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背中が涼しい水冷ベスト着てみた。薄型だけどペットボトルの氷で冷たい

家電 Watchの書き手の皆さんと編集部が「よかった」と思えたものやサービスなどを、ゆるめに紹介するコーナーです。日々のちょっとした気づきなども共有します
サンコーの「ガツンと冷える 水冷クールベスト」を装着

とうとう本格的な夏がやってきた! ウキウキする気持ちと同時に、不安な気持ちにもなる。

不安要因は、やはりその暑さ。程よく暑ければ山や海へ出かけても気持ち良いのだが、そんなに生易しくないのが日本の夏。本日7月26日も、日本各地で猛暑日が予想されている。そんな暑すぎる夏の対処法を探るべく、サンコーの「ガツンと冷える 水冷クールベスト」を使ってみた。直販価格は14,800円。

本体を広げたところ

冷たい水を張り巡らせたチューブで循環させて、体を冷やすという、水冷式のバックパック。ベストのように服の上または上着の内側などに羽織る(背負う)形で装着する。公式サイトの写真では作業服姿の人が写っているが、カジュアルな服装でも無理なく使えそうか試してみた。

使い方は、まずバックパック内の水タンクに、凍らせておいた500mlのペットボトルと、300mlの水を入れる。さらに普段使っているモバイルバッテリーを接続して、背中に背負い、電源をオンにするだけ。

シャツの上に装着。前から見ると、厚みはほとんど目立たないようだ

冷凍ペットボトルでキンキンに冷やされたタンク内の水が、ポンプで吸い上げられて、循環しはじめる。

チューブは、バックパックの背中に当たる面にくねくねと這っている。そのため、冷えた水が、直接背中を冷やしてくれるのだ。

あらかじめ、500mlのペットボトルを凍らせておく
バックパック内の水タンクにペットボトルと、循環させるための水(300ml)を入れる
バックパックの裏側、つまり背中に接する部分には、冷たい水が通るチューブが張り巡らされている
身体の胸周辺に当たる部分にも少しチューブが這っている

少し音がうるさいが、外なら気にならない程度

初めて電源を入れた時には「ぎゅいん! ぎゅいん! ゴボッ……ゴボッ……ゴボッゴボッ」と唸るような大きな音がして驚いた。注いだ水が、うまくポンプで吸い上げられずにいたようだ。これは、本体を机の上などに寝かせた状態で電源をオンにしたためで、最初にポンプが空回りしていたようだ。

バックパックを背負ってから電源を入れると、水を吸い上げやすくなるため、動作音も控えめになった。

電源のオン/オフやモード切り替えができるリモコン。電源ボタンの長押しで、電源がオンになる

いずれにしても、水が順調に循環し始めると、静かになる。静かになったくらいのタイミングで、ひんやりとした冷たさを背中に感じる。これは気持ちいい。

動作モードは「強/弱/エコモード」の3段階で切り替え可能。暑い日に、終日、外で作業をしたり遊んだりする予定であれば、強と電源オフを自動で繰り返す「エコモード」を使うと長持ちする。

着たまま操作しているところ

水タンクの中に入れたペットボトルの氷が溶けてしまうと、冷却能力が急激に落ちる。この冷凍ペットボトルは、使用環境にもよるがだいたい1〜2時間ほどしかもたなかった。必要であれば随時、コンビニなどで冷凍ペットボトルを補充するといいだろう。

参考までに、仕様表に記された持続時間は「強」で90分、「弱」で120分、「エコモード」で180分。使ってみたところ、だいたいこのくらいの時間は使い続けられた。

一方で、ポンプを駆動させるためのモバイルバッテリーは、例えば容量10,000mAhであれば、最大21時間駆動する。こちらのバッテリー切れの心配はなさそうだ。なお、モバイルバッテリーは付属せず、市販のものを使う仕様。専用バッテリーしか使えない仕様ではない点がうれしい。

市販のモバイルバッテリーが使用可能

バックパックの質感や形が良い

見た目はかなりスポーティ。ハイドレーション機能(飲料用の水タンク)を備えた、トレイルランニング用のバックパックのようにマチも薄い。さらに色がシンプルなブラックで、余計な柄やロゴもないので使いやすい。

真横から見たところ。小さなバッグを背負っているような見た目

生地は補強糸が格子状に編み込まれたリップストップ仕様となっている。そのため、検証はしていないが、引っ掻きや破れへの耐性が、ある程度はありそうだ。

トレラン用のバックパックのように薄い
ボディカラーは無地のブラック

トレラン用のバックパックと似ているが、収納力はほとんどない。水タンクやポンプなどの機構が収められたスペース以外では、ショルダーストラップ部分に、小さなポケットが用意されているだけ。2つあるうちの1つには、モバイルバッテリーを入れるので、何かを入れるとしたら、もう片方の小さなポケットのみだ。

ポケット幅が広くないので、iPhone 12だと入らなかった。運動しないのなら突っ込んでおいても良いだろうが、ジッパーが完全に閉められない状態だ。

ショルダーストラップ部分のポケット

背負っている姿を見ると、バックパックの薄さに気がつく。大きめの作業着などであれば、背負った上に羽織れないこともない。何か羽織った方が、冷たさを放出させることなく効率的に身体を冷やせるだろう。ただし本機が薄型とはいえ、やはり背中がポコっと膨らんでしまうのは仕方ない。

メンテナンスはしやすそう!?

水を使う点で心配なのが、使いっぱなしにして放置してしまうこと。特に真夏などは、すぐに水がヌルヌルしてしまうだろうから、使用後はタンク内の水をこまめに排出したいところだ。

また、シーズンオフなど長期で使わない場合は、ポンプやタンクを取り外して、乾燥させる必要があるだろう。

その点、本機は水タンクなどが外せるのがうれしい。水タンクを外せば、水を排出したり洗ったり、フタを開けて乾燥させやすい。取り外しは、取り扱い説明書通りに行なえば、手軽とはいえないが無理ではない。

今回使用したサンコーの「ガツンと冷える 水冷クールベスト」と同様の、水冷式のバックパックは他にも増えてきている。ある一点だけを冷やす「ペルチェ式」とは異なり、水冷式は背中を全体的に冷やしてくれる点がメリットだった。逆に、用意した冷凍ペットボトルが溶けると、効果が激減する点がデメリットといえる。

バッテリーの持ちは問題なかったので、この冷凍ペットボトルを気軽に用意できる場所で使うのであれば、水冷の方が効果が高いだろう。

河原塚 英信