やじうまミニレビュー

銭湯で出会って一目惚れ! 気持ちよさがやみつきになるシャワーヘッド

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 シャワーでこんなお悩みはないだろうか?

・水圧が低い!
・水道代が高い!
・お風呂場が寒い!

 こんな悩みをまとめて解決できちゃうシャワーヘッドがある。価格は2,000円ちょっととリーズナブル! しかも何の苦労も我慢もなく、水の量を40%カット。水道とガス代の合計に換算すると、1年間に19,500円(ガス代11,800円、水道代7,700円)も節約できる計算だ。でもシャワーの水圧は肌に刺さるほど強く、寒い朝のシャワーでも数十秒で浴室が暖まる。そんなシャワーヘッドが、SANEIのRAINY(BASIC)だ。

 これマジで超オススメです!

SANEI(三栄水栓)のRAINY BASIC(レイニー ベーシック)
メーカー名三栄水栓
製品名RAINY BASIC
実売価格2,270円

工具なしで簡単に交換できるシャワーヘッド! 作業時間は1分

 道具もないしシャワーヘッドの交換なんてできない! なんて人も多いだろう。またこの前頼んだ水道屋さんは、出張費だけでも1万円かかった! なんて方もいるかもしれない。

 あまり知られていないようだが、シャワーヘッドの交換は、道具なしでできちゃう。交換は簡単で、シャワーヘッドを時計と反対方向に回すだけ。これだけでシャワーヘッドは取り外せる。もちろんRAINYの取り付けも工具不要だ。

シャワーとホースの間にあるネジのような部分をしっかり持って、時計と反対方向に回す
何回か回せばシャワーヘッドを取り外せる

 ごくまれだがジョイント部分に入っているゴムパッキンなどが溶けて、ジョイント部とシャワーヘッドが固着している場合がある。そんなときは、キッチンやお風呂を掃除するときにつける、手荒れ防止用のゴム手袋を使うといい。これで手元が滑らず力が入り、シャワーヘッドが外せるだろう。

 なお海外製の水栓を使っている場合は、特殊な工事が必要になるので、交換をオススメしない。

 また国産の水栓でもどうしてもシャワーヘッドを外せないという場合は、ホースごと交換する手もある。ただし、その場合簡単な水道工事が必要になるので注意だ。

取り付け簡単!国産の水栓なら付属アダプタでほぼ対応OK

 国内の水栓メーカーはたくさんある。本製品のメーカーであるSANEIをはじめ、KVKやMYM、ガスター(東京ガス)やINAX(現LIXIL)、リンナイ製の水栓なら3つ添付されている、ネジの変換アダプタでほぼ対応できる。屋外につける給湯器だけでなく、浴室につけるバランス釜でもOKだ。

 どのメーカーにどのアダプタをつけるかは、パッケージに書かれているので、正しいものを手でねじ込むだけでいい。

メーカーによってネジのタイプが異なるので、付属の3つのアダプタを使って、これまで付いていたシャワーのネジにあわせる
水栓やシャワーのメーカー名は、シャワーヘッドや水栓に刻印されていたり、シールが貼ってあったりする。ウチのはMYMだった
アダプタには刻印があるので、メーカーに合わせたアダプタをねじ込む

 あとは先ほどシャワーヘッドを外したホースに、RAINYを取り付けるだけ。もちろん工具は一切不要。もし元のシャワーのメーカー名が分からなければ、アダプタをつけない状態も合わせて4パターンのネジを試してみればいい。水漏れしなければ問題ない。

 もしどうしてもはまらないという国産メーカーの水栓は、別売の「PT250-9」(だいたい500円)というアダプタを別途購入して欲しい。極レアケースだと思われるがリンナイ、ミズタニ、ノーリツ、大阪ガスの一部製品は、別売のアダプタが必要になる。

まずはアダプタをしっかりねじ込む
次にアダプタをねじ込んだシャワーヘッドを取り付ける。シャワーヘッドを時計回りに回せば、がっちり固定できる
工具は不要。ホースの根元とシャワーヘッドをしっかり握って、雑巾を絞るようにすれば水漏れなし!
最後に水を出して根元から水漏れしないかをチェック

極細の穴から出るソーメンシャワーは爽快!

 このシャワーヘッドの特徴は、なんと言ってもシャワーの水の細さだ。筆者は旅行するとホテルの浴室を使わず銭湯に行くのだが、そのとき偶然に出会ったのがこのシャワー。従来のシャワーの水の太さをうどんに例えるなら、RAINYはソーメン。それまで気持ちいいと思っていたうどんシャワーが、ダバダバの水に感じてしまうほど、細い水がたくさん出てきて、超気持ちいいのだ。そう! 未経験のシャワー感。それがたまらなく気持ちイイ!

大きな水滴がダバダバ出るのがコレまでのシャワー
この水の細さを見よ! ホントにこれ気持ちいい!

 その秘密は、シャワーヘッドの水の吐出口にある。一般的なシャワーは、プラスチック製の水の吐出口に0.5~1mmぐらいの穴が開いている。でもRAINYは、固くてさびないステンレスに、0.3mmの穴が無数に開いているのだ。

吐出口の大きさの違いに注目! 左がRAINYで、右が一般的なシャワー
RAINYの穴を拡大すると、パターンで構成されている。穴の大きさは直径0.3mm。極細のシャープペンと同じ太さだ

 おそらく最新のレーザー加工技術で可能になったのだろう。穴にもパターンがあり、緩急がつけられているのが分かる。ただシャワーを細くしただけでなく、たくさん水を浴びているように感じる、水の束を作っているらしい。

 その水圧を比べてみると次のようになった。

はかりをラップでくるんで防水化して、そこにシャワーを当てて水圧を見る。一般的なシャワーはだいたい110~120gを示した
見た目に勢いが違う。だいたい200~210gを指していた。いずれも測定は水栓を全快にした場合

 これだけ高圧のシャワーなのに、40%も節水できるという触れ込みだが、にわかに信じられないので水の量を測ってみた。水栓を全開にして30秒にどれだけの水が出るかを測ったのが次の写真だ。

一般的なシャワー(緑)は30秒で11L
RAINYは8.5L。23%水を節約できた

 うちに元々付いていたシャワーは、節水タイプだったのか、RAINYに変えても40%の節約にはならなかったが、23%節水できた。ただこれは、水栓を全開にした場合だ。RAINYはシャワーの圧が強いので、普段使い程度の水栓まで絞ってみたら5.8L。つまり48%節水できた。ちなみに元々付いていたシャワーは、いつも水栓を全開で使っていたので、40%節水できるという触れ込みは、かなり現実的な値だ!

普段使いまで水栓を絞ったら5.8L程度。つまり48%節水できた

新感覚の細いシャワーはぜひオススメ! 冬のシャワーの必需品

 京都の銭湯で出会ったSANEIのRAINY。それ以来このシャワーの魅力に魅せられ、自宅のシャワーヘッドも交換。おかげで毎日気持ちのいいシャワーを浴びている。

 家族にも、強いシャワーで気持ちいい、シャンプーの泡切れがいいなど大好評だ。

 3,000円を切る価格ながら満足度はMAX! だまされたと思って試してみて欲しい。使ったら病み付きになること間違いなしだ。

藤山 哲人