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夏フェスに持っていきたい、猛暑と熱中症対策アイテム

夏フェスに持っていきたい熱中症対策アイテムを紹介

「FUJI ROCK FESTIVAL’23(フジロック)」や「SUMMER SONIC 2023(サマソニ)」など、大型の野外音楽フェスの開催が迫っている。高原などで開催されるイベントはあるものの、もし晴れた場合は過酷な暑さの下、日陰も少ない中で長時間を過ごさなければならないケースもあるだろう。そのため、熱中症対策を忘れないようにしたい。

今回は夏の野外音楽フェスなどのお出かけに、主に熱中症対策として持っていきたいアイテムを紹介していく。

なお野外音楽フェスによって、会場への持ち込み禁止物が異なるのは注意したい。例えば日傘を含めた傘の持ち込み禁止や、組立式アウトドアチェアが禁止されている事例もある。そのほか、禁止物でなくても持ち込み可能なエリアが限られている場合がある。事前にそれぞれの公式サイトなどで情報を確認してから、各フェスに適したアイテムを持っていくことをおすすめする。

ファンで服の内側を涼しくする、ユニセックスのファン付きのベスト

アイリスオーヤマの「クールウェアフード付きベスト FC23300」と「クールウェアベスト FC23301」は、外の空気を取り込んで服の内側を涼しくするファン付きのベスト。ファン付きウェアというと作業着でよく見かけるが、この製品のアウトドア向けでユニセックスなデザインは、よりカジュアルな感覚でアウトドアなどにも着やすいのが特徴。店頭予想価格は17,380円前後。

アイリスオーヤマ「クールウェアベスト」シリーズ

ファンから取り込んだ風が背中から首元へ抜ける立体構造で、全体が膨らまず、裾から襟の方に向かって風が流れるように設計されている。腰回りに絞りを備え、風の抜ける量を調整できる。ファンは9枚羽根で、音を抑えてムラの少ない風を出せる。また撥水加工が施されているため、多少の雨であれば着ていられる。

ベストの下部に設置されたファンから風を取り込み、背中から首元へ風が抜ける

付属のバッテリーは容量6,000mAhで、運転時間は6〜46時間。市販のモバイルバッテリーでもUSB接続して使用できる。

背中に涼しい風送る、ロゴスのボディエアコン。目立たずスリム

アウトドアブランドの「LOGOS」の「野電 ボディエアコン・クールGO」は、身に着けると涼しい風が背中に届くウェストポーチ型のUSBファン。価格は9,980円。

LOGOS「野電 ボディエアコン・クールGO」

目立ちにくいスリム設計で、衣服を被せるとスマートに隠れて、ほぼ普段通りの見た目になる。またウェストポーチ型なので、Tシャツのほか、ウィンドブレーカーやレインコートの着用時でも使用可能。雨を防ぎながらウェア内の湿気やべたつきを軽減できる。

レインコートの着用時でも使え、雨を防ぎながらコート内の湿気やべたつきを軽減できる

風量は3段階で調整可能。バッグ内部に配置されたUSB端子に、市販のモバイルバッテリーを接続して使用する。容量10,000mAhのモバイルバッテリーを接続した場合、稼働時間は約9〜46時間。

首にかけるだけで背中が涼しい! サンコーの冷却プレート「セナクール」

サンコーの「冷却プレートで背中スッキリ涼しい セナクール」は、本体を背中側の服の中に入れ、アーム部分を首に引っ掛けて使用する。価格は7,980円。

サンコー「冷却プレートで背中スッキリ涼しい セナクール」

冷却プレートにはペルチェ式を採用し、外気温より-14℃に冷えるため、背中から直接冷たさを感じられるという。さらに、本体下側の吸気口から服の内部の空気を取り込み、本体上部の排気口から空気を出すので、背中が涼しく感じられる。また、本体がコンパクトなため、服の中に装着すれば目立ちにくいのがポイントだ。

本体がコンパクトなため、服の中に装着すれば目立ちにくい

USB充電式で、使用時間は約1~2時間。モバイルバッテリーから給電しながらも使えるため、例えば手持ちの容量10,000mAhのモバイルバッテリーをつなげれば、ノーマルモードで約5時間、エコモードで約10時間使用できる。

コンパクトなのに大風量な、リズムの充電式ハンディ扇風機「Silky Wind Mobile 3.1」

リズムの充電式ハンディ扇風機「Silky Wind Mobile 3.1」は、手に持って使うほか、卓上に置いたり、首から下げたりと、3wayで使用できる。実売価格は2,980円。

リズムの「Silky Wind Mobile 3.1」

独自の2重ファン構造を採用しており、本体後方のファンで空気を集めて、前方のファンから筒状の風を届けるよう設計。コンパクトながら大風量を実現した。風量は「弱/中/強/ターボ」の4段階。USB充電式で、充電時間は約6時間、最大運転時間は約10時間。

コンパクトながら大風量

ネックストラップが付属し、本体をつなげて首から下げるとハンズフリーで使える。また本体下部にはカラビナを備えているため、寝苦しい夜のテント泊では、吊り下げて使うこともできる。

炭酸飲料も冷えたまま持ち運べる、タイガーの「真空断熱炭酸ボトル」

タイガー魔法瓶の「真空断熱炭酸ボトル」は、炭酸飲料を冷たいまま持ち運べる保冷ボトル。ラインナップは、容量0.5、0.8L、1.2L、1.5Lの4サイズ。外観が無地のスタンダードモデルのほか、「コカ·コーラ オフィシャル」モデルや、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」とのコラボモデル(容量0.5Lのみ)などからも選べる。「コカ·コーラ オフィシャル」モデルの実売価格は7,700円、8,580円、9,240円、10,340円。

真空断熱炭酸ボトル コカ·コーラ オフィシャル(保冷専用)
RIJF2023×タイガー コラボ真空断熱炭酸ボトル

炭酸飲料対応せん構造「BubbleLogic(バブルロジック)」を搭載し、炭酸飲料も冷たいまま持ち運べる。また内側には、炭酸が気化しにくい「スーパークリーンPlus」加工が施され、外出時でも安心な抗菌加工せん(飲み口、ストラップ)を備える。

炭酸飲料対応せん構造「BubbleLogic(バブルロジック)」を搭載

体を冷やすのにも汗を拭くのにも活躍する、ロゴスの「ひんやりドライタオル」

ロゴスの「ひんやりドライタオル」は、水で濡らすだけでひんやり冷たく、乾けば水分をしっかり吸収する1枚2役のドライタオル。実売価格は1,580円前後。

ロゴス「ひんやりドライタオル」

超吸水繊維のUFマイクロファイバー製で、300mlの水を一気に吸収できる。水に濡らして熱中症対策として使えるほか、保冷剤を包んで首に巻けば、さらに暑さ対策になる。また、乾いた状態でもソフトでやわらかい肌触りなので、汗をやさしく拭き取れる。

超吸水繊維のUFマイクロファイバー製で、300mlの水を一気に吸収

サイズは、一般的なフェイスタオルよりも大きな、約1,000×300mm(幅×奥行き)なので、首にかけても落ちにくく端を結べるうえ、余裕のある長さなので、頭にも簡単に巻ける。

熱中症対策に持っておきたい、瞬間で冷えるパック「かんたん急冷 ヒヤロン」

ロッテの「かんたん急冷 ヒヤロン」は、袋をギュッと握ると氷のように冷える冷却パック。実売価格は150円前後。

ロッテ「かんたん急冷 ヒヤロン」

中の冷却材が水に溶けることで吸熱反応が起こり、氷のように冷たくなる。

使い方は簡単で、袋を上向きにして上部を持ってから、ギュッと握る。するとパックに内包された水と、尿素や硝酸アンモニウム(硝安)が混ざって、化学反応を起こしてすぐに冷える。

冷凍庫やクーラーボックスで保冷しておく必要がないため、暑い日のフェスなどの野外でも、いつでも冷たさを実感できる。熱中症などの予防や対処に活躍しそうだ。

バッテリーでも冷え冷えになるAnkerのポータブル冷蔵庫

アンカー・ジャパンの「Anker EverFrost Powered Cooler」は、キャンプなどに持ち運べるバッテリー搭載のポータブル冷蔵庫。容量が33L/43L/53Lの3モデルをラインナップし、実売価格は順に99,990円、109,900円、119,900円。

なお、クーラーボックスなどの持ち込みはイベントによっては不可となっているほか、持ち込み可能なエリアが限られる場合があることも注意しておきたい。

奥が33L、手前左が43L、右が53Lのモデル

-20℃の冷凍から20℃まで温度設定でき、アウトドアに持ち運べる冷凍庫/冷蔵庫として利用可能。バッテリー駆動での冷却時間は、33Lモデルが最大32時間(4℃設定の場合)で、夏でも1日以上、肉や魚、野菜などを冷蔵状態で保管できる。25℃の状態から0℃まで約30分で冷やすという急速冷却機能も備える。

53Lは庫内が2つに分かれている

USB Type-CとType-Aの外部給電ポートも備え、スマートフォンやノートパソコンなどの充電にも利用可能。最大出力とポート数は、Type-Aが12W×2ポート、Type-Cが60W×1。

イベントによって持ち込み禁止物は異なることに注意

各野外音楽フェスなどのイベントによって、持ち込み禁止物は異なる。買った後や現地で後悔しないように、上記アイテムを購入する前や、野外フェスへ行く際にはイベントごとの決まりをチェックしておきたい。

・FUJI ROCK FESTIVAL’23
会場内持ち込み禁止物

・SUMMER SONIC 2023
持込み禁止物

・RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZO
持込品について

・ROCK IN JAPAN FES.2023
持ち物/持ち込みについて

・OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023
公演に関するFAQ

河原塚 英信