e-bike日々徒然
e-bikeにROCKSHOXの無線式ドロッパーシートポストをつけたいっ!!
2021年8月10日 07:30
以前にSPECIALIZED(スペシャライズド)のe-bike「TURBO LEVO」シリーズの最上位グレード「S-Works Turbo Levo SL」に試乗しました。価格は1,694,000円の高級e-MTBです。
あ~S-Works Turbo Levo SL良かったわ~、と、試乗した時のことをたまに思い出します。特に頻繁に思い出すS-Works Turbo Levo SLの美点はサドル……の下にあるシートポストです。無線式ドロッパーシートポストが採用されていたんです。
その無線式ドロッパーシートポストは「ROCKSHOX Reverb AXS」。100,000円以上します。試乗時のテストバイクに装着されていたものを紹介します。
使い方としては、普通のドロッパーシートポストと同じです。ハンドルのスイッチを押せばシートポストのロックが解除され、サドルをお尻で押し下げられます。サドルが下がった状態でボタンを押せば、サドルをいちばん上まで一気に上げたり、お尻の位置まで上げたりできます。
で、このROCKSHOX Reverb AXS、まずはその動作がクイックでスムーズ。素早く「スコン!!!」と上がりますし、押し下げも「スッ」と軽い。リモコンの反応も良く、慣れれば下がったサドルを(お尻を使わず)少しだけ上げるようなこともできます。まあ100,000円以上するドロッパーシートポストなので、そういう使い心地の良さは当然といえば当然です。
使い心地とは別の点で筆者が思うのは、「そのうちドロッパーシートポストの多くが無線式になるだろう」ということです。なぜなら、これまであったドロッパーシートポストの不都合の多くが解消されるから。例えば筆者が使っている(使っていた)ドロッパーシートポストはケーブル式(ワイヤー式)。ちょっとご説明いたします。
機能性としては、無線式ドロッパーシートポストも、ケーブル式ドロッパーシートポストも大きな変わりはありません。ですが、無線式はアレコレと有利です。
例えば自転車へ装着しやすいこと。無線式ドロッパーシートポストなら、シートポストにサドルを装着して自転車のシートチューブに挿し、リモコンをハンドルに装着するだけ。15分もあれば自転車への装着が終わると思います。
ケーブル式の場合、ケーブルの取り回しや長さ調節に手間がかかります。非常に慣れた人でも15分では終わらないでしょう。また、外して別の車体に装着する場合も手間がかかり、車体によっては新たなケーブルを用意する必要が出たりもします。
無線式ドロッパーシートポストの場合、外すのも簡単。リモコンを外し、シートポストを抜くだけです。無線式ドロッパーシートポストはコチラの車体からアチラの車体への移植も非常に容易というわけです。
なお、無線式ドロッパーシートポストのように「容易に取り付け・取り外し可能」なドロッパーシートポストもあります。サドルの下などに操作レバーがあるタイプです。が、サドル昇降時にハンドルから片手を離す必要があり危険なため、ややマイナーな存在です。複数ユーザーで1台の自転車を共用する時などは、サドル高をすぐユーザーに合わせられて便利でしょう。
さておき、無線式ドロッパーシートポストの難点を挙げるとすれば、まずは価格。現在だと高価過ぎますね。それと、たまにバッテリーの充電が必要になる点くらい。
他はメリットばかりです。ケーブル操作でないので、ケーブルの邪魔さはもちろんなくてハンドル周辺もスッキリ。ケーブル式だとレバーを押すのにある程度力が必要でが、無線式なら「押す」というより「クリックする」という感覚で使えます。ケーブルを使わないので、ケーブルに関連するトラブルとも無縁です。
……あるいは、無線式だと電波の混信などからくるトラブルも考えられます。が、そのあたりは無線式を使い続けたわけではないので、何とも言えません。
しかしまあ、どんどん普及してほしいものです、無線式ドロッパーシートポスト。普及して価格が下がれば、ケーブル式ドロッパーシートポストの面倒や不都合から解放されて……と思います。