やじうまミニレビュー

シャワーOK、水没OKのスピーカー! ANKERの「SoundCore Sport」が超オススメ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

シャワーOK! 水没OK! 風呂で思いっきり楽しめるスピーカー

 毎週聞いているラジオや好きな音楽、はたまた落語など、お風呂の中で何か聴きたい、あるいは聴いているという人は多い。でもスマホや携帯音楽プレイヤーをシャワーを浴びながら聞くには音が小さいうえに、水濡れが心配。

 筆者はこれまで、ジップロックの冷凍バッグにスマホを入れて聴いていたのだが、音が小さくて、湯船につかりながら声優さんのラジオを聴くことはできても、シャワーを浴びながら聴くことはできなかった。

ANKERの「SoundCore Sport」
メーカー名ANKER
製品名SoundCore Sport
実売価格2,799円

 そこで目に留まったのが、ANKERから発売されている「SoundCore Sport」。ANKERといえばモバイルバッテリーの老舗メーカーなので、スマホとのマッチングは得意だと思ったのだ。実際使ってみたら、スマホのお風呂スピーカーとして最適だった。声を大にしてオススメしたい!

 そもそも最近のスマホは、防水防塵機能をうたっているのに、なぜ水没を気にしながら使わなきゃならんのか? メーカーに問い詰めたい! (笑)というのは、今回のレビューでは一旦おいておこう……。

がっつりシャワーを浴びても、水没しても平気な防水性能

 スマホやプレイヤーとの接続は、Bluetooth。スマホは脱衣所や居間に置いて、スピーカーだけを持っていくだけでいい。電波の到達距離は、理論上約10m程度。しかしユニットバスは鉄板で作られていることが多いのと、Bluetoothの電波はモノに反射しやすいため、5m以内と見ておいたほうがいいだろう。

シャワーをかけても、お風呂の中に30分水没しても大丈夫な防水性能を持つ!

 スピーカーにはアンプが内蔵されているので、もともと小さい音で録音されていても、音を大きくして聞くことが可能だ。さらにパッシブウーファーという、低音増強(バスブースト)機能によって、直径わずか5cm程度しかないスピーカーなのに、低音もバスバス出て気持ちいい。

 アンプの増幅率も高く、スマホではシャワーを浴びたら全く聞こえない音声レベルでも、スピーカー側で増幅してくれる。シャンプーを流しながらでも、トーク番組の内容がきちんと聞こえるほどだ。

左から音量+、-、Bluetooth切断/一時停止、電源ボタン

 スピーカーにあるボタンは、全部で4つ。音量の+と-に加え、Bluetoothの強制切断、兼一時停止ボタン、そして電源ボタンとなっている。これらは固めのゴムで完全防水されているので、多少の押しにくさは否めない。なお一時停止ボタンは、標準の音楽プレイヤーで音楽を再生・一時停止する機能。Youtubeなどのアプリで再生中の曲を一時停止することはできない。

 電池は充電式で、かなり長持ち。マニュアルによれば連続利用だと10時間。お風呂スピーカーとして毎日使っていたが、2週間充電しなくても大丈夫だった。

 充電はスマホと同じUSBケーブルで充電する。充電コネクタは、気密性の高いゴム製のふたでしっかりガードされているので、内部に水が浸入することはない。またこのふたの中には、3.5mmのステレオジャックもある。イヤホンジャックと接続すれば、有線での接続も可能だ(ただしお風呂では使えない)。

バッテリ残量は、ランプと警告音でお知らせしてくれる。赤に変わったら、そろそろ充電
サイドのフタを空けると、3.5mmの音声入力ジャックとMicroUSBの充電コネクタがある

家族みんなでお風呂場スピーカをシェアできちゃう

 Bluetoothは、簡単な初期設定でスマホとスピーカーを1対1で対応づけられる。だから近くで使っている別のスマホの音が混信することはない。なので基本的には、スピーカーを独り占めすることになる。つまりスピーカーの電源ボタンを切っても、次回電源を入れると、自分のスマホに自動的に接続される。

 ただうちのように、お父さんは声優さんのラジオ番組を聴きながら、次女はV6を聴きながら、三女は関ジャニ∞を聴きながらシャワーする場合は、直前に接続していたスマホとの接続を切断し、改めて自分のスマホに接続する必要がある。

お父さんと娘でシェアしているので、脱衣所に引っ掛けておくことにしている。音がいいからって、自室への持ち去り厳禁!
シャワーを浴びせようが水没しようが、クリアで迫力あるサウンドが楽しめる

 1台のスピーカをシェアするのも簡単だ。まず各自のスマホでスピーカーをペアリングしておく。そしてスピーカーの電源を入れると、直前に使っていた人のスマホに自動的に接続しようとするので、Bluetoothボタンを長押しして、強制的前の接続を切ればいい。こうすると再び近くあるスマホに自動接続してくれる。もし自動的に接続しなかった場合は、スマホのBluetooth設定の画面からスピーカーを指定して、接続すればいい。

スマホやプレイヤーのBluetoothを有効にする
ペアリングすると一覧に「Anker SoundCore Sport」と表示される。これを選べば、スマホの音はぜんぶスピーカーから再生される
前に誰かが使っていたら、Bluetoothボタンを長押しして強制切断。これで近くにあるスマホと再接続される

 これで1台のスピーカーをみんなで共有できるようになる。安いので個々のスピーカーを買ってもいいのだが、うちでは脱衣所にこのスピーカーを引っ掛けてあり、みんなで共有している。

お風呂スピーカーのエントリーモデルの決定版!

 2,800円という安さと操作の簡単さ、そして防水性能は、お風呂スピーカーのエントリーモデルとして超オススメ。防水防塵性能はIPX7。つまり水深1mのお風呂に落ちて30分放置しておいても壊れない。また粉塵が内部にはいることないので、アウトドア環境でも使える優れもの。

 あとそういうシーンがあるかどうかは別として、マイクも内蔵しているのでシャワーを浴びながらハンズフリーで電話もできる。

 もちろんシャワーを最強にして、水をかけても大丈夫。ゴム製のストラップもついているので、シャワーハンガーに引っ掛けて、音楽を聴くこともできる。

最強のシャワーを浴びせてもOK! 水没させてもOK!
お風呂スピーカーのエントリーモデルとしてオススメ!

 音声はモノラルだが、高音質でパワフルな音を再生できるので、退屈で寒い朝のシャワーのお供に最適だ。

藤山 哲人