e-bike日々徒然
ただのe-bike好きがガチキャンパーから「冬キャン」に誘われた。どうする?
2021年12月27日 07:30
11月某日。学生時代の友人たちとSNSでグループトークをしていました。「キャンプには最高の季節になってきましたね」「テントを新調したし冬キャン行かないと」「先週は○○にソロキャン行ってきた」等々盛り上がっていました。
「寒そうだなー、キャンパーってすごいなー」と思いながら無言で既読マークをつけて見守っていると、ふだんはソロキャンの友人たちが一緒に年内ラストの冬キャンへ行くことに。「せっかくだから清水さんも一緒に行きましょう!! コテージとかバンガローに泊まればいいし他は全部準備するし、絶対に楽しいですから!!」。……えっ?
「冬キャン」参加を決めた理由
「e-bikeで○○へ行った」など日頃から話しているので「寒さに慣れている」「しっかり防寒対策できるだろう」「自転車もアウトドアだしキャンプも好きになるかも」とも考えていたようです。全員が集合しやすくキャンプ初心者が宿泊できるバンガローもある「青根キャンプ場」が候補だとか。12月中旬って超寒いんじゃない? いい場所確保するために8時に行くの? など決心がつかないままキャンプ場を検索してみると……。「俺も行くよ!」と回答していました。
その理由はキャンプ場の場所。北に相模湖、南に宮ケ瀬湖、西に山中湖があります。オリンピックのロードレースの舞台になった「道志みち」もしっかり走ったことがありません。メインの食事以外は自由に過ごすスタイルだというので、それまでe-bikeでサイクリングすることに。
道志みちを走って山中湖へ
当日は快晴。キャンプ場に向けてクルマを運転していると、見事な富士山が視界に飛び込んできます。サイクリング目的地は山中湖に決定。道志みちをヒルクライムして最高の富士山を拝んで、温泉に入って暖まって、焚き火やキャンプ飯を楽しむことにします。
しかし、週末だったこともありキャンプ場付近から大渋滞。到着後も受付待ちの大渋滞で、予定より大幅に遅れての到着に。設営を進める友人たちを横目に、急いで車体を組んで準備します。
というのもキャンプ場から山中湖までは距離約38kmのヒルクライムだからです。e-bikeといえどもかなり苦労するはず。絶景の富士山を楽しんだあとは、山中湖でお気に入りのカレーほうとうをゆっくり食べたいし、帰りは下り中心とはいえ、暗くなる前に戻りたい。
道志みちをヒルクライム。バッテリー残量は?
これまでに5,000km以上走って来たコラテック「E-POWER SHAPE PT500」。カスタマイズもしており、すっかり体にも馴染んでいます。バッテリーが切れることはまずないし、寒すぎて引き返す可能性はあっても、それ以外に途中で諦めることはないだろうと考えていました。
前半の道志みちは少し下りがあるものの、キャンプ場から「道の駅 どうし」までの約20kmはサクサク上ってきた印象です。ここで補給と休憩を入れて再出発。ここからが本番といった感じで、やっぱり標高1,000m付近はe-bikeでもなかなかきつい。最近も各地でヒルクライムをしていましたが、今回はひとりで黙々と上っていたことも関係しているかもしれません。やっぱり会話って大切ですね。
山中湖に到着したときにはバッテリーが30%減っていました。「E-POWER SHAPE PT500」は平地ならアシストOFFでも走れるので、日頃は充電状態をあまり気にしていませんが、今回はしっかり充電しておいて良かったです。スマートフォンなどと同様にバッテリー残量が少ないと消費も大きくなってくるので、20~30%の残量だったら危なかったと思います。でも、30%の消費で1,000m近くのヒルクライムできちゃうんでe-bikeってやっぱりすごい!!
絶景の富士山!! ヒルクライム後はキャンプ飯をいただく
予想どおり絶景の富士山を満喫した後は、カレーほうとうは諦めて簡単な補給食で戻ることに。友人たちも設営を終えていろいろ焼いたりお酒を飲んでのんびりしているだろうし、メインのキャンプ飯を味わうためにダウンヒル開始です。
冬のこの時期は14時くらいで夕方の雰囲気になってくるため、気持ちは少し焦りますが、ヒルクライム時に日陰では凍結してる箇所も見て来たのでのんびりと下って行きます。タイヤもパナレーサーのグラベルロード用タイヤ「グラベルキング SS」を履いているので安心感もあります。
無事に到着し、ようやくキャンプ本番。友人が初心者のために石油ストーブまで持って来てくれていたので、ダウンヒルで冷えた体を少し暖めて自然の冷蔵庫から取って来たお酒で乾杯。コロナ禍もあって久しぶりに会うので積もる話をしながら、絶景の富士山写真を自慢します。
日も暮れていよいよキャンプ飯の時間に。それぞれのソロ用のアイテムでいろいろ焼いてくれます。ワタクシはお酒片手に話しているだけ。e-bikeでヒルクライムして絶景を見て、戻ってきたらお酒を飲みながら料理まで作ってもらえる。今回は初心者にキャンプを好きになってもらおうと至れり尽くせりなのかもしれませんが、サイコーです!
焚き火を見ながらボーっとしたりコーヒーやお酒を飲む時間が好きだとよく聞きますが、コロナ禍もあって久しぶりに友人と焚き火を囲んで他愛もない話をしていると、「キャンプっていいかも」という気持ちになります。e-bikeの虜になったように、いつかキャンプも好きになるのでしょうか。
実は翌朝も走って朝日でも拝もうと思っていましたが、起きたら寒すぎてやめました(笑)。根性ないので。でも、静かな山の中で朝食をとって、他愛もない話をしてリフレッシュして帰る。アウトドアに興味がない人は、「寒い中キャンプするなんて……」「山を走るなんて大変そう……」と思うかもしれませんが、e-bikeも共通する点も多いかもと感じた初めての「冬キャン」でした。
e-bike部でキャンプ好きなメンバーは、「e-bikeとキャンプの相性は抜群だ」と本当に楽しそうです。e-bike好きな人はキャンプを、キャンプ好きな人はe-bikeを楽しみ方に加えてはいかがでしょう。
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