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リビングで使うならAndroid TVがおすすめ! ピクセラの4K衛星放送チューナー内蔵55型テレビを試してみた
2019年2月8日 06:00
最近、4Kテレビというものが気になって仕方がない。黒物家電には疎い私でも、昨年12月1日にBS 4K放送は始まったし、来年のオリンピックは4Kテレビで観たいし……とそわそわしている。そもそも今使っている2K液晶テレビは地デジに移行する前に購入したため、すでに10年経過している……不具合も出てきているのだ。
ただ、4Kってまだまだ高いよね……と家電量販店の店頭を眺めながらため息をついていたところ、なんとピクセラの4K液晶テレビが、43型なら9万9800円、55型なら11万8000円で買えるという。しかも4K衛星放送チューナーが内蔵されたAndroid TV。
えーー! 4Kが10万円?? 気になる!
ということで今回、メーカーより「VPシリーズ 4K Smart TV」をお借りして、1カ月ほど試してみることにした。
メーカー名 | ピクセラ |
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製品名 | VPシリーズ 4K Smart TV |
価格(編集部調べ) | 118,000円(税込) |
初めての55型、4Kテレビを設置してみた
今我が家で使っている2K液晶テレビは40型のため、お借りするのも43型がいいのかな、と思ったが、「せっかくだから、さらに大画面で観てみたい!」という欲求にかられ、55型をお借りすることにした。しかし到着したサイズを見てビックリ! 思った以上に大きい……。
設置は主に夫と息子にお任せ。ただ、テレビなんて滅多に買うものではないので、分からないことも多かった。まずは箱から出す方法。テレビを箱の上から引っ張り上げないといけないと思い、私も手伝おうとしたところ、なんと箱が上からスポンと抜ける仕組みになっており、軽く感動した。
テレビを出したら、今度はスタンドの設置だ。テレビの大きさのわりに、スタンドが小さいことに驚いたが、これで支えられるほど薄いということだろう。実際、どれくらい厚みに違いがあるのか並べてみたところ、かなり薄いことが分かる。壁掛けもできるらしく、ぜひ試してみたかったが、別途工事が必要なため、今回は断念した。
これは楽しみ!
はやる気持ちを抑え、続いては接続だ。私自身、接続関係には苦手意識が強いのだが、取扱説明書を見たら、予想以上にシンプルだった。アンテナ線と電源をつなぎ、最後にリモコンを設定。さらにAndroid TVを楽しむために、Wi-Fiを設定していく。チューナー内蔵のため、別途チューナーを用意する必要がなく、設定も簡単だった。
外付けHDDへの録画も可能なため、こちらも接続。リモコンは1台付属しているが、数字が直接入力できるテンキーがついていないため、別売りの純正オプションリモコンを使用することに。チャンネルをダイレクトに選択することができるので便利だ。
もちろんAndroid TVが見られるのも、楽しみにしていた機能の1つだ。Android TVとは、Googleが提供するテレビ向けのプラットフォームのことで、スマートフォンやタブレットのように、テレビ画面でもYouTubeやGoogle Playムービー、U-NEXTなどのビデオオンデマンド配信も見ることができる。
家族で映画をよく観に行くわが家では、家でビデオを観ることも多いし、息子などはイマドキ小学生の例に漏れずYouTubeを観るのが大好き。Android TVなら、これらのコンテンツも大画面で観られるというわけだ。なお利用するには、Googleアカウントの登録が必要となる。
4Kは映像の鮮明さやきめ細かさが段違い!
さっそく視聴してみたところ、今まで見ていた映像とはもう全然違う! その美しさに、私はもちろん夫や息子も「お~!!」と感嘆の声をあげていた。そして夫の第一声が、いきなり「もう、前のテレビに戻りたくない」だった(笑)。
ただ、それはもっともな話。何しろ画素数が従来の1,920×1,080から、3,840×2,160と、およそ4倍に増え、映像がよりきめ細かく映し出されるようになったのだ。今回、サイズ自体も大きくしたため、単純に約4倍とはいえないが、ドットがかなり細かくなり、映像もよりなめらかに、鮮明に映っている。その違いは、テレビの時刻表示を見れば歴然だった。
また写真もキレイに表示できるため、子どもやペット、美しい景色の写真などを大画面で楽しむこともできる。
ちょうどお正月で時間もあったので、色々な番組をゆっくり見たのだが、NHKの4K放送はさすがにキレイだった。調べてみたところNHKの4K放送は、2Kの素材を4Kに加工したものではなく、4Kひいては8Kで最初から収録された番組がほとんどなのだそうだ。
一方、地デジで見た箱根駅伝やサッカーのアジアカップ2019といったスポーツ番組は、放送自体は2Kであるのものの4Kテレビに最適化されているようで、選手の表情もよく見え、臨場感と迫力がアップしたように感じられた。
特に夫は熱烈なサッカーファンなので「4Kで見るサッカーは全然違う」と感心し、「やっぱり4Kいいなあ、ほしいなあ」とつぶやいていた。スポーツに関してはCS4K放送のスカパー! 4KチャンネルでJ-SPORTSが放送されているので、機会があれば試してみたい。
ちなみに液晶パネルはVA方式。VA方式は視野角が広くコントラストが高い想像が再現できるのだそう。HDR10という規格にも対応していて、UHD-BDなどを繋ぐと高輝度な映像が楽しめる。さらに画面が大きくきれいになると、音も良くしたくなるもの。そうした時でも、買い足したサウンドバーなどをHDMIケーブル1本で接続できるようになっている。
Android TVならではのコンテンツが楽しすぎる
続いて、Android TVでは何が楽しめるのか、コンテンツをチェックしてみた。リモコンのホームボタンを押すと、動画が観られるアプリのほか、「PIXELA TVランキング」「あなたへのおすすめ」「おすすめ」と出てくる。゙
例えば、「PIXELA TVランキング」を見れば、今人気の番組はもちろん、1週間で多く観られた番組を知ることもできる。ちなみに現時点では、やはりサッカーAFCアジアカップが1位のようだ。対して「あなたへのおすすめ」では、YouTubeのゲーム実況ばかり。これは、ふだん私のアカウントで動画ばかり見ている息子の仕業だろう(笑)。
また休日に友達が遊びに来たときも、大画面で動画を見ては、ワイワイ騒いでいた。子どもは勘がいいので、あっという間に使いこなしている。
ふだん私は動画を見ないが、料理のコンテンツに夢中になってしまった。Android TVでは海外の料理アプリも多く、それがいかにも美味しそうなのだ。日本語訳がついているものも多く、あれもこれも試してみたくなる。ちなみにわが家のキッチンは、テレビから少し斜めに離れた場所にあるが、画面が大きくて見やすく、視野角も上下左右178度と広いので、キッチンに立っていても問題なく視聴できた。
ところで途中まで忘れていたのだが、Android TVはGoogleアシスタントを搭載しているため、リモコンに搭載されたマイクに話しかけるだけで声でも検索ができる。これに気づく前までは、モニター上に出てくるキーボードで1文字ずつ選択するのが実に面倒で、何度も打ち間違えてはイライラしていたが、音声入力機能を使えば、あっという間に検索できる。以来、どこかを開きたいときは、声でサクサク検索し、ダイレクトに見たいコンテンツに飛ぶことができた。
家族で一緒に映画鑑賞!
4KのAndroid TVをお借りして約1カ月。様々なコンテンツが高画質で手軽に見られるようになったため、正月休みや土日は、家族で映画鑑賞をする機会が増えた。例えば、夫がぜひ見てほしいと言っていた、話題のゾンビ映画は、怖そうで劇場に観に行けなかったが、自宅で気軽に観ることができた。
また当時上映中のディズニー映画も、前作をAndroid TVで鑑賞したことで、最新作を映画館に観に行こう、という話になった。年末年始は、観たいテレビが重なったり、深夜まで続いたりしていたが、番組表から簡単に録画し、好きな時間に視聴することができたり、かなり活用させていただいた。
基本的な機能はすべて取り揃えているため、一切不満はなく、わが家にはじゅうぶん。これで約12万円とは、かなり安く感じる。貸し出し期間もそろそろ終わるため、夫や息子からはさっそく「早くテレビを買い替えよっ」と毎日のようにつつかれているが、できるだけ早く、遅くとも今年10月の消費税増税前までには検討したい。
提供:ピクセラ