トピック
e-bikeを気軽に試せるホンダのサブスク、試してみたら新たな趣味に目覚めちゃったかも!?
- 提供:
- ホンダモビリティソリューションズ
2024年5月22日 08:00
移動が楽になって、行動範囲が広がるe-bikeにしてみたい、とは思いつつも、一番のネックとなるのが値段の高さ。だいたい20万円からが相場で、装備が充実したモデルとなると40万円、50万円するものも珍しくない。これではとても手が出ないなあ、となるのも仕方のないところ。これまで筆者もe-bikeのレビュー記事を書いたり、編集部にその楽しさを説かれたりしていて物欲が高まってきていたが、やっぱり値が張るし、興味のあるモデルをじっくり試乗できる機会がなかったことで、なかなか踏み切れなかったのも事実だ。
でも、そんなハードルを楽に越えられる方法を発見した。ホンダが運営する「EveryGo e-Bike」というサービスだ。毎月一定額を支払えば人気のe-bikeに乗ることができ、24カ月後にはそのまま自分のものになる、というもの。第一印象は「月額でもそこそこかかるなあ」という感じだったけれど、1カ月自由に使えるうえ、乗ってナンボのe-bikeを心ゆくまで体験してから乗り続けるかどうか判断できる。そもそも遠出してレンタルe-bikeを使うガイドツアーなんかに参加すれば、それ以上の費用がかかることも珍しくない。しかも気に入ったらそのまま購入できるという。実はかなりおトクではないだろうか? と考えて実際のところどんな風に利用できるのか、試してみた。
e-bikeを借りてみた! あらかじめ知っておきたい注意点も
そんなわけで、「EveryGo e-Bike」でe-bikeをさっそく借りてみた。
筆者が選んだのはパナソニックの「XEALT M5」というMTBタイプの車種。月額料金は23,100円と、ラインナップのなかでは最も高額なモデルの1つだけれど、本来なら462,000円という高額を支払わなければ乗れないモデルだ。それが月2万円余りで乗り放題かつ保険付きであることを考えると、なかなかおトクではないだろうか。
申込みは、Webサイトから車種を選択し、受け取りたい日を指定して、金額確認後に「仮予約」すれば完了。その後にあらためて在庫確認が行なわれ、最終的な受取日時が確定したら、あとは待つだけの簡単システムだ。
当日は配送業者によってe-bikeが届けられ、使い方・乗り方をその場で説明してくれる。XEALT M5はフラッグシップモデルということもあり、機能も多い。付属品のACアダプターによる充電方法に始まり、ハンドルにある操作スイッチの使い方、手元レバーによるサドルの上げ下げ、ロック機構付きフロントフォークの扱い方に至るまで、丁寧に教えてくれた。
XEALT M5は車体そのものにロックはかけられないが、付属品としてワイヤーロックが用意されている。ロックが付属していない車種では、「EveryGo e-Bike」独自のサービスとして別途ワイヤーロックなどが無償で提供される。お試しで乗ってみるにあたって追加の費用負担が発生しにくいのもうれしい部分だ。なお、スタンドやライトが標準装備でないモデルも無償で提供してくれるという。
借りられる車体は新車の場合もあれば、過去に貸し出したことのある中古車になる場合もある。ただ、中古であってもホンダが委託している専門業者によってしっかり整備され、パーツに目立つ傷や破損などがあった場合には新品に交換されて届けられる。今回のXEALT M5も中古だったが、ほとんど新品と変わりない見映え。当然ながら走行にも問題はなかった。
なお、「EveryGo e-Bike」に申し込むうえで、あらかじめ1点だけ注意しておきたいことがある。それは保管方法だ。屋内か屋根のある駐輪場など、雨風を避けられる場所に保管するのが基本で、それが難しい場合は別途自分で自転車カバーなどを購入して防護できるようにしておく必要がある。
購入するまではあくまでも借り物の車体であって、自分の所有物ではない。契約解除して返却すれば、整備後にまた他のユーザーに貸し出されることになる。そもそも高額なe-bikeなので、劣化や故障につながりやすい保管の仕方、乗り方はできるだけ避けて大事に使いたいもの。あまりに大きな破損などがあるときは、修理費用実費が請求される場合があることも頭に入れておこう。
ただ、借りている間であってもペダルやサドルなどのパーツは自分好みのものに交換しても大丈夫。返却時には元の部品に戻す原状復帰が原則となるものの、一般的なレンタルと比較して自由度高く利用できるサービスであることは間違いない。
初めてのe-MTBでオフロードに突入したら……
ところで、筆者がなぜXEALT M5を選んだかというと、本格的なMTBのe-bikeに興味があったから。大学生のときにバイトして初めて自分のお金で購入した自転車もMTBで、しかし2年くらいで盗まれてしまった苦い経験がある。あのときの思い出をもう一度……というわけではないけれど、当時のような体力がない現状でもe-bikeならもう一度走れるかもしれないという期待を抱きつつ、最新のMTBがどういうものか体感してみたかったのだ。
先ほども書いたように、XEALT M5の標準価格は46万円と高額なので「ちょっと試す」くらいの気持ちで買えるものではない。しかし、「EveryGo e-Bike」なら初月は3万円弱。金額的にすごく安いとは言えないけれど、1カ月好きなだけ乗り回せることを考えれば許容範囲内だ。
そんなこんなで届けられたXEALT M5、さっそく乗り出してみれば、極太のフレームとタイヤによる剛性感・安定感と、フロントサスペンションからくるしなやかな乗り心地に感動してしまった。25kg超というそれなりに重い車体ではあるけれど、そこはe-bike、電動アシストのおかげでペダルを踏ん張らずとも軽快に加速してくれる。
ブロックタイヤ、かつギアがショート気味なMTBなので、長時間の街乗りはロードバイクに比べたときには快適とは言いがたい。アシストとサスペンションによって上り坂や段差はまったく苦にならないものの、それなりにスピードを出して走るには体力が必要だ。
やっぱりMTBが本領を発揮するのはオフロードだろう、ということで、ダート路面に突入してみることに。河川敷のトレイルライドっぽく走れるオフロードコースや、凹凸の激しい砂利道に入ってみると、さすがのフラッグシップe-MTBだな、と思わずうなってしまうような走破性を見せてくれる。
路面のうねりや振動はサスペンションがしっかり受け流し、ブレーキしたときも、ペダルを踏み込んだときも、コーナーをクリアしていくときも、ブロックタイヤがガッチリ地面に食い込んで、恐怖感なく思ったとおりに操っていける。
筆者がまだ慣れていないこともあって、オフロードコースはところどころブレーキをかけすぎて失速してしまいがち。なのだけれど、e-bikeらしいアシスト力のおかげで瞬時に加速して挽回でき、どこからでもスピードを乗せていける。初心者ながらも爽快でダイナミックな走りができている気がするぞ!
これまで体験したことのない全身運動で、めちゃめちゃ体力は削られる。でも、「MTBでオフロードを走るのってこんなに楽しかったのか!」と実感でき、即座に「MTB、欲しいかも」という物欲がふつふつと湧き上がってきた。
XEALT M5も十分候補に入るのだけれど、こうなってくると、もっと機動性が高そうなe-bike以外のMTBも気になる。なので、「MTBの試乗会があれば積極的に参加したいので誘って!」とさっそく編集部にお願いした次第。「EveryGo e-Bike」をきっかけに、新たな趣味に目覚めてしまいそうな予感……。
あらためて「EveryGo e-Bike」ってどんなサービス?
「EveryGo e-Bike」は、ホンダが運営するe-bikeの貸出サービス。月額9,900円~(車種により異なる)の費用を支払うことでメジャーなメーカーのe-bikeを借りて好きなように乗れる、いわゆる「サブスク」的なサービスだ。初期費用として5,000円の手数料はかかるけれど、あとは月額費用だけで乗り続けられるわかりやすさも魅力となっている。
そのうえで、もし不要になったら最初の1カ月で解約することも可能(ただし、返却手数料15,000円が発生するため要注意)。e-bikeを借りてみたはいいものの、思っていたより利用機会が少なかったとか、借りたモデルがあまり気に入らなかったとか、自己都合でやめたくなったときもすぐに解約して大丈夫だ。
e-bikeを最小限の費用負担で乗り始められるのに加えて、「EveryGo e-Bike」にはもう1つユニークなポイントがある。24カ月間利用し続けた後は支払いが不要になり、そのe-bikeを購入したものとして完全に自分の所有物になるのだ。あるいは借りている期間がまだ24カ月に満たなくても、残額(トータル24カ月分)を支払えば購入できる。
なので、「話題のe-bikeがどんなものかちょっと試してみたい」という人にぴったりだし、「ちょうど購入を検討していて、でも自分の使い方に本当に合うかどうか不安」という人にもうってつけのサービスと言える。
ちなみに月額料金には保険費用も含まれている。借りているe-bike搭乗中の事故については、傷害保険(最高1,000万円)と個人賠償責任保険(最高1億円)によって補償されるので、万が一のときでも安心。車両本体価格と24カ月分の費用には多少なりともギャップがあるけれども、保険費用のことも考えれば決して高過ぎるわけではない。
人気車種がすぐ届く! 普段使いはもちろん旅行用にも
2024年5月現在、借りられるe-bikeのラインナップは10車種以上。メーカーはTREK(トレック)、GIANT(ジャイアント)、BESV(ベスビー)、パナソニックなど有名どころが揃っており、街乗りに最適で保管も楽なミニベロ、長距離移動もこなせるクロスバイク、オフロードをガンガン走れるMTBとジャンルも多様で、一部車種はサイズ違いもしっかり用意されている。
こういった有名メーカーかつ人気の車種となると、いざ購入しようと思っても納期がずいぶん先になってしまうこともある。すぐに欲しいのに長く待たされるのはつらいし、その間に“熱”が冷めかねない。
でも「EveryGo e-Bike」なら、在庫のあるモデルだとごく一部を除き2週間後から借りることができる(サービスの混雑具合によっては変わってくるかもしれない)。「乗りたい」「欲しい」と思ったタイミングからあまり間を置かずに手に入るのも利点だ。
ただし、今のところは日本全国どこでも利用できる、というわけではないことに注意。離島を除く東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県でのサービス展開となっており、今後提供地域は順次拡大していく計画となっている。
すぐに借りられて、解約タイミングも自由、そして車種カテゴリーも一定程度網羅しているといった特徴を踏まえると、「EveryGo e-Bike」はいろいろな活用方法が考えられそうだ。
よくある使い道としては、日常の通勤や買い物の足にするというもの。ただ、どんなe-bikeが自分の生活スタイルに合うのか最初はわからなかったりもするので、ミニベロとクロスバイクを順番に借りて確かめてみるのもいいだろう。最短期間の1カ月というのは、その確認にもちょうどいい長さかもしれない。
友人にサイクリングに誘われたけれど、長距離移動に向いた自転車がない、というときに短期間だけ借りるのもアリだ。泊まりがけで自転車旅行する場合も、そのスケジュールに合わせて借りられる。普段自転車に乗っておらず脚力や体力に自信がない人でも、強力にアシストしてくれるe-bikeなら無理なく走破できるはずだ。
観光地のレンタサイクルだとe-bikeを取り扱っていないこともあるので、折りたたみ式のe-bikeをあらかじめ「EveryGo e-Bike」で借りてクルマで運び、現地でサイクリングに使うのもよし。他にも、有名メーカーのフラッグシップモデルをじっくり体験してみたいとか、e-bikeの入門レースやイベントにお試しで参加してみたいとか、軽い気持ちで借りるのもOKだ。
それでもし「もっと乗り続けたい」と思ったのなら契約を継続すればいい。「EveryGo e-Bike」はe-bikeの使い方、楽しみ方をさまざまに広げられる可能性を秘めたサービスと言えるのではないだろうか。
e-bikeの知られざる魅力にも触れられる
クルマ好きやバイク好きのなかには、レンタカーやレンタルバイクのサービスを、単純に移動やドライブを楽しむ目的で利用する以外に、購入検討している車種を品定めするのに活用している人もいると聞く。
「EveryGo e-Bike」はそのe-bike版と言うこともでき、購入するときの新たな選択肢になるだけでなく、e-bikeの知られざる魅力に触れるきっかけにもなりうるサービスだ。
それこそラインナップのなかに前から気になっているe-bikeがあるのなら、購入するという一大決心をする前に、1カ月だけでいいから借りてみて、それから本当に購入するかどうかを判断してもいいと思う。自分のライフスタイルにしっくりくる1台を見つけるのに、「EveryGo e-Bike」が必ず役立ってくれるはずだ。
(提供:ホンダモビリティソリューションズ)