ぷーこの家電日記
第192回
ベランダ菜園が楽しくてバーチャル畑にも手を出してみた
2017年7月21日 07:30
関東は梅雨明けしたらしいですが、局地的な豪雨が来たり、雹が降ったりと、何やら東京も物騒な天候ではあります。7年前の夏の日、ゲリラ豪雨で当時住んでいたマンションが床上10cm以上浸水しちゃったもんだから、今も雨が降り始めると非常に怖くなってしまう。あとは雷で瞬停でもしてエアコンが止まったらどうしようと、ペットを飼う人間としての悩みも未だ解決していない。ここら辺を解決してくれるんじゃないかなぁと、IoT家電に期待をしていたりします。
私は暑い夏が苦手というか嫌いだったりするけれど、この頃の晴れた天気のおかげで、我が家のベランダでは野菜たちが結構いい調子で成長してきた。去年は虫にやられてオクラ以外はほぼ全滅だったけれど、今年はまぁまぁ順調。ちょっと種を蒔くのが遅かったのでまだ収穫に至ってはいないものの、去年ダメだったキュウリに花も咲いて、あとちょっとしたら実が付きそうでめちゃくちゃ楽しみ。毎日朝晩、野菜の成長をチェックしながら水を撒きつつ癒され、嫌いだった夏が少しずつ好きになりつつある。
とはいえ、まだまだ大成功とまではいかない。枝豆なんてひょろっひょろ! 種を植えてからもう少ししっかり苗を育てた後に植え付けすればよかったなぁとか、種蒔きあと1カ月早くしておけばよかったなぁなどと、素人ながらに少しずつ改善したい点なんてのも出てきて、気が早くも来年の春が待ち遠しかったりもしている。むしろ待てないというか、もっと手を広げたい(笑)。
そしてハマリ症の私は、もっと色々作りたくて、近所で畑借りられないかなぁと探してみたり(笑)。でも近所に借りられる畑はなく、残念。
ところが梅雨の間に、私の大切なベランダの野菜たちの葉っぱに、カビの一種である糸状菌が原因で起こる「ベト病」と思われる病気が蔓延。「わー、どうしようどうしよう」と、感染した葉っぱを除去したり、応援したり祈ったりと右往左往。対策とか色々調べながら、なんとか広がりを食い止めたけれど、めちゃくちゃ焦りました。
やっぱり、ベランダでプランター栽培する位が私にはちょうどいい模様。これ畑だったらもう大変すぎて放り出してたかも! 農家さんへの尊敬度は増し、無農薬野菜を買うだけで感動で泣きそうになったりする。私はこぢんまりと育てていくことにするよ!
それでも畑への憧れは収まらず、とうとうバーチャル栽培まで始めてしまった! 楽天が今春始めたサービス「Ragri(ラグリ)」に登録してしまったのだ。Ragriは育てる野菜と生産者をスマホで選んで、育成〜発送までをその生産者に任せるというバーチャル農園だ。
野菜が育っている間、定期的に成長の写真が届き、私は画面上で「水をやる」「肥料をやる」「雑草をとる」というお手入れをゲームのように行なって、元気度を上げながら育てていくというもの。私が今育てて(?)いるのは、スティックセニョールというアスパラのように茎を食べるブロッコリー。見た目もいいし、美味しそうだし、お弁当にも合いそう! というのが選んだ理由なんだけれど、今は種を蒔いて、やっと芽が出た頃で、秋まで成長が楽しみだ。
ただ、バーチャル畑の可愛くなさすぎるビジュアルと、「バーチャル畑で育てる」って書いてる割に、全然育ててる感がなさすぎて正直つまらない(笑)。発想はいいと思うんだけどなぁ......。と、残念な気分。まぁ育ってくると、その写真を見るだけで楽しくなってくるのかな。楽しくなったら他の野菜にも手を出してみたいけれど、今の所そんな気分には全くなれない。
やっぱり自分でコツコツ育てるのと、人が育ててる野菜を覗き見するのが楽しいかな。私の住んでいるマンションの隣は、自営業+住居という感じの建物なんだけれど、そこの家の軒先にたくさんのプランターが置いてあって、きゅうりとかトマトがめちゃくちゃ実ってる。毎日「おー! また増えてる!」とか、「トマトが赤くなってきた!」なぁんて思いながら見てて、帰り道に通るのがとても楽しみだった。
ある日、そこのお婆ちゃんが表に出ていたので、「こんばんはー」って挨拶した後に、「すごいですよねー! 毎日見るのが楽しみで楽しみで」なんてお話ししてたら、「もうこれはほとんど終わりだけどね。まぁ植えたら案外簡単になるもんだねぇ」と笑いながら話してくれて、「あ、今ちょうど、裏でこれ採って来たから」って、エプロンのポケットからトマトを一つ取り出して私にくれた。「何だかおねだりしちゃったみたいですみません!」と恐縮しつつも、新鮮なトマトとお婆ちゃんの優しさに、めちゃくちゃ感動してしまった!
やっぱり家庭菜園っていいもんだなぁと、ますます癒されたのです。我が家でもそろそろ夏野菜の収穫期に入りそうだから、秋冬に向けて今回は遅れないように芽キャベツの種を蒔いてみた。初挑戦だから、うまくいくかドキドキ。たくさん収穫できたら、お隣のおばあちゃんにおすそ分けできないかしら。なぁんて、まさしく捕らぬ狸の皮算用状態で、ぐふふふとほくそ笑んでいたりするのであります。