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手ぶらで国立公園の乗鞍高原を走れるe-bikeサイクリングツアーへ行ってきた!!
- 提供:
- シマノセールス株式会社
2023年12月15日 09:05
こんにちは、#13cRRの平塚吉光です。今回は秋の乗鞍高原へ行ってきました! 乗鞍高原といえば長野県、新潟県、岐阜県、富山県「中部山岳国立公園」の南端に位置しており、その一部となります。標高が1,500m以上と非常に高い位置にあり、まさに高原です。そして、日本の国立公園で初めてマウンテンバイク走行が可能な「NCMT(のりくらコミュニティマウンテンバイクトレイル)」があります。整備協力金を支払えば誰でも自由に走ることができます。
そんな乗鞍高原でコンドミニアムと各種アウトドアスクールを営む「NORTH STAR(ノーススター)」で、e-bikeガイドツアーに参加してきました。グリーンシーズン最終日、11月とは思えない秋晴れのなかで国立公園の一部である「乗鞍高原」での特別なライド体験を楽しむことができました。ちなみに2024年シーズンはGW(4月27日)からスタートの予定となっています。
レンタルe-MTBが常設なので手ぶらで行ける
今回はノーススターに常設されているミヤタ「RIDGE-RUNNER 6180」とメリダ「eBIG.SEVEN 600」の2車種をレンタルしました。両モデルともドライブユニットはシマノSTEPSを搭載する安心のクオリティです。
私は愛用するヘルメットのみ持参しました。通常のツアーでは車体に加えて、ヘルメットやグローブもレンタル可能なので、最低限の動きやすい服装で行けば、手ぶらで体験できるのも魅力ですね。
昨今、レンタル自転車の整備が行き届いていないケースもありますが、ノーススターのe-bikeはしっかり整備されているのが好印象でした! e-bikeも自転車なので本領を発揮するため、安全のためにも整備は大切です。安心して走ることができます。
走行前にしっかりレッスン。初心者も安心
オンロードのサイクリングと比べると、オフロードでは転倒のリスクが増します。しっかりと自転車上での動きを理解していないと危険も伴います。他のオフロードツアーでもレッスンを行なっていると思いますが(やらない場合は心配……)、カナダとアメリカのマウンテンバイクガイド資格を保有するガイドがしっかりと基礎を教えてくれます。整備協力金を支払えば誰でも自由に走れますが、MTB初体験の人はまずはガイドツアーをオススメします。
レッスンでは主に重心移動などの動きを学べます。実はオンロードでも必要なわけですが「オンロードではしっかりやらなくても何となく走れてしまう」こともあり覚えようとしない現実があります。しかし、重心移動にこそ安全が隠れているため、街乗りサイクリストやレースに参加する方、e-bikeで自転車ライフを始めたような方にもこのようなツアーに参加してほしいなと常日頃思っています。
少し話が逸れましたが、しっかりとした安全対策がされているので、初心者でも安心して参加できるツアーであることを感じさせられます。上記のとおり、自転車の扱いも上達するるので、楽しむ&学べるe-bikeアクティビティーですね!
これらのレッスンは敷地内にある芝生や急坂などをうまく再現してある練習場所があることもノーススターの強みだと感じました。
いざe-MTBツアーへ出発!!
レッスン後に乗鞍高原のフィールドに向かって走り出します! スタートして数キロ舗装路を走りますが、さすがは長野県の山の上。ほぼクルマがいない最高の道路でした。当たり前ですが、公道であるためルールは守りますが、クルマとあまり遭遇したい道は自転車にとってうれしい限り。一部の自転車道も整備されているようで、日本のサイクリングにとっての最先端があるのかもしれません。
適度に上りを含む舗装路ですが心配は不要。なぜなら、e-bikeだから! ノンアシストだとフィールド到着前に体力が尽きる方も多いと思いますが、ドライブユニットのパワフルなアシストで同じペースで走れます。
道中で「大かえで」なるものがありましたが、少しだけ季節が進んでしまったようで、残念ながら見頃を過ぎていました。写真ではなく……実際に見たい! シーズン真っ盛りにうまく訪れたい場所がまた1つ増えてしまいました。自転車を通して行きたい場所が増える、いい景色を観れるのは本当に素敵な体験です。e-bikeならば、そのハードルを下げてくれますし願いを叶えるのに活躍してくれます。
特別なフィールドを走れる体験。元牧場を走破せよ!
今回の舞台となる乗鞍高原にあるパブリックトレイル「NCMT」のゲートに到着! いよいよトレイルフィールドの始まりです。
かつては牧場だったそうです。いつしか牛もいなくなり、荒野になりかけた場所を整備していく中で、「マウンテンバイク」フィールドとしても使わせてもらるようになりました。
牧場整備用の未舗装路を走っていると、壮大な景色が広がると同時に、池がちらほら視線に入ってきます。実はすべて人口池で、それぞれの池はユーモアある名称がつけられています。特に説明が書いてあるわけではないので、ガイドさんからの案内で知ることができる豆知識です! なかなかおもしろい理由があったので、気になった方はツアーに参加するしかありませんね。ここでは秘密にしておきます。
トレイルコースは自然環境をそのままに使うものがほとんど。作り込まれたコースももちろん楽しいですが、今回は自然に積もった落ち葉をかき分けて走れるのがまた最高でした!!
前述したようにもともとは牧場だった場所。牛が餌として食べていた植物が今は処理されなくなってしまったため、何もしないと無造作に生えてきてしまう現実も。近年は特に白樺がすごいそうです。昔は熱源などのために日々森林が整備されていましたが、昨今は雑木林が増えてしまっているそう。「自然=手を加えない」と勘違いしていましたが、整備も含めての自然なのだと思い知らされます。動物との関係も森林整備によって保たれているそうです。
個人的にツアーで1番のポイントは大人も子供に戻れる川渡り! 一気に下って小川を横切る体験は最高でした!! タイヤで水を切り裂いて水飛沫が上がるシーンは、素晴らしい体験になるはずです。水の中は見えにくいので、どこを通ったらいいのかわかりにくく怖さを感じる方もいるかもしれませんが……しっかりとライン取りからコツまで教えてくれるので、まったく問題がありません。私は……無駄に3回ほど、しかも往復で楽しみました(笑) 。そのくらい楽しい体験。レンタルe-MTBであるため、整備の手間増やしてごめんなさい!! という気持ちがありつつも、楽しむことがやめられませんでした。
カフェで一休み。締めは温泉でリフレッシュ
乗鞍内にはカフェ「kurumu_norikura」があります。今回は途中でカフェに立ち寄るリクエストにも応えてもらいました。サイクリングやアクティビティーには休憩が必要なわけですが、カフェで準備してくれるコーヒーが最高に美味しいです。アウトドアで自分で淹れるコーヒーはもちろん美味しいのですが、人に淹れてもらうこだわりコーヒーも最高です!
また、オリジナルドリンクなどもあり気候や気分に合わせて選べるます。電子マネーも使えるため、手ぶらでのアクティビティー体験を様々な意味で助けてくれます。トイレ休憩も兼ねて立ち寄ることをオススメします。
自然の中にある少しの人工物はいいですよね。白樺で作ったベンチが敷地内に多くあります。切り出した白樺を使っているのですが、あまり強くない白樺は数年で崩れてしまうそう。しかし、それすらも楽しみながらあえて朽ち果てるとわかっているベンチでお迎えしてくれます。完成時はオシャレなベンチ、最後はそのまま放置されますが、釘などを使っていないためそのままにしておけば自然に戻るそうです。
今回は上級者ががっつり走るコースには行きませんでしたが、誰でも走れる場所が多いのでどんなレベルの人でも楽しみが広がります。そして、e-bikeならより楽しみ方を見つけることができる場所といえるでしょうか。初心者が基礎から学ぶことができますし、景色や空気も良く、得るものが多い場所だと感じました。
体験後はノーススターから徒歩1分の温泉施設へ。乳白色でほのかに硫黄の香りがする柔らかい温泉は、思わず声が出てしまう気持ち良さ。食事ができる施設も備わっているので、アクティビティーで消費したエネルギー補給もしっかりできちゃいます。外にはハンモックが置かれていて、ちょうどいい気候にそそられて危うく昼寝をしてしまうところでした。
グリーンシーズン最後の営業日にお邪魔しましたが、気候にも助けられて最高に楽しい時間を過ごすことができました! 秋ということで、松本市内からの道のりは紅葉もちらほら。自転車に乗るだけではなく、季節ごとの景色を楽しみながら標高1,500mまで移動することができます。
現地到着後はしっかりと整備された安全なe-bikeと安全を考えられた楽しいプログラム。レベル別でのコース提案など、誰でも楽しく自転車に乗れる環境がそこにはありました。山を見上げる広大な牧場。そこを思いっきり走りながらキレイな空気をたくさん吸う。日頃、コンクリートジャングルで過ごしている方が求めているものがそこにあります。どのシーズンも乗鞍高原の素晴らしさを体験できますが、ガイドの山口氏によると、梅雨入り前の1週間が特に最高とのこと。次回はぜひ宿泊も含めてお邪魔したいと思いました。
(提供:シマノセールス株式会社)