ニュース
ダイソン、「360 Eye ロボット掃除機」発表会レポート【訂正版】
(2014/9/5 00:59)
【お詫びと訂正 9月5日】
記事初出時、乗り越えられる段差を15cmと記載しておりました。正しくは15mmです。お詫びして訂正いたします。
ダイソンは、サイクロン式ロボット掃除機「ダイソン Eye 360 ロボット掃除機」を、2015年春に世界に先駆けて日本で発売する。価格は未定。ステージに登壇した、創業者のジェームズ ダイソン氏は、「日本は大事な市場。世界に先駆けて日本で発売できることを嬉しく思っています」と述べた。
ダイソン氏によれば「16年の歳月を費やして開発した」という同社初となるロボット掃除機。独自の「360°ビジョンシステム」を搭載する点が特徴。本体上部に備えるパノラマレンズで、本体周辺360度の特徴を一度に把握し、建物などの高さを簡単に測れる三角法で現在地を特定する。
赤外線センサーと連動して動く「ライブビジョンカメラ」により、45度の角度で1秒間に30枚の静止画を撮影する。それを、位置確認とマッピングを同時に行なうソフトウェア「SLAM」で処理し、部屋のパノラマビューを作成することで、掃除機の正確なナビゲーションを実現する。
「360度の部屋の情報を一度に確認できることで、本体を回転させることなく現在地を把握することができます」(ダイソン氏)。
駆動部には、ゴム製の波形ベルトを採用した「ベルト駆動式転輪」を搭載。フローリングやカーペットなど様々な床面を直進できるほど高い走行性能を持つ。ルートから外れずに進むことで、効率的な掃除を実現する。15mmの段差なら乗り越えることができるという。
「ベルト駆動式転輪により、部屋の段差を乗り越えながらまっすぐ掃除します」(ダイソン氏)。
クリーナーヘッドには、同社のキャニスター型掃除機と同じく、静電気の発生を抑え、フローリングの微細なホコリを除去する「カーボンファイバーブラシ」と、カーペットの奥に潜むゴミをかき出す硬い「ナイロンブラシ」を採用。毎分1,450回転する。ブラシの長さが本体の幅とほぼ同じなため、部屋の隅まで掃除できるという。
「本体の外まで飛び出しているサイドブラシでは、ホコリを舞い上げてしまいます。クリーナーヘッドは、本体の幅とほぼ同じ長さなので、ホコリを舞い上げることなく吸引します」(ダイソン氏)。
同社の特許技術「Radial Root Cyclone(ラジアルルートサイクロン)」テクノロジーも採用。8個のサイクロンにより風量を増幅させ、最大で50,000Gの遠心力を発生させる。花粉やカビ、細菌など0.5ミクロン(髪の毛の直径の1/10の大きさ)の微細なゴミをクリアビンで捕集する。
吸引力については、ダイソン Eye 360 ロボット掃除機のサイズに合わせて新たに開発した、小型で軽量な「ダイソン デジタルモーター V2」を搭載。毎分最大78,000回転するモーターで、強力な吸引力を持続する。
「他社製のロボット掃除機の20倍の吸引力を実現しました」(ダイソン氏)。
そのほかの機能として、iPhone/Androidの端末で掃除を管理できる無料のアプリ「Dyson Link」と連携する。このアプリでは、簡単なタッチ操作でダイソン 360 Eye ロボット掃除機に指示を出したり、掃除のスケジュールを予約できる。さらに、外出先での掃除の進行状況や記録を確認できる。
Dyson Linkを通じて2年間のメーカー保証に登録できるほか、ダイソン 360 Eye ロボット掃除機のソフトウェアの自動アップデートに対応。トラブルシューティングや製品ガイドも利用できる。
本体サイズは230×242×120mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約2.4kg。電源はリチウムイオン電池。充電時間は約120分で、稼動時間は約20分~30分。カラーはニッケル/ブルーとニッケル/フューシャ。