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GoogleCarの技術を搭載した“次世代型”ロボット掃除機「ネイト Botvac」

ネイト Botvac85

 米のロボット掃除機メーカーNeato Robotics Incは、全自動ロボット掃除機「ネイト Botvac」シリーズ2機種を10月4日よりビックカメラ、コジマの各店舗で先行発売する。2種類のブラシが付属する「Botvac85」と、1種類のみの「Botvac75」の2機種で、希望小売価格は順に64,800円、59,800円。いずれも税抜価格。

 レーザー技術や人工知能など、最先端のロボット技術を搭載したロボット掃除機。アメリカでは2010年より販売を開始しており、2014年末には50万台を達成するという。本体の最大の特徴は、Googleの無人自走車にも採用されているSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)という技術を利用した人工知能を搭載している点。本体には、1秒間に5回転し、全方向360度を検知するレーザーセンサーを搭載しており、1秒間に約1,800回スキャニングして部屋の形や家具のレイアウトを確認、記憶する。家具の配置と部屋の形を認識し、地図を作成することで、室内を効率よく直線的に掃除し、従来のロボット掃除機の約1/4の時間で掃除を終了するという。その動きは独特で、まず室内を右回りに壁際を掃除したあと、残った中央部分を順に掃除していく。

 同機構では、ドアや扉を開け放しておくことで、隣の部屋も検知。1つの部屋の掃除が終了すると、自動で隣の部屋に移動して掃除する。

製品本体。独特のDシェイプを採用する
ダストボックスは上部から取り出す
ダストボックスに付いているアレルゲンカット高性能フィルター
ダストボックスを外した状態
米Googleの無人自走車にも搭載されているSLAMという技術を搭載
室内を1秒間に約1,800回スキャンして地図を記憶する
ルンバなどのようにランダムな動き(左)ではなく、直線的で効率の良い動きをする
レーザーセンサーでは、部屋のドアも認識。1つの部屋の掃除が終わると、隣の部屋の掃除を開始する
室内を直線で順番に掃除していく。カーペットには本体が走った後がくっきりと残るが米ユーザーにはこれでちゃんと掃除してくれたという安心感があるとして好評だという

 また、掃除中に充電がなくなった場合は、一度充電スタンドに戻ってきて、充電が完了すると、掃除途中だった場所まで戻り、運転を開始する。この動作は連続3回まで可能で、本体には国内のロボット掃除機の中でも最大級容量、0.7Lのダストボックスを備える。同社では本当の意味での「全自動ロボット掃除機」としている。これらの機構により本体では最大126畳のスペースを掃除することができる。

 充電時間は120~180分で、連続稼働時間は60~90分。バッテリーはニッケル水素電池。

 本体形状は、丸形のロボット掃除機の弱点である部屋の壁際や隅の掃除まで残さずできるという、「Dシェイプデザイン」を採用。本体前方に配置した幅276mmのワイドブラシにより、室内の隅々まで掃除を行なうという。

壁際も残さず掃除する
国内最大級0.7Lのダストボックスを備える
ブラシの幅は276mmと大きめ

 そのほか、便利な機能としてあらかじめ時間設定しておくことで、毎日自動で掃除をする「オートスケジュール機能」、カラー液晶の操作画面、0.3μmの微細なゴミも除去する「アレルゲンカット高性能フィルター」を搭載する。

 本体サイズは335×321×100mmで、重量は約4.1kg。サイズや基本的な機能は2機種とも共通で、付属品やブラシの種類などが異なる。

 本体カラーは上位機種のBotvac85がホワイト&ラグナブルー、Botvac75がホワイト&ブライトライムグリーン。

阿部 夏子