藤山哲人の実践! 家電ラボ
油汚れも車もピッカピカ! ケルヒャーセンターで高圧洗浄機からクリーナーまで試しまくる
油汚れも車もピッカピカ! ケルヒャーセンターで高圧洗浄機からクリーナーまで試しまくる
2017年4月3日 07:00
家電メーカーは独自のショールームを持っている企業が多い。でも業者が商談するスペースだったり、どう見ても営業所っぽくて個人で入っていいのか迷ってしまうところなどさまざまだ。
とはいえショールームなら、一般の店舗では展示していない最新だったり特殊な製品が展示されていたり、いろんな製品を実際に試してみたり、また手に入りにくい消耗品がその場で購入できたりと、ならではのサービスも多々ある。
今回紹介するのは、高圧洗浄機やスチームクリーナーの老舗であり、世界のトップメーカーのケルヒャーのショールーム「ケルヒャーセンター東京」だ。
ホームセンターなどでお馴染みの黄色いボディの高圧洗浄機。ホームセンターにはデモ機がおいてあるものの、透明なケースの中に水を噴射できるだけで、車や玄関の汚れがどれだけ落ちるのかを体験することはできない。またスチームクリーナーも、通販で油汚れがガンガン落ちる映像を見たことがある方は多くても、実際にその目で見たことがある人は少ないはず。
今回紹介するケルヒャーのショールーム「ケルヒャーセンター」は、外から見るといかにも営業所という感じで、入りにくいかもしれないが、どの店舗も実際に触って試せる実機が展示されていて、その機能を確かめられる。
家庭用の実機が確かめられるショールームが全国10店
ケルヒャーは全国11カ所にショールームを持っている。また業務用機のみを扱う拠点は、全国に6カ所ある。
今回お邪魔したのは、ケルヒャーセンター東京。JR埼京線の武蔵浦和駅より徒歩7分。車なら首都高の埼玉大宮線(5号池袋線と接続)の浦和南I.C、もしくは東京外環の外環浦和I.Cから、それぞれ10分もかからない。いずれのケルヒャーセンターも無料の駐車場完備なので、車で気軽に行けるのがいい。
詳細は後述するが、実際にケルヒャー製品を使って試すことができる。たとえばスチームクリーナーで洗浄力を試してみたいならば、油汚れのついた調理器具などを車で持ち込むといいだろう。
とにかく何でも見られる! ケルヒャーの魅力満載!
ケルヒャーセンター東京は、1階にはガレージがあって、メンテナンスなども行なっている。サービスマンが忙しそうにしているので、少し声をかけると2階のショールームに案内してくれた。
そこには、見たこともないケルヒャーの製品がところ狭しと並べられている。そうケルヒャーは、家庭用の高圧洗浄機やスチームクリーナーだけでなく、店舗やスタジアム、公共施設などで使う業務用機も販売しているのだ。いやむしろ、業務用機で培われたノウハウや技術をコンパクトにまとめ、高性能家庭用製品を販売していると言ってもいいかもしれない。
一番奥で黄色いボディが目立つのは、家庭用高圧洗浄機のコーナー。現在発売されているすべての製品が並べられており、縦一列に付属品もすべて展示されている。
隣にはオプション品が展示されており、その場で購入することも。ホームセンターなどでは手に入りづらい消耗品やオプション品の数々もすべて展示・販売されているので、すぐに必要という場合は、ネット通販するよりショールームまで買いに来るといい。
目を移すとスチームクリーナーと、窓用のバキュームクリーナーが展示されている。こちらも発売されているラインナップがすべて展示されていて、消耗品のブラシなどを購入できる。
すでにケルヒャー製品をお使いで、ボロボロになったブラシをいまだに使っている人は、すぐにショールームへ!
製品を試しながらテクニックや裏技まで教えてくれる!
ケルヒャーセンターの凄いところは、製品の展示・販売だけでないところ。高圧洗浄機やスチームクリーナーなど、ホームセンターなどでは体験できない性能を、身をもって体験できる。
テレビショッピングでは、演者が大げさに製品を紹介しているが、どうにも「まゆつば」という方はぜひ体験することをオススメする。まぁテレビショッピングは、ケルヒャーの製品によく似た黄色のボディーだが、まったく別会社の製品だったりして、そこからしてもう怪しいという話も。本物のケルヒャーの製品を試してみて欲しい。
●スチームクリーナーのデモ
まず筆者のような主夫も含めた主婦の皆さんが、興味津々なスチームクリーナーからデモを見せていただいた。店内には、いつでもデモができるように、フローリングのサンプルや畳、汚れの素となるコーヒーやクレヨンなどが用意されているのだ。
また説明員さんは、機能だけでなくテレビ通販では教えてくれないテクニックも披露してくれる。たとえばじゅうたんにコーヒーをこぼしてしまった場合。素人考えでは、ブラシで擦りながら汚れを少しずつ落としていく。しかし、もっと素早く掃除する方法があるというのだ。
その裏技がコレ。片手に乾いた雑巾を持って、数センチ離したところから斜め45度の角度で床の汚れにスチームを拭きつける。すると、スチームで汚れが落ち、その勢いで汚れたスチームが雑巾に飛んでいき、素早く汚れが落とせるというのだ。
ん~。これは凄いテクニック! テレビショッピング大好きだけど、このテクを紹介しているのは見たことないな。
さらに本当にキッチン周りの汚れが落ちるのかどうか? 知りたい場合は、調理器具や五徳の一部を持っていけばいい。
今回は、うちで一番汚れているやかんを持ち込んだ。油がカチカチに固まっているので、普通はスクレイパーなどの刃物でコソゲ落とさないと、歯が立たない汚れだ。
「こういうときは、ブラシに軽く石鹸(普通の手を洗う石鹸)をつけてから、スチームを当てるとキレイにできるんですよ」と言って、デモを続行。
とはいえアテンダントさんの技量によるところが大きいかもしれないので、今度は編集部の西村さんがチャレンジ!
これは体験したことがなければ、凄さが分からないと思うので、ぜひショールームに行ってコツを教わってから、自分でやってみるのがオススメ! ただし冷やかしで行くと、絶対に欲しくなっちゃうので、その辺は各自覚悟するべし!
●高圧洗浄機のデモ
高圧洗浄機の洗車デモは、まず業務用機から見せてもらった。なぜならケルヒャーは、業務用機の高い技術を使い、家庭用にコンパクトで手ごろな性能を安く販売しているからだ。高圧洗浄機は写真では伝えづらいので、ムービーを参照して欲しい。
なお今回は特別に自家用車で試させてもらったが、自家用車でデモをする場合、通常は家庭用を使うので、その点は注意していただきたい。
家庭用の高圧洗浄機は、冷水を噴射する。しかし業務用機と比べても時間も汚れの落ちもほぼ同じで、ホイルは真っ白になった。
今度は玄関や外階段などの汚れだ。見慣れたブラシで清掃すると、まあこんな感じだろう。
ご覧のように泥汚れがかえって広がってしまうだけでなく、力も必要なので大変な作業になる。しかし高圧洗浄機を使えば、素早くキレイになるだけでなく、窪みや穴などもきれいになっているのが分かるだろう。
とくに外階段などは、滑り止めで凹凸が付いているタイルを使っているので、作業が劇的にラクに、よりキレイになる。
また高圧洗浄機は家庭用でも運転音が大きくご近所に迷惑では? という方に見て欲しいの次のムービー。映像の左側が静かな「K3サイレント」モデル、中央が従来式の「K2」モデル、右側の小さいモデルが「K2クラシック」というコンパクトモデルだ。
ここでは、マンションではちょっと音が大きい「K2」と、最新式で機能はそのままながら静かな「K3サイレント」との運転音の違いを聞き比べて欲しい。
また車で行けば、どのぐらい洗車がラクになって、どのぐらい汚れが落とせるかも、実際に体験できる。洗剤を噴射するオプション品をセットすれば、泡状の洗剤を吹きつけられる。
実際の流れは、次のようなムービーになる。
大量の水を使うように思えるが、高圧洗浄機を使うと普通に水道ホースで洗車する1/3の水でいいという。これはお財布と自然にも優しい!
●窓用バキュームクリーナー・掃除機
また窓掃除に革命を起こしたという窓用バキュームクリーナーのデモも爽快だ。
付属のスプレーボトルで、まず洗剤を吹きかけて、タオルで伸ばしつつ大まかな汚れを取る。その後バキュームクリーナーで窓を拭くと、拭き後が一切残らず、窓がピカピカになる。
タオルや普通の窓拭きワイパーだと、どうしても拭き跡や筋が残ってしまうが、これを使うと、まるでビルの窓掃除のプロが清掃したようにキレイ。筋1本も残らない仕上がりが、素人にもできるとあって人気ということだ。
また最近はサイクロンブームに押されてしまっているが、家庭用の乾湿両用バキュームクリーナーも同社からリリースされている。とにかく吸引力が強く、ボーリングの玉を持ち上げてしまうほどだ。
業務用もてんこ盛り! 見ているだけでも超楽しい
さらにメカ好きのお父さん大興奮なのが業務用機の数々だ。スタンドには、機能説明や価格などが書いてあるので、「こっ! これは頑張れば買えるなぁ~」的な業務用機もあるので、見ているだけでも楽しい(マジで)。
業務用の高圧洗浄機は、トラックや畜舎などをパワフルに高圧洗浄するほか、船底に付いたフジツボなども簡単に除去できる。また塗料や錆を落とすサンドブラスト(要、別売オプション)としても使える、まさに業務用だ。
小さな店舗の床掃除などでも使える製品もある。家庭用では時間がかかる、パワーが足りないという、お店のオーナーはケルヒャーセンターに相談するといいだろう。
またコーナーの一角には、床洗浄機も。こちらは大型スーパーなどの床を磨き清掃する。店舗などの床は、清掃後の反射率まで定められている場合があるので、ブラシでワックスを傷つけないようピカピカに磨く。また場合によっては、ワックスをすべて剥離する清掃も可能という。業務用機では革新的なブラシを搭載しているというころだ。
さらに視線を変えると、業務用の掃除機が目に入る。家庭用と同じで水を使わない乾式に加え、水をまきながら水ごと吸い込み湿式クリーナーもあった。
さらに1階のガレージに行くと、これぞ業務用! というケルヒャー製品がゴロゴロ(笑)。アリーナや野球場などの清掃をする自走式スイーパーや、エンジン式の超高圧洗浄機、水を使えない場所や、現場に砂を残せないサンドブラスト工程をすぐに気化するドライアイスで高圧洗浄するドライアイスブラストなど、野郎ドモにはたまらないメカのオンパレードだ。
消防車や重機、空港の特殊車両や道路公団の車両などに興味ある方は、高圧洗浄機を体験するという名目で、ケルヒャーの特殊車両を見に行っても面白い。
イベント:毎週ホームセンターや大型スーパーで体験会
ショールームでの体験だけでなく、ケルヒャー製品の数々はほぼ毎週土日、日本全国のホームセンターや大型スーパーなどで体験会が開催されている。
開催場所は日程は、ケルヒャーのウェブページを参照して欲しい。きっと近所で開催されているはずだ。
また業務用のデモは、大型のイベントなどで体験できるほか、近くの営業所(ショールーム)に連絡すれば、事務所までデモに来てくれるという。重い機材などがちゃんと洗浄できるかを試したい場合は、ぜひ連絡してみて欲しい。
近々では2017年4月20~21日(木、金曜)、大阪は花博記念公園にて、家庭用と業務用の大型イベント「ケルヒャーエキサイティングフェア」も開催される。業務機マニアの筆者は、もちろん参加(笑)。横浜から遠征するぜ!
まとめ:ぜひ体験して「すごーい!」「うわー!」の感動を!
テレビショッピングで盛んに宣伝しているスチームクリーナーや高圧洗浄機。でもそこにはテレビのトリックがあることに十分注意して欲しい。
そもそも黄色と黒のボディーでもケルヒャーではない製品が多々ある点に注意だ。通販で失敗する前に、ぜひケルヒャーのショールームや体験会で、納得してから購入することをオススメする。
他社製品との性能差などは、ケルヒャーのYoutubeチャンネルを見れば一目瞭然なので、こちらもオススメだ。
スチームクリーナーや高圧洗浄機の老舗で世界のトップメーカーケルヒャー。オプション品や消耗品が必要になっても、すぐに別売できる手軽さや、製品自体の性能を体験してて欲しい。
以下は、今回紹介したケルヒャーセンター東京のショールームデータ。全国のケルヒャーセンターの住所や連絡先については、同社のウェブページを参照して欲しい。
名称 | ケルヒャーセンター東京 |
運営会社 | ケルヒャージャパン株式会社 |
場所 | 〒336-0022 埼玉県さいたま市南区白幡3丁目12番21号(地図) |
最寄り駅 | 武蔵浦和駅(JR埼京線、武蔵野線)より徒歩7分 |
ウェブページ | https://www.kaercher.com/jp/corporate/karcher_center.html |
電話 | 048-710-8788(9:00~18:00) |
駐車場 | 無料駐車場あり |
休館日 | 土日、祝祭日(年末年始、夏季休業) |
開館時間 | 9:00~18:00 |
バリアフリー | アテンダントが同行 |
予約 | 不要 |
入場料 | 無料 |
イベント予告 | ウェブページ(イベントはホームセンターなどで開催) |
アメニティグッズ | なし |
物販 | 製品・消耗品など直販可能 |
広報さんからの伝言板
暖かくなり、屋外清掃も楽しくなるこの季節、ケルヒャー ジャパンは家庭用高圧洗浄機をご購入いただいたお客様を対象に『春のまる洗いキャンペーン』を実施しております(5月7日(日)まで)。
車や家に付いた花粉や黄砂など、今の季節気になる汚れをケルヒャーしてみてはいかがでしょうか?
また、触って試せる「ケルヒャー製品体験会」も家電量販店やホームセンターで行なっております。
春のまる洗いキャンペーン・体験会実施店舗およびスケジュールの詳細は当社ホームページにてご確認ください。