イベントレポート IFA 2014

ダイソン、Eye 360 ロボット掃除機を日本から1日遅れで発表

~部屋の隅まで掃除できるのか? という質問も

IFA2014のダイソンブース。Eye 360を中心に展示している

 ダイソンのブースでは、5日(現地時間)、日本での発表から1日遅れで新製品「ダイソン Eye 360 ロボット掃除機」を発表した。ダイソン本社CEOのMAX Conze(マックス コンツ)氏とデザインエンジニアのALEX Knox(アレックス ノックス)氏が登壇し、ダイソン Eye 360 ロボット掃除機の優位性を説明した。(日本で行なわれた製品発表会のレポートはこちら)

Eye360
裏面
カットモデル
ダイソン本社CEOのMAX Conze(マックス コンツ)氏

 MAX Conze氏は、「ダイソンデジタルモーターを搭載したダイソンのスティッククリーナーは日本で圧倒的な支持を得ている。日本は我々にとってとても重要な市場で、全く新しい技術を搭載した我々のロボットクリーナーも日本で初めてローンチした」と語り、前日に東京で行なわれた製品発表会の模様を会場で紹介した。

東京で行なわれた製品発表会の様子を紹介した
デザインエンジニアのALEX Knox氏

 具体的な技術に関しては、ALEX Knox氏がプレゼンテーションを行なった。

 「Eye 360 ロボット掃除機は、360度カメラを搭載しており、パノラマイメージで室内を認識する。従来のロボットクリーナーは、縦横無尽に走り回り、あるところは2回以上掃除して、あるところは全く掃除できていなかった。Eye 360では、まるでGPSを搭載しているかのように室内を正確に把握し、最短距離で掃除することが可能だ」とし、カーボンファイバーを含む3つの素材を採用したブラシや、スマートフォンやタブレットで外出先からEye 360を操作できるDyson Linkについても説明した。

 従来のロボット掃除機とは異なり、サイドブラシがない形状に対し、会場からは「部屋の隅を掃除することはできるのか?」という質問が出た。これに対しEye 360は、「部屋の隅も掃除することはできるが、角の本当に小さな三角形については掃除することはできない」と答えた。会場は、各国のプレスが大勢集まっており、ダイソンのロボットクリーナーへの関心の高さが伺えた。

従来のロボットクリーナーは、部屋の中を縦横無尽に走り回り、その仕上がりにはムラがあるとする
Eye360は、最短距離を効率的に掃除するという
本体上部に配置された360度カメラ
360度カメラでは、室内をパノラマイメージでとらえる

 ブースではこのほか、日本では展開していない大型のカーペット用ヘッド、床面に合わせてブラシが自動で出し入れされるヘッドなどが展示されていた。

日本では展開していない大型のヘッド
床面に応じてブラシが自動で出し入れされる

阿部 夏子