e-bike日々徒然

e-bikeガイドツアーの準備も着々と進んでいる

昨年末に開催されたコナステイ伊豆長岡×e-bike Watchがコラボした「e-bike試乗会」

コナステイ伊豆長岡×e-bike Watchがコラボした「e-bike試乗会」を昨年末に初めて開催。こちらのレポート記事でもご紹介したように、感染症対策で少人数でのグループライドという形でしたが、参加者に非常に満足してもらえる試乗会となりました。e-bikeの性能もさることながら、大盛況で終えることができた大きな要因がガイドさんの存在です。参加者が安全・安心で楽しめるようにサポート業務を担う専門家。それがプロのサイクリングガイドです。

今回のe-bike試乗会をサポートしてくれたのが、一般社団法人 日本サイクリングガイド協会(JCGA)のガイドのみなさんです。代表理事の渋井 亮太郎さんには「サイクリング冬装備」の際にもアドバイスをいただきましたが、e-bikeのガイドツアーも増えているそうで、そのために今後もe-bikeガイドの講習会もどんどん実施していくとのこと。そして、コナステイ伊豆長岡の元プロレーサー・平塚 吉光さん、アテネ五輪にも出場した田代 恭崇さん(リンケージサイクリング)、ジャイアントでツアー事業を担当する下松 幸人さんの4名がガイドを務めてくれました。さまざまな“自転車のプロ”が安全・安心に、そして楽しく参加者を走らせてくれていたのです。参加者の方も驚かれているのではないでしょうか。

ガイドさんのおかげでたくさんの笑顔が溢れました

プロのガイドが参加者の笑顔を生み出す

実は試乗会の前日に、試乗会本番も想定したe-bikeガイド講習会も実施されたので、同行させてもらいました。e-bikeガイド講習会では、約10kmのショートコースを2回、約20kmのロングコースを1回、ショートカット版を1回、合計4回ツアーを想定しながらコースを試走。通常のスポーツバイクとの違いを体感し、初心者が参加する場合の注意点などを確認。そして、複数ブランドのe-bikeが揃っていたので、乗り比べて各車体の特性や操作方法の違いなども把握していきます。

試乗会前日に実施されたJCGAのe-bikeガイド講習
今回の試乗会をサポートしてくれたガイドの方々

すべてが同じモデルであればペース配分なども計算しやすいですが、今回は複数ブランドで一緒に走るため、平坦と上りの際でのアシスト感覚、アシストが切れるタイミング、アシストの強弱などを入念にチェック。楽しんで走っているように見えても、あっという間に把握しているのに驚かされます。アシスト上限24km/hに達するのが早いe-bikeは先頭を走るガイドには向かない、アシスト範囲内でペースを保ちながら走りやすいのは○○など、ガイドさんならではの視点も新鮮でした。そして、今回は乗り比べの比較試乗がメインで走りが中心でも、参加者のための撮影スポットなども考えています。さすがプロ!!

講習ではプロ視点で何度もコースを試走
楽しんでいるように見えても、しっかり仕事をしているのはさすがプロ(笑)

また、車体特性を把握するのに速いペースで走ることもあるのですが(それでもみなさんは抑え気味のペース)、“自転車のプロ”の走りを身近で見ることができたのも個人的には貴重な経験。ダウンヒルのコーナリングや姿勢など、非常に参考になりました。見たからといってできるわけじゃないですが(笑)。

後ろからついていくだけでも勉強になります

誰でも安心して気軽に参加できるガイドツアーを

プロのサイクリングガイドによるツアーは初心者でも安心して参加できます。コロナ禍で“密を避けた”楽しみ方のひとつとして、e-bikeや自転車に興味がある人も少なくないでしょう。その一方で、初心者だから参加するのをためらってしまう……と考えてしまうかもしれませんが、ガイドツアーこそ初心者が気持ち良く楽しめます。

初心者でも安心して走れます。こんな笑顔になれます

今回のe-bike試乗会も半数以上がスポーツバイクの初心者。e-bikeも初体験という人がほとんどでした。前述したようにガイドさんがしっかり事前に準備してくれています。スタート前にはヘルメットの正しいかぶり方、スポーツバイクの乗り方や操作方法、道中のハンドサイン、そしてe-bikeの操作方法や特性などもしっかりブリーフィングしてくれます。もちろん走行中も細心のサポートをしてくれます。今回の試乗会では、最年長が70歳で最年少が30歳でしたが、経験や年齢関係なく誰も脱落せずに笑顔で走り切れました。

誰もが安全・安心に走れるように、そしてこんな笑顔になれるようにサポートしてくれます

そして、降水確率0%で安心していましたが、実は初日の朝には雨が降りました。結果的には参加者の受付開始時間に雨が上がりましたが、ガイドさんはその短い時間でも代替ルートの打合せを始めるなど、参加者の安全・安心を最優先に、いかに楽しんでもらえるかを考えていました。一方で我々は「雨あがれ~」と願うばかり……。臨機応変に対応できるプロの姿が印象的でした。

e-bikeや自転車は、晴れた日は気持ち良くサイクリングを楽しめます。しかし、晴れた日こそ美しい景色に気を取られて落車に繋がるケースもあり、悪天候は慎重に走るためトラブルが起こりにくいこともあるそうです。e-bikeはアシストがあるため快適に走れるので、そういった点もケアしていきたいとJCGA理事の渋井さんは語っていました。

e-bikeのガイドツアーもより強化していくそうです。プロのサイクリングガイドがいれば安心して楽しめますし、自転車に関する知識も増えます。また、一緒に仲良く走ることで新たな出会いも生まれます。今回のe-bike試乗会でもそんな姿を目の当たりにしました。興味がある人は、ぜひガイドツアーに参加してみてください。

新しい出会いも待っています

そして、新型コロナウイルスが収束して、みなさんが試乗できるツアーやイベントが数多く開催されますように!!

e-bike部