イベントレポート IFA 2014
IFA2014で世界の最新ロボット掃除機をチェック!
(2014/9/25 00:00)
日本でも新製品が続々と発表されているロボット掃除機。ドイツ・ベルリンで開催された家電展示会「IFA2014」でも、様々なタイプのロボット掃除機が展示されていた。記者がIFAを取材するのは今回で3年目だが、前年に比べても台数が多く、ミーレやダイソンなど、ヨーロッパの家電メーカーも参入してきたのが印象的だった。ここでは、会場で見かけた様々なロボット掃除機を紹介しよう。
来年春発売予定のダイソンEye360
日本でも大きなトピックとなったダイソン初のロボット掃除機。発売は来年春とまだ先だが、IFA2014でも大きな注目を集めていた。現地で行なわれた記者向け発表会では、東京での発表会の様子を紹介するなど、日本をメイン市場として紹介しているのが印象的だった。
Eye360は、ダイソンの掃除機の特徴であるサイクロン機構を搭載したロボット掃除機で、上部に備えたカメラで室内を360度検知する。従来のロボット掃除機とは異なり、短時間で効率的に室内を掃除するという。スマートフォンやタブレットから本体を操作できるアプリ「Dyson Link」との連携機能も備える。
幅311mmのワイドブラシを備えたサムスン「Cyclone Force」
日本ではスマートフォンなど一部の製品しか展開していない韓国のサムスンだが、欧州では多くの家電製品を扱っている。IFA2014でも最も広い展示スペースを確保していた。サムスンのロボット掃除機「Cyclone Force」は、サイクロン機構を搭載しており、幅311mmのワイドブラシを備える。前方が円形、後方が四角いユニークな形状を採用しており、上部のカメラで室内をマッピングして掃除する。
ブースでは特に吸引力についてアピールしており、従来のロボット掃除機の約60倍の吸引力を実現しているという。
スマートフォンで室内の様子を確認できるLG「Homebot」
韓国の家電メーカーLGエレクトロニクスのブースでは、日本でも展開している「Homebot」のデモが行なわれていた。スマートフォントから家電の操作ができる「LG Homechat」に対応しており、スマートフォン画面で「Homebot Start」と入力すると、本体が動き始める。
また、本体カメラで室内の様子を外出先から見られる機能も備える。セキュリティやペットの様子を見たいというニーズに対応しているという。
サイドブラシとトリプルクリーニングシステムで確実にゴミを集めるミーレ「Scout RX1」
日本でも9月1日より発売を開始した「Scout RX1」は、ドイツの家電メーカー、ミーレの製品だ。同社は、ドイツで古くから家電製品を展開する老舗メーカーで、機能的かつラグジュアリーな製品は欧州で高い支持を得る。
「Scout RX1」はヨーロッパでは5月に発売されており、同社にとって初めてのロボット掃除機。ロボット工学のスペシャリストを招いて開発された製品で、本体上部のカメラで部屋の形状を正確に把握し、ルート通りの掃除を行なう。集じん方式は、部屋のコーナーや隅のゴミをかき集めるサイドブラシと、本体中央のローラーブラシで行なう。ブラシは交換可能で、購入時の性能を長く維持できるという。
MONEUAL、くるくる回るモップロボット
韓国の家電メーカー「MONEUAL(モニュエル)」のブースでは、2つのモップが底面に配置された床拭きロボットが展示されていた。一方のモップが軸となって、もう一方のモップが回転しながら動く仕組みで、クレヨンなどの頑固な汚れもすっきり落とすことができるという。
MONEUALではこのほか、日本でも展開しているモップ付ロボット掃除機や、参考出品で、室内を移動しながら空気をキレイにする空気清浄機などを展示していた。
ロボット掃除機の老舗「iRobot」
日本でも大人気のロボット掃除機「ルンバ」を扱うiRobotのブースでは歴代のモデルを展示するとともに、現行製品のデモを行なっていた。また、日本では展開していない、庭用プールやテラスの掃除を行なう製品も併せて展示されていた。
芝刈りロボット「Robomow」
海外の広大な芝生を自動でカットしてくれるのが自動芝刈りロボット「Robomow」だ。欧州を始め、アメリカ、カナダ、南アフリカ、オーストラリアなどで展開しており、個人宅用の小さいモデルから野球場のような広大なスペース用のものまで幅広いラインナップを展開する。
スマートフォンから本体操作ができる「Robomowアプリ」も展開する。