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水道直結で掃除を完全自動化! 実は設置もラクなSwitchBot お掃除ロボットS10がすごかった
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- SWITCHBOT
2024年7月11日 08:00
ゴミ吸引から始まってモップによる水拭き掃除も可能になり、今や、あらかじめセットしたタンクで給水と排水を行なうまでに進化したロボット掃除機。もうこれ以上、自動化する余地なんかないのでは? と思いきや、まだその先があった。
なんと、人の手を借りずに給排水できるよう“水道直結”にすることで完全に自動化した「SwitchBot お掃除ロボットS10」が登場したのだ。写真だけで見た時は家庭の蛇口と排水口を利用することもあって設置工事が大変そうにも思えたが、実際のところはどうなのか。さっそく本機を自宅に設置して使ってみることにした。
なお、このSwitchBot お掃除ロボットS10は7月11日から先行セールがスタートしたAmazonの「プライムデー」で割引の対象製品にもなっている。7月17日(水)23時59分までの期間中は、新製品ながら約25%オフになる。セールの詳細は記事の最後にも記載している。
「水交換ステーション」で水拭き用の給排水を自動化
SwitchBotは、オリジナルのスマートホームデバイスやスマート家電を展開しているメーカー。複数の機器が連携することで、周囲の環境や目的に合わせた快適な機器操作が可能なシステムを、家の中で簡単に作りやすいのが魅力だ。
数年前からはロボット掃除機分野にも参入し、S10は2023年にクラウドファンディングサイトで初登場後、最近になって一般販売もスタートした。最大のポイントは、水拭きのためのキレイな水の給水と、汚れた水の排水を完全に自動化して人の手間を大幅に省けることだ。
従来のロボット掃除機でも、給排水の大まかな自動化までは実現していた。たいていは充電器を兼ねるゴミ収集ステーションに、大型の給排水タンクを備えており、あらかじめそのタンクに水を入れておけばそこからロボット掃除機本体に適宜、給水される。反対に水拭き後の汚水は排水用タンクに自動で吸い上げる仕組みだ。
このような大型タンクを採用した方法だと、毎回人の手で給排水する必要はなくても、定期的にタンクの水を補給/廃棄する手間は避けられない。重量があるので力仕事になるし、水をこぼさないよう慎重に作業する必要もある。汚れた水を捨てるときにはちょっと気になったり……。
そのあたりの面倒を完全に排除したのが、今回のS10ということになる。ロボット掃除機本体と「ゴミ収集ステーション」の他に、もう1つ「水交換ステーション」が用意されており、これを介して給排水する形だ。
水交換ステーションには蛇口などから給水するためのホースと、排水口に排水するためのホースの2本がつながっているので、付属のアタッチメントなどを使ってこれらを自宅の給排水設備と接続する。
設置場所は水まわり付近、たとえば洗面所やキッチン、洗濯機置き場あたりが好都合だ。それぞれの箇所で使えるアタッチメントなどがたっぷり付属しているが、日本の一般家庭において比較的に設置の難易度が低いのは、洗濯機置き場かもしれない。筆者も、水交換ステーションにちょうどいいスペースがあった、洗濯機置き場に設置することにした。
家の水まわりに自分で設置となると「ハードルが高そう」「置き場所がないかも」と思う人もいるかもしれないが、筆者も試したところ、小さなスペースにもスムーズな設置ができたため、その手順を含めて紹介していこう。
洗濯機置き場に水交換ステーションを設置
筆者宅の洗濯機置き場には、洗濯機用の給水栓と床排水トラップがある。このようなパターンだと、設置にあたっては主に給水部分に「分岐管 呼び径3/4」を、排水部分に「食洗機排水分岐チーズ」をそれぞれ使用することになる(適切なサイズのパッキンやホース締め付けバンドも使用する)。
給水側は、給水栓から延びるホースと洗濯機との間に「分岐管 呼び径3/4」を取り付け、水交換ステーションの給水ホースのコネクタをねじ込むだけ。排水側は、洗濯機から延びる排水ホースと、排水トラップ手前のエルボと呼ばれるものとの間に「食洗機排水分岐チーズ」を挿入し、水交換ステーションの排水ホースをつなぐ。
接続作業自体に難しいところはないので、せいぜい数十分もあれば完了できるだろう。ただし、「食洗機排水分岐チーズ」は(穴が貫通していないため)そのままでは使えず、先端をノコギリなどで切り落とす作業がどうしても必要になる。そこさえ注意すれば後のセットアップはスムーズだ。
水交換ステーションには電源の接続が不要なのもユニークなところ。このステーションは内蔵するバッテリーで動作し、給排水時にロボット掃除機本体のバッテリーから充電する仕組みになっているからだ。そのため、ステーションをコンセントの近くへ置く必要がなく、設置の自由度が高い。もしバッテリー切れした場合はUSB Type-CポートにUSB充電器などで充電する方法をとる。
直接給排水することから大型のタンクが不要で、かなりコンパクトな作りにもなっている。電源コンセントがない場所や水がかかりやすい場所、あまり余裕のないスペースでも設置が可能になっているわけだ。
今回、日本の家庭で主に導入しやすそうな方法として洗濯機の近くへの設置を試しているが、この水交換ステーションはそれ以外にも、専用の分岐水栓などを使うことで洗面所などの近くに置くことも可能。そのために様々な配管付属品が同梱されているわけだ。
もし、住宅の事情でどうしても水道などへの直結ができない場合は別売の「外付け水タンク」を利用する。給排水の完全自動化はできなくなってしまうため水の入れ替えの手間は発生するものの、水まわりの近くではない場所へも設置できるし、ゴミ収集と水交換のステーション設置スペースを分散できるというメリットは大きい。
水交換ステーションの設置が終わったら、あとはロボット掃除機の充電ドックにもなるゴミ収集ステーションを電源の取りやすい場所に置き、掃除機本体の電源を入れ、SwitchBotのスマホアプリで機器登録する。
最後に水交換ステーションのリセットボタンを押し、水栓を開ければ準備完了だ。初回稼働時に室内のマッピングが行なわれ、水交換ステーションの設置位置をマップ上でユーザーが指定すれば、その後は必要に応じて水交換ステーションとゴミ収集ステーションを勝手に行き来しながら掃除するようになる。
もちろん自動化しているのは給排水だけではない。水交換ステーションではフィルターや本体モップの洗浄も行なわれるし、ゴミ収集ステーションではロボット掃除機本体を充電すると同時に、吸引したゴミの回収と、モップの乾燥までこなしてくれる。掃除後の手入れなど面倒な部分のほぼ全てを、使う人が意識することなく任せられるわけだ。
ここまでくると、人が日常的に直接手をかけなければいけない場面は限りなくゼロ。残っているのは、せいぜいロボット掃除機本体のブラシやモップの手入れ、ゴミ収集ステーションのゴミパックのような消耗品の交換など、数週間から月単位の定期的なメンテ作業くらいのもの。
長期間、メンテ絡みの面倒なあれこれに一切煩わされず、放置状態で掃除を任せているだけでちゃんと部屋がきれいになっている。この気楽さは、体験したらもう戻れないな、と思うほどだ。
給排水だけじゃない、ハイエンドクラスの実力をもつS10の掃除性能
給排水の完全自動化をはじめ、メンテ作業を徹底的に省略できるところに注目しがちなS10ではあるけれど、ロボット掃除機としての基本性能もハイエンドクラスだ。ゴミ吸引のパワーは6,500Paと強力で、吸い込み口にはゴム製ブラシを採用することで毛などが絡まりにくい構造としている。
掃除後には、本体から自動でゴミを収集するため、人の手で毎回ゴミ捨てする必要がないのも快適。4Lの大容量な紙パックにより、90日間もゴミ捨てが要らずに掃除を任せられるとのことだ。
水拭きモップは幅広のローラー。これを回転させることで高い圧力をかけ、床にこびりついた汚れもこそぎ取っていく。しかも「リアルタイムモップ洗浄」機能により、水拭きしている最中にモップの汚れを本体内部で水洗いしているという周到さ。こうした工夫により、「ただ床を水で濡らしているだけ」とか「汚れを引きずって伸ばしただけ」みたいなことにならず、本当の意味できれいな水拭きができるようになっている。
また、ロボット掃除機本体が備えるカメラやレーダーなど、多数のセンサーを活用した「AI障害物回避」も効率の良い掃除の助けになっている。さまざまな形状の障害物を認識して回避するのは当然として、暗い場所では前面ライトを照射して確実に回避できるようにする。ソフトウェアアップデートが継続的になされているため、今後一段と賢い回避能力や掃除能力を身に付けることにも期待できそうだ。
ところで、S10を自宅に導入するときにはできれば「SwitchBot ハブ2」もセットで使いたい。設置した場所の温度と湿度を表示する機能を備えた、家電連携のまとめ役となるデバイスで、テレビなどの家電を操作できる赤外線リモコン機能と、他のSwitchBot製品を遠隔から制御できるようにするハブとしての機能もあわせ持つものだ。
単純に温湿度をひと目で確認できるだけでも便利だけれど、ハブ2と連携することでS10の掃除をより自分の生活に合わせて設定しやすくなる。ハブ2のディスプレイ部には「ON」「OFF」ボタンもあり、これにアプリであらかじめ作成した「シーン」設定を割り当てて使える。
たとえば「ON」のタッチ操作にS10の掃除実行を割り当てられる。わざわざアプリを起動したり、ロボット掃除機本体のボタンを押したりする必要はない。床の汚れが気になったときに、ただハブ2のボタンに手を伸ばすだけだ。
もしくは、ある条件を満たしたときに特定の機能を自動実行する「オートメーション」設定も活用できる。たとえばハブ2で計測した湿度が低い時は水拭きの水量を増やし、湿度が高いときには水量を減らして水拭きする、もしくはゴミ吸引だけで掃除する。そのほかにも、掃除は自分が外出している時だけにするなど、さまざまな条件を設定したオートメーションが考えられる。
特定の曜日や時間に掃除を実行するスケジュール機能も備えている。もし不定期に掃除する使い方がメインであれば、そのときの状況に応じてS10の機能を柔軟に使い分けながら掃除できる、こうしたシーンやオートメーションも積極的に活用したい。
大きなステーションが置けなかった家庭にも
S10は宅内の給水栓と排水口を直接つなぐことで給排水を完全自動化できることもそうだけれど、それによって設置スペースにまつわる制約をある程度取り払っている点も注目したいところだ。
大型タンクを備えるモデルはゴミ収集ステーションが巨大で、設置場所が限られてしまう問題があった。水拭きに対応し、給排水の手間も減らせるロボット掃除機が欲しいと思っても、置く場所がないので機能が絞られた下位モデルをしぶしぶ選ぶことにした、なんて人もいたのではないだろうか。
しかしS10なら、今まで巨大なステーションを置けなかった家庭でも、水拭き対応の本格モデルを導入できる可能性がある。水を貯めるための大きなタンクを省ける分、ゴミ収集ステーションはコンパクトで、水交換ステーションも邪魔にならないサイズ感に収まっているからだ。
それだけでなく、SwitchBotでは今回のような水交換ステーションの考え方をさらに一歩進めた「加湿器」を7月発売予定。さらには「除湿機」の開発も進めているようだ。
水交換ステーションで水を蓄えたロボット掃除機が加湿器に水を供給したり、除湿機が溜めた水をロボット掃除機が回収して水交換ステーションで排水したり、というように、1台で何役もこなすメイドロボのような存在にもなろうとしている。S10が自宅にあれば、そんな楽しそうな未来も待ち受けているのだ。
一般販売価格:119,820円
セール価格:89,800円
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(提供:SWITCHBOT)