるのはうれしい限り。それ以外の、米とぎプチストレスあるあるを解消したい人にもおすすめのアイテムです。